※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

すっぽんアレルギーはある?

すっぽんでアレルギーが出る場合がある

すっぽんは滋養強壮や精力増進に効果があり、古くからスタミナ食として鍋料理などで親しまれています。
すっぽんは高級料理なので頻繁に食べられませんが、コラーゲンが豊富な食品として知られ、すっぽんを食べた翌日は肌がプルプルになるという話はよく聞かれるでしょう。
健康に良いすっぽんですが、実はすっぽんを摂取するとごく稀にですがアレルギー反応が出る人がいます。
すっぽんでアレルギーというのは余り聞きなれませんが、どうしてすっぽんでアレルギーが出るのでしょうか?
今回は、すっぽんのアレルギーについてお話します。

食物アレルギーとは

アレルギーとは、本来体に無害な物質に対し、体の免疫系が過剰反応し、蕁麻疹、湿疹、下痢、咳、息苦しさなど、様々な異物を排除する生理現象を誘発する症状です。
食物は、私たちの体の機能を維持するため摂取が必要です。
しかし、食物に含まれるたんぱく質がアレルゲンとなり、体内で抗体(アレルゲンと結合して排除を促す)が作られ、食物アレルギーとして過剰反応を起こしてしまう場合があります。

※1 アレルゲンとは、アレルギー反応を発症させる原因物質のこと。

食物アレルギーは小児期に発症することが多く、鶏卵、牛乳、大豆、小麦、米が5大アレルゲンとされます。
小児期に発症した食物アレルギーは、6歳くらいまでに80%程度の人がこれらの食物を普通に食べられるようになります。
しかし、大人で発症する食物アレルギーは治りにくい傾向があり、その反応も長く続きます。
大人で発症するアレルギーの場合、エビやカニの甲殻類に対しアレルギー反応が出る人の割合が1位となり、卵、魚類、牛乳、貝類が動物性のアレルゲンとして上位を占めるようになります。

アレルギー表示が義務付けられている食材

日本の法律では、アレルギー反応が起きやすい食材を原料に使用している食品に対し、表示義務が設けられています。

表示が義務付けられている食材
卵、小麦、牛乳、えび、かに、そば、落花生

また、この7品目以外にも可能な限り表示を勧めている食材があります。

表示が推奨されている食材
植物性 オレンジ、りんご、バナナ、キウイフルーツ、くるみ、もも、大豆、まつたけ、やまいも、ごま、カシューナッツ
動物性 牛肉、鶏肉、鶏肉、さけ、さば、いくら、あわび、いか、ゼラチン

すっぽんのアレルゲン

すっぽんは、前項でご紹介したように、一般的にアレルギー反応が出る食品の中には含まれていません。

しかしごく稀にですが、すっぽんでアレルギーが出てしまう場合があります。
すっぽんに含まれるアレルゲンは、実はすっぽんに豊富なコラーゲンです。

アレルギー反応の出る食材で、成分表記に表示が推奨される原料にゼラチンがあります。
ゼラチンは、コラーゲンを加熱分解した食品です。

コラーゲンはアレルゲンになる

肌の保湿性分や骨の材料となるコラーゲンは、私たちが食事として摂取する動物であればほぼ間違いなく含有しています。
コラーゲンは、アミノ酸同士が結合し長く連なったたんぱく質なので、コラーゲンがアレルゲンになる場合があります。

また、コラーゲンは家畜などに含まれる動物性のコラーゲンと、魚など海の生物に含まれる海洋性コラーゲンとに大別されます。

例えば魚類でアレルギー反応がある人の場合、実に1/3が魚に含まれるコラーゲンに対しアレルギー反応を示します。
また、特定の魚にアレルギーがある人の場合、他の魚類にもアレルギー反応が出る場合があります。
それは、魚類のコラーゲンに対し抗体交差性※2があるからです。
一方、海洋性コラーゲンと動物性コラーゲンとの間に抗体交差性は無いので、魚のコラーゲンにアレルギー反応が出る人が動物性のコラーゲンにアレルギー反応が出ることはありません。

※2 抗体交差性とは、免疫系がある物質に反応した場合、それに近い分子構造を持つ物質に対しても反応すること。

すっぽんのコラーゲンでアレルギーが起こる可能性がある

すっぽんのコラーゲンは動物性のコラーゲンに比べ吸収率が高く、海洋性のコラーゲンに比べ熱にも強い性質があります。
そのため、動物性コラーゲンや海洋性コラーゲンとの抗体交差性は低いと思われるので、どちらかかのコラーゲンに既にアレルギー反応があるからと言って食べられないわけではありません。
しかし、すっぽんを食べて、蕁麻疹、湿疹、下痢などのアレルギー症状が出た場合は、すっぽんのコラーゲンが原因の場合があるので摂取を控えた方が良いでしょう。

すっぽんのサプリメントでアレルギーが出る場合

スッポン自体にアレルギー反応が無くても、すっぽんのサプリメントでアレルギー反応が出る場合があります。
すっぽんのサプリメントの中には、すっぽんの栄養素との相乗効果を狙って他の食品のエキスなどを配合している場合があります。

例:マカのアレルギー

例えば、精力増進を狙って、すっぽんと同様に精力増進に効果のあるマカが配合されているサプリメントの場合、マカでアレルギー反応が出る場合があります。
マカは南米原産のアブラナ科の植物ですが、ブロッコリーや菜種油などのアブラナ科の野菜を原料とした食品でアレルギー反応が出る人の場合は、マカでアレルギー反応が出る場合があります。

食物アレルギーがある人ですっぽんのサプリメントを利用する場合は、配合成分にも注意を払う必要があります。

まとめ

アレルギーを引き起こす食物の中にコラーゲンがあり、コラーゲンが豊富なすっぽんを食べるとごく稀にアレルギー反応を起こしてしまう人がいます。
蕁麻疹、湿疹、下痢などの症状が出た場合は、すっぽんのコラーゲンにアレルギー反応を起こしている可能性があるので、摂取を控えた方が賢明です。
また、すっぽんのサプリメントを活用する場合、すっぽん自体にアレルギー反応を起こさなくても、配合成分にアレルゲンがある場合があるので、購入の際は成分表のチェックが必要です。
アレルゲンには抗体交差性があるので、コラーゲンやゼラチンに既にアレルギー反応がある人の場合は、体の調子を見ながら少しずつすっぽんを摂取するのが良いでしょう。

あなたにオススメのコラムRecommend