すっぽんでロコモ対策

日本は世界有数の長寿社会

高齢者といっても、例えば一昔前に比べ同じ70年代でも心身共に10歳くらいは若々しく、若い人と変わらないほど元気ハツラツと活動している方も多くいます。
寿命が延びたといっても、体力面が弱まり、寝たきりでは長生きの意味がありません。
最近は同じ寿命でも、若々しく活動的でいられる健康寿命が重要視されています。

年を取ってもいつまでも若々しく活動したいのは、誰でも願うこと。
その健康寿命を保つために最近提唱されているのが「ロコモ」という概念です。
すっぽんはこの「ロコモ」にとってとても良い効果をもたらす健康食品です。
果たしてロコモとはどのような概念で、健康効果の高いすっぽんとどのような関係があるのでしょうか?
今回は、ロコモとすっぽんの関係についてお話します。

ロコモとは

ロコモとは「ロコモティブシンドローム」の略で、和名では運動器症候群といいます。
2007年、日本整形外科学会が提唱した概念で、運動器を維持して健康寿命を延ばすことを目標にしています。

運動器とは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動に関わる器官の総称で、これらの器官に障害が生じると、歩行や起立といった日常生活の基本となる運動全体に障害が生じます。
その結果、内臓など他の器官が健康であっても筋肉自体が次第に弱まってしまいます。最悪の場合寝たきりになり、それと共に心身共に健康が害される可能性が高くなります。

実際、老齢になって骨折などで一度入院してしまうと、新陳代謝※1が遅いため治りが遅く、それに伴い筋力が低下し、そのまま寝たきりになってしまうことが少なくありません。
そのためには、ロコモ対策をしっかりして、自立した生活ができる運動器の維持が必要です。

※1 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

平均寿命と健康寿命の違い

平成25年の平均寿命は、男性で80.2歳、女性で86.6歳です。
しかし、これは寝たきりや、治る見込みのない病気などを入院でなかば強引に寿命を延ばした結果、世界的に希に見る長寿を実現している事実を反映している数字と見ることもできます。
人が介護などの支援を必要とせず、自力で健康的に活動できる寿命を健康寿命といい、平均で男性は72.2歳、女性は74.2歳で、平均寿命とは10歳近くも差があります。
つまり、人は寿命を迎えるまでの10年近く、介護や家族の助けが必要な生活が必要になり、自分の周囲の人たちに苦労を強いることになります。
家族や周囲の人に迷惑をかけないためにも、ロコモ対策をしっかり行い、健康寿命を延ばす必要があります。

運動器と身体の関係

運動器はそれぞれ連携している

運動器系は、呼吸や血流を正常に保つ循環器系や、食物の消化を行う消化器系と同様に、私たちの生命を保つために必要な器官です。
私たちが運動を行うには、脳から出た信号が神経に伝えられ、脊椎を通り末梢神経まで伝達される必要があります。
脳の神経が末梢神経まで伝達されると、筋肉が収縮して運動が行われます。
また、運動には筋肉で関節を動かす必要もあります。
運動器系はそれぞれが連携して動いているため、構成する器官の一つでも不具合が生じると、体を上手く動かせなくなります。

運動不足は運動器の機能低下を招く

日頃運動不足などで筋肉を動かさないと、筋肉は徐々に細くなり体を支えられなくなります。
また、筋肉は加齢と共に固くなります。
硬くなった筋肉は神経を圧迫し腰痛や膝痛の原因になるため運動が辛くなり、徐々に運動量が減り、それに伴い筋肉の量も減っていきます。
さらに、更年期障害などで骨がもろくなる骨粗しょう症などで骨が脆くなり、関節などに障害が生じると運動器の機能が低下します。
運動器が正常に機能しなくなると、運動能力が低下し、トイレに行くといった日常の何気ない動作でさえ介護が必要になってしまいます。

すっぽんでロコモ対策

すっぽんは低カロリー高たんぱくな食品で、各種アミノ酸が豊富です。
また、ビタミンB群をはじめとした各種ビタミン、鉄や亜鉛といったミネラルも多く含有しています。
すっぽんのどのような栄養素がロコモ対策に有効なのか、詳しく見てみましょう。

すっぽんで運動器の機能を維持する

加齢と新陳代謝

加齢とともに筋力が落ちるのは、新陳代謝に必要な成長ホルモンの分泌が減少するからです。
成長ホルモンは、たんぱく質の合成に必要な化学物質で、大人の体に成長する第二次性徴期に最も多く分泌されます。
成長ホルモンは新陳代謝の細胞分裂や傷の修復などに必要なので、生涯に渡り分泌されますが加齢と共にその分泌量が減少します。
その結果、筋肉の新陳代謝や運動時のたんぱく質の合成が低下し、筋肉量の低下を招きます

成長ホルモンの分泌のタイミング

成長ホルモンは睡眠中、運動中、そして食物の消化の際に分泌され、全体7割が睡眠中に分泌されます。
年を取ると、睡眠を促す脳内ホルモンのメラトニンの生産量が低下するため、睡眠時間が短くなり成長ホルモンの分泌量が低下します。
また、運動中にも成長ホルモンの分泌が行われますが、運動不足だと成長ホルモンが分泌されず、筋肉のたんぱく質の分解が進み、徐々に細くなるので筋力が低下します。
筋肉の維持に必要な成長ホルモンの分泌量は、早歩き散歩程度の運動で十分に得られます これだけでも、日頃の運動が如何に重要か分かると思います。

すっぽんのアルギニンは成長ホルモンの分泌を促進する

アルギニンは遊離アミノ酸※2として作用すると、脳下垂体を刺激し成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
すっぽんでアルギニンを摂取すると、加齢で低下した成長ホルモンの分泌が増え、運動効果が向上します。

※2 遊離アミノ酸とは、他のアミノ酸と結合せず、単体で体の機能に作用するアミノ酸のこと。

成分含有量

すっぽんは非必須アミノ酸のアルギニンが豊富な食品で、100gあたり1,036mg含有しています。

すっぽんで筋肉を増やす

高負荷の運動にはBCAAが必要

高齢者が今更筋トレしても筋肉などつかないのでは?と、お考えの方も多いと思います。
実は、筋肉は年齢に関係なく、自分に無理のない程度で高負荷の運動を行うと増やせます。
高負荷の運動では、成長ホルモンの分泌量がウォーキングよりも2倍も多く分泌されます。

ただし、高負荷の運動を行った時には、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンの他に、BCAA(分岐鎖アミノ酸)で必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの摂取が必要です。
BCAAは筋肉を構成する重要なアミノ酸で、筋肉を肥大化させる作用があります。

すっぽんを摂取すると、運動中に成長ホルモンの分泌が促進され、BCAAで筋肉も肥大化するのでロコモ対策にとても有効です。

成分含有量

すっぽんはBCAAも豊富で、100gあたりバリンを742mg、ロイシンを1,043mg、イソロイシンを546mg含有しています。

すっぽんで丈夫な骨を作る

日本人に不足しがちなカルシウム

更年期を迎えた女性にとって怖いのが、骨密度が減少し骨が脆くなる骨粗しょう症です。
骨も日々新陳代謝が行われ、食事で摂取したカルシウムが新たな骨を作ると同時に、古い骨は分解され、そのカルシウムの一部が尿と共に体外に排泄されます。
女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンが骨の形成に関係しているので、閉経を迎えると骨のカルシウムの流失を抑えられなくなり、骨粗しょう症になりやすくなります。

また、高齢になると味覚が変化して淡白な食事を好むようになり、食事で摂取するカルシウムの量が低下します。
カルシウムは日本人の食生活で不足しがちで、尚且つ吸収率が悪い栄養素です。
そのため、ロコモ対策には高齢者ほど、カルシウムの摂取が重要になります。

すっぽんのビタミンDでカルシウムの吸収率を促進

すっぽんは、カルシウムの吸収を高めると共に、体外に排泄されるのを抑える作用のあるビタミンDが豊富です。

また、すっぽんの肉自体はカルシウムをほとんど含有していませんが、すっぽんのサプリメントの中には骨までまるごと配合しているものもあるので、カルシウムの補給が可能です。
すっぽんのサプリメントを活用すると、ビタミンDの効果でカルシウムの摂取量が増え、丈夫な骨を作れます。

成分含有量

すっぽんはビタミンDを100gあたり3.6μg含有し、これは成人男子の1日の目安量の60%に相当します。

すっぽんで軟骨を作る

関節痛は軟骨の摩耗が原因

軟骨は関節と関節の緩衝材となる組織で、関節の滑らかな動きを実現する組織です。
軟骨が摩耗すると、関節同士が直接ぶつかり炎症が生じ、関節炎を発症します。
特に膝痛の8割は軟骨がすり減る変形性膝関節症で、早い人では40歳から出始め、65歳前後から急激に増えます 関節痛を予防するには、軟骨の摩耗を減らす必要があります。

軟骨の主成分はコラーゲン

軟骨というと、「骨」とあるためカルシウムが必要に思われるかもしれませんが、軟骨にはカルシウムはありません。
軟骨の6~8割は水分で、それ以外に15~20%のコラーゲン、3~5%のプロテオグリカンと呼ばれるたんぱく質と糖の複合体、1%のヒアルロン酸で構成されています。
軟骨には軟骨細胞と呼ばれる組織がありますが、他の組織の細胞に比べ少なく、20歳を境にほとんど新陳代謝が行われません。
そのため、一度軟骨がすり減ると再生が難しくなります。
軟骨の摩耗を減らすには、主成分のコラーゲンの補給が必要です。

すっぽんはコラーゲンが豊富

すっぽんはコラーゲンが豊富で、すっぽんの皮や甲羅のエンペラと呼ばれる部分はコラーゲンの塊です。
また、すっぽんの肉にもコラーゲンの原料となるグリシン、アラニン、プロリン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸などの各種アミノ酸が豊富です。
また、コラーゲンの合成にはビタミンB6、ビタミンC、鉄が必要で、すっぽんはこれらの栄養素も含有しています。

食事で摂取したコラーゲンはそのまま再合成されるのか?

食事で摂取するコラーゲンは、消化の際に一度アミノ酸に分解されてから体内に吸収され、体内で他のアミノ酸と結合したり、体の機能に作用したりします。
そのため、食事で摂取したコラーゲンの量が、そのまま体内で再合成されるわけではありません。
しかし、コラーゲンを摂取すると体内で再合成される確率が高まるので、コラーゲンやその合成に必要な栄養素が豊富なすっぽんを摂取すると、軟骨の摩耗を抑制できます。

すっぽんのビタミンB12で末梢神経を整える

末梢神経の機能低下が筋力を低下させる

長い間同じ姿勢でいると、筋肉疲労を起こし血行が悪くなります。
その状態がさらに長く続くと、筋肉が硬直化し末梢神経を圧迫して痛みが生じるようになり、腰痛や肩こり、手足のしびれなどを引き起こします。
特に高齢者になると腰痛に悩まされるようになり、運動がおっくうになるのでますます筋力が低下してしまいます。

すっぽんは別名「神経のビタミン」と呼ばれるビタミンB12が豊富です。
ビタミンB12は神経細胞の修復や再生に必要な栄養素で、末梢神経を整える作用があり、腰痛などの治療にも使用される成分です。
すっぽんでビタミンB12を摂取すると、末梢神経の機能が回復し、腰痛などの痛みが緩和します。

成分含有量

すっぽんはビタミンB12を100gあたり1.2μg含有し、これは成人男子が1日に推奨される摂取量の60%に相当します。

まとめ

ロコモとは、運動器の機能を維持することで健康寿命を延ばす概念です。
加齢で運動器の機能が低下すると、日常生活に支障が出てしまうので、日頃の運動と共に運動器を維持する栄養素の摂取が必要です。

すっぽんは筋肉の維持に必要な成長ホルモンの分泌を促すアルギニンや、筋肉増強に必要なBCAAが豊富で、関節痛を予防する軟骨の主成分のコラーゲンの原料も多く含有しています。
また、腰痛などの原因である末梢神経の乱れを整えるビタミンB12や、カルシウムの吸収を高めるビタミンDも豊富で、すっぽんの骨を配合しているサプリメントならカルシウムも摂取できます。
すっぽんのサプリメントを活用しながら、日頃適度な運動をすることで運動器の機能が維持できます。
すっぽんは健康寿命を延ばすロコモ対策に、とても効果のある健康食品です。

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