すっぽんってどんな味?

すっぽんは本当に美味しいの?

疲労回復や滋養強壮に効果があり、高級料理の代名詞でもあるすっぽん。
しかし、カメの一種であるすっぽんはスーパーなどで日ごろ目にする肉類ではなく、人によっては見た目からグロテスクに感じ、食べるのに躊躇する方もいると思います。
また、沼など泥の中に生息するイメージがあるので、どうしても臭いも気になります。
今回は、すっぽん初心者が安心できるように、すっぽんがどんな味なのかをお話します。

すっぽんは臭うの?

すっぽんは本州以南の川や沼、池などの水辺に生息し、普段は水底の砂地に身を隠して生活しています。
すっぽんは泥のように濁った水質の場所でも生活できるため、どうしても泥臭さを想像してしまいます。
しかし、料亭などで提供されるすっぽんの大半は水質管理がされた養殖もので、天然ものを探すことの方が困難です。

養殖もののすっぽんでも、多少の泥臭さはあります。
しかし、すっぽんは一般の人では捌くのが難しく、経験を積んだ料理人が下処理することがほとんどです。熟練の方法で臭いやぬめりを取り除けば、想像するほど泥臭さはなく、僅かに感じるか程度しかありません。

ただし、最近は養殖物が比較的簡単に入手できるので、見様見真似ですっぽん料理を提供しているような店では泥臭いすっぽん料理に当たってしまうことがあります。
美味しいすっぽんを食べたければ、老舗や専門店を選ぶのが無難です。

すっぽんの血酒の味は?

すっぽんと言うと精を付ける血酒が有名で、景気づけに愛飲する方も多数います。
実際、すっぽんの生き血は生臭い臭いがします。
すっぽんの血には寄生虫などが存在している可能性があるので、そのまま飲むことはなく、 比較的アルコール度数の高い、日本酒やワインなどで割って飲むのが普通です。
お酒の影響で生臭さや血独特の鉄の味は和らぎますが、必ずしも美味しいわけではありません。

すっぽんの味は?

肉の味は鶏肉に近い

すっぽんは爬虫類なので、普段の生活ではほとんど食べる機会のない肉類です。
すっぽんの肉は加熱して食べると、あっさりとした鶏肉のささみに似た味と食感があります。
同じ爬虫類のワニも、鶏肉に似た味と食感です。
最近の学説では、太古の昔に生息した大型爬虫類の恐竜の子孫が鳥類であるという説が有力なのを考えれば、その味も納得かもしれません。

また、すっぽんが新鮮であれば、刺身にして提供される場合があります。
味はあっさりとしていて、フグのようなコリコリとした歯ごたえがあります。

甲羅も食べられる

すっぽんの甲羅はエンペラと言い、コラーゲンの塊です。
食感はイカのような感じで歯ごたえがあり、これといったクセはありません。
また、コラーゲンの中に含まれるアミノ酸の中には旨味成分であるアスパラギン酸や、旨味や甘味のあるグリシンが豊富なので、よい出汁が出ます。
皮膚の潤いや張りを保つ成分がコラーゲンなので、すっぽんを食べると翌日肌がプルプルになります。

すっぽんの出汁はコンソメ味

すっぽんの肉は旨味成分である非必須アミノ酸のグルタミン酸、アスパラギン酸、グリシンなどのアミノ酸が豊富です。
煮込むと出汁がスープに溶け出し、コンソメスープのような味になります。
すっぽん鍋は、シメにこのスープで作る雑炊が醍醐味です。

すっぽん料理の効果

すっぽんの肉は低カロリーで高たんぱくな食品で、甲羅のエンペラもたんぱく質のコラーゲンなので、非常に多くのアミノ酸を摂取できます。
出汁に溶け出したすっぽんの旨味成分のグルタミン酸は、疲労物質のアンモニアの除去に使われ、アスパラギン酸はエネルギー生産効率を高めるので、疲労回復効果があります。

また出汁には、すっぽんに豊富な水溶性ビタミンのビタミンB群が溶け込んでいます。
ビタミンB群は体内で糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素をエネルギーに代謝※1する際に補酵素として作用する栄養素です。
すっぽんは特に糖質をエネルギーに代謝するビタミンB1が豊富なので、雑炊のお米の糖質をエネルギーに代謝し、疲労回復効果を高めます。
すっぽん料理が疲労回復効果が高いのは、これらのアミノ酸やビタミンB群が豊富だからです。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

すっぽんのサプリメントの味は?

さて、すっぽんはサプリメントにも加工されていますが、すっぽんのサプリメントはどんな味なのでしょうか?
すっぽんの栄養素は油に溶ける脂溶性の成分が多いので、すっぽんのサプリメントの多くがゼラチンでできたカプセル型の錠剤です。
カプセルの中の油脂成分にエキスを溶かし込み、体内に吸収されやすいように加工されています。

このようなカプセル型のサプリメントは、口の中で割って食べてはいけません。
カプセルのまま胃を通過し、小腸にたどり着いて溶かされることで栄養素の吸収率を高める仕組みになっています。
すっぽんのサプリメントで栄養を補給するには、口の中で味わわず、そのまま飲み込むのが肝心です。

まとめ

すっぽん料理で提供されるすっぽんはほとんどが水質管理された養殖物で、知識と経験のある料理人がしっかりした下ごしらえを行えば、ほとんど泥臭さを感じません。
すっぽんの肉の味はあっさりとした鶏肉のササミに似ており、コラーゲンの塊であるエンペラはイカのような歯ごたえでクセはありません。
また、すっぽんの出汁はコンソメスープのような味がします。

すっぽんはアミノ酸やビタミンB群が豊富なので、すっぽん鍋など出汁まで美味しくいただける料理で食べるとすっぽんの栄養を余すことなく摂れ、疲労回復効果も高まります。
すっぽんは高級料理ですが、美味しく健康効果も高いので、ぜひ一度味わってみてください。

あなたにオススメのコラムRecommend