※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

すっぽんエキスを配合した化粧品について

すっぽんエキス配合の化粧品の効果は?

すっぽん鍋を食べると翌日お肌がプルプルになる、という話を聞いたことがあるかと思います。
すっぽんはコラーゲンが豊富な食品として知られ、美容効果を狙いすっぽん料理やサプリメントを試す方も多いいでしょう。
最近では、このすっぽんの美容効果を狙い、すっぽんのエキスを配合した化粧品もネット上でちらほら見かけるようになりました。
果たして、すっぽんのエキスを配合した化粧品は美肌に効果があるのでしょうか?
今回は、すっぽんエキスを配合した化粧品についてお話します。

すっぽんと美肌の関係

すっぽんは化粧品などにも採用されるコラーゲンが豊富で、低カロリー高たんぱくな食品です。
特に、すっぽんの皮や甲羅のエンペラと呼ばれる部分はコラーゲンの塊です。
また、肌の健康を保つビタミンA、ビタミンB2、ビタミンEなど各種ビタミン、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富です。
これらの栄養素の相乗効果で、すっぽんを食べると肌がプルプルになり、美容に効果を発揮します

すっぽんのコラーゲンは消化で一度アミノ酸に分解され、アミノ酸は体内に吸収されると体に必要なたんぱく質や体の機能に使われます。
そして、一部のアミノ酸が再びコラーゲンに再合成されるので、コラーゲンが豊富なすっぽんは肌の美容効果が高いのです。

化粧品とは

化粧品は皮膚を清潔に保ち、美しく見せるため肌に塗布などを行う成分です。
何かしらの予防効果を謳う薬用化粧品は、化粧品ではなく医薬部外品に分類されます。
だだし、化粧品は医薬品ではないので、肌に急激な変化をもたらす成分の配合は禁止されています。
化粧品の中には天然物から抽出したエキスを配合することで、そのエキスの効果を狙うものが多く、ちまたで健康効果が謡われる様々なエキスが使用されている場合があります。
すっぽんも美肌効果が高いので、化粧品に配合していることがあります。

すっぽんエキスと肌の関係

肌とコラーゲン

すっぽんで、肌をプルプルにする効果のある成分がコラーゲンです。
コラーゲンは皮膚の真皮の保湿成分となるたんぱく質で、肌に潤いと弾力を与えます。
そのため、ちまたではコラーゲンを配合している化粧品が数多く出回っています。
コラーゲンはアミノ酸が非常に長く連なった分子構造をしており、皮膚の真皮を構成するⅠ型コラーゲンで1,014基ものアミノ酸が連なっています。

コラーゲンは肌に浸透しない

一方、肌は角質層に覆われており、外から肌の内部に養分を吸収させるには脂溶性で、尚且つ分子量が小さいものでなければ浸透しません。
そのため、化粧品にすっぽんエキスが入っていたとしても、分子量が大きなコラーゲンが皮膚に浸透することは基本的には考えられません。
ただし、コラーゲンを塗ることによって皮膜を作り、肌の乾燥を防ぐことは期待できます。

脂溶性ビタミンは肌に浸透する

脂溶性のビタミンは、体の脂質に浸透する作用があります。
表皮の細胞と細胞の間は保湿成分の細胞間脂質で埋められ、細胞を仕切る細胞壁はリン脂質でできています。
そのため、脂溶性ビタミンはこれらの脂質に侵入し、効果を発揮します。
すっぽんは、肌に効果のある脂溶性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンD、ビタミンEを含有しています。
それぞれどのような効果があるのか、簡単にお話します。

ビタミンA

ビタミンAは皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする作用があります。
ビタミンAが不足すると、皮膚が乾燥したり、角質層が厚く肥大化し、硬くなったりします。
そのため、ビタミンAを塗ると肌に浸透し、角質層を柔らかく潤いある状態に保ちます。

ビタミンD

ビタミンDは、D2からD7までの6種類ありますが、D4からD7まではほとんど活性がないため、使われるのはD2とD3です。
すっぽんのビタミンDはD3で、動物性の食品に多く含まれています。
ビタミンDはもともと皮膚にも存在し、紫外線を浴びることで増える性質があります。

ビタミンD3を肌に塗ると、肌の代謝の異常亢進を抑える効果があります。
肌の新陳代謝※1が早過ぎると、表皮の基底層で作られる角質が成熟しないまま押し出されてしまうので、角質のバリア機能が機能せず肌荒れの原因になります。
ビタミンD3が肌に浸透すると、角質層の新陳代謝が正常化し、肌のバリア機能が改善します。

※1 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

ビタミンE

皮膚は本来、紫外線の害から皮膚の下の組織を守るために存在します。
紫外線は細胞内で活性酸素※2を発生させ、組織にダメージを与えます。
そのため私たちの体は、メラニン色素を合成して肌の色を黒くして紫外線を吸収し、紫外線が皮膚の下の組織まで届かないように予防します。
しかし、肌を黒くするメラニン色素はシミの原因になってしまいます。

※2 活性酸素とは電子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合することで物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

ビタミンEは、脂溶性の抗酸化物質です。
ビタミンEが肌に浸透すると、抗酸化物質として活性酸素と結合し、組織のダメージを食い止めます。
その結果、メラニン色素の合成を抑制し、肌の美白を保ちます。

化粧品のすっぽんエキスの効き目は分からない

化粧品や食料品の成分表示は、配合量が多い成分から順に表記することが義務付けられています。
すっぽんエキスが配合されていたとしても、表記上の順位は低く、化粧品に含まれるエキスの含有量も表記されていないことがほとんどです。
また、他にも多くの成分が配合されているので、実際は微量と考えられます。
さらに、すっぽんエキス以外にも様々なエキスが配合されているものがほとんどです。すっぽんエキスが効果を発揮しているのか、それとも他のエキスが効果を発揮しているのかは、正直分かりません。

まとめ

化粧品にはコラーゲンが豊富なすっぽんの美肌効果を狙って、すっぽんのエキスが配合されているものがあります。
すっぽんに豊富なコラーゲンは分子構造が大きいため、肌に浸透することはほとんどなく、皮膜として肌の乾燥を保護することは期待できます。
一方、脂溶性ビタミンは肌の脂質に浸透するため、すっぽんに豊富なビタミンA、ビタミンD、ビタミンEは肌の健康を保つ効果が期待できます。

しかし、化粧品に配合されるすっぽんエキスは微量と考えられ、他の天然物のエキスも配合されている場合が多く、実際にすっぽんで効果を発揮しているのかは不明です。
女性の肌はデリケートなので、化粧品によって合う、合わないはあります。
もちろん、様々なエキスで相乗効果を発揮している場合もあるので、気になる方は一度試供品などで効果を試してから購入することをお薦めします。

あなたにオススメのコラムRecommend