すっぽんをお薦めするタイプの人は?

すっぽんはどんな人に効果を発揮する?

滋養強壮や精力増進に効果があり、スタミナ料理として親しまれているすっぽん。
古くから漢方薬としても使用され、様々な健康効果があることで知られています。
ところで、健康上どのような悩みを抱えている人が、すっぽんで栄養補給すると良いのでしょうか?
今回は、健康上の悩みを抱えている人別に、すっぽんの効果をお話します。

すっぽんをお薦めするタイプ

すっぽんは低カロリー高たんぱくな食品で、コラーゲンが豊富で各種アミノ酸を多く含有しています。
また、ビタミンB群をはじめとした各種ビタミン、鉄や亜鉛と言ったミネラル、EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸も豊富です。
これらの豊富な栄養素が相乗効果を発揮し、滋養強壮や精力増進に効果を発揮します。

すっぽんの栄養素は

  1. 疲労が蓄積しやすい人
  2. 精力に不安がある人
  3. 美肌を実現したい人
  4. 健康的な体を作りたい人
  5. 貧血を改善したい人
  6. 骨に不安がある人

に、とても良い効果をもたらします。
すっぽんのどの栄養素が、これらの悩みを持つ人たちに健康効果をもたらすのか、詳しく見てみましょう。

疲労が蓄積しやすい人

すっぽんで肝臓の機能を改善

休養しても慢性的に疲労が回復しない人は、エネルギーを生産する肝臓の機能が低下している場合があります。
肝臓は「生体の化学工場」と言われる器官で、食物で摂取した糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素をエネルギーに代謝※1する役割を担います。
それ以外にも、たんぱく質や酵素の合成、解毒、胆汁の合成など、様々な役割があります。
肝臓の重要な役割の一つに、体内で発生した有害なアンモニアの無毒化があります。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

アンモニアは新陳代謝※2や食事などでたんぱく質を分解すると発生し、神経を麻痺させ、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアの活動を阻害する疲労物質です。
体内に発生したアンモニアは肝臓に集められ、肝臓の尿素回路で無害な尿素に代謝され、尿と共に排泄されます。
しかし、ストレスや加齢などで肝機能が衰えるとアンモニアの無毒化が間に合わなくなり、逆に肝臓に集められたアンモニアで肝機能がさらに低下します。
そのため、エネルギー生産力も低下し、疲労が蓄積します。

※2 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

すっぽんのアルギニンとアスパラギン酸で肝機能を活性化

すっぽんに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンとアスパラギン酸は、尿素回路に必要不可欠な栄養素で、アンモニアの無毒化を活性化します。
すっぽんでアルギニンとアスパラギン酸を摂取すると、アンモニアの無毒化が促進され、肝臓の機能を低下させるアンモニアが減少します。
その結果、肝臓の他の機能も改善し、エネルギーの生産力も回復するので、慢性的な疲労が改善します。

すっぽんのビタミンB群で疲労を回復
ビタミンB群が不足すると疲労回復が遅れる

肝臓で三大栄養素をエネルギーに代謝する際に補酵素として活躍するのが、すっぽんに豊富なビタミンB群です。
すっぽんは主に糖質を代謝するビタミンB1、主に脂質を代謝するビタミンB2、三大栄養素を代謝し体内のエネルギー生産の6割に関与するナイアシンが特に豊富です。
ビタミンB群は水溶性ビタミンで、体内に蓄積されることはなく6~8時間程度で尿と共に体外に排泄されるため、その都度摂取が必要です。
食事で三大栄養素を摂取しても、ビタミンB群が不足するとエネルギー代謝が活性化せず、疲労回復が遅れ、逆に脂肪が蓄積します。

すっぽんでビタミンB群を摂取すると、三大栄養素のエネルギー代謝が促進し疲労回復が早まります。
また、すっぽんのビタミンB1とアスパラギン酸は、疲労物質と言われる乳酸の代謝にも関与し、乳酸を素早くエネルギーに代謝して筋肉の疲労も回復します。

精力に不安がある人

若い頃は一晩で何回も発射できたのに、最近はいざ挿入という時に立つものが立たないという方は、精力回復に効果のあるすっぽんを頼る方も多いと思います。
実際、精力回復を謳う多くのサプリメントで、すっぽんのエキスが配合されています。

アルギニンが精力を回復

すっぽんに豊富なアルギニンは、精力回復に効果のある栄養素です。

アルギニンが精力回復する仕組み

アルギニンは遊離アミノ酸※3として作用すると脳下垂体を刺激し、精子の細胞分裂に必要な成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
また、脳下垂体が刺激されると、連動する脳の視床下部を刺激し、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌も促進されます。
性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されて漸く、精巣で男性ホルモンのテストステロンの分泌が始まります。

※3 遊離アミノ酸とは、他のアミノ酸と結合せず、単独で体に作用するアミノ酸のこと。

また、アルギニンは発射の際に放出され、精子を卵子まで運ぶ精液の主成分です。
さらに、アルギニンは勃起の際に陰茎の海綿体に血液を送り込む時、血管を拡張させる一酸化窒素の原料としても使用されます。

成分含有量

すっぽんはアルギニンを100gあたり1,036mgも含有しているので、精力回復に効果を発揮できます。

亜鉛でテストステロンを増やす
テストテロンは加齢で減少する

男性ホルモンのテストステロンは、男性機能を高め、精力の維持に必要なホルモンで、主に精巣で生産されます。
個人差はありますが、基本的にテストステロンは加齢と共に生産量が低下します。

すっぽんが豊富に含有する亜鉛は、別名「セックス・ミネラル」と言われるほど、性機能維持に必要不可欠なミネラルです。
亜鉛は細胞分裂や各種ホルモンの生産に必要不可欠で、テストステロンや精子を作る精巣にも多く存在しています。

亜鉛が不足すると男性機能が低下する

栄養不足で精巣で亜鉛が不足すると、テストステロンや精子の生産力が低下し、男性機能が低下します。
しかし、亜鉛は日本人の食生活で不足しがちな栄養素で、しかも吸収率が非常に悪い栄養素の一つです。

亜鉛は良質なたんぱく質と一緒に摂取すると吸収率が上がることが知られているので、すっぽんは精力回復効果のある亜鉛の補給に最適な食品です。

成分含有量

すっぽんは100gあたり、亜鉛を1.6mg含有し、これは成人男子が1日に推奨される摂取量の16%に相当します。

美肌を実現したい人

すっぽんはコラーゲンが豊富な食品と言われ、すっぽんの皮やエンペラと呼ばれる部分はコラーゲンの塊です。
すっぽん料理を食べると翌朝肌がプルプルになるので、美肌を実現したい人にはすっぽんは最適な食品と言えるでしょう。

すっぽんのアミノ酸でコラーゲンを作る
コラーゲンは皮膚を作る

体内のたんぱく質の実に30%がコラーゲンと言われ、コラーゲンは皮膚の真皮に弾力や潤いを与える保湿成分です。

すっぽんは皮や甲羅のエンペラがコラーゲンで、肉にもコラーゲンの原料となるグリシン、アラニン、プロリン、アルギ二ン、アスパラギン酸などのアミノ酸が豊富です。
また、すっぽんは体内でコラーゲンを生成する際に必要なビタミンB6、ビタミンC、鉄も含有しています。

コラーゲンは摂取量が多いほど再合成の確率が高まる

食事で摂取したコラーゲンは、消化で一度アミノ酸に分解されてから体内に吸収されます。その後各アミノ酸は体に必要なたんぱく質に代謝されます。
そのため、摂取したコラーゲンが全てコラーゲンに再利用されるわけではありませんが、すっぽんにはコラーゲンの材料が全て揃っているので、再合成の確率は高まります。
その結果、真皮層のコラーゲンの量が増え、潤いとハリのある肌を実現できます。

すっぽんで美白を実現
グルタチオンが肌をシミから守る

紫外線が美肌の大敵なのは、紫外線の影響でシミの原因となるメラニン色素が合成されるためです。
紫外線は、皮膚の細胞内の酸素の電子を弾き飛ばし、活性酸素※4を生産します。
活性酸素は細胞内で遺伝子情報を司るDNAやRNAを傷つけ、肌の劣化を招きます。
そのため、細胞内には体内で生産する抗酸化物質のグルタチオンが無数に存在し、発生したグルタチオンと素早く結合し、その害から細胞を守ります。

※4 活性酸素は電子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合することで物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

加齢により体内で生産されるグルタチオンの量が減少するので、グルタチオンの原料となる栄養素を積極的に摂る必要があります。
グルタチオンは、すっぽんに豊富な非必須アミノ酸のグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸で作られます。
すっぽんを摂取し体内でグルタチオンの量が増えると、細胞内に発生した活性酸素の被害が減少し、メラニン色素の合成も低下します。
その結果、シミができ難くなり、美肌を実現できます。

ビタミンB2で肌の健康を実現

乾燥やウィルスのなどの害から肌を守るには、皮脂の分泌が必要で、不足すると肌荒れになります。
すっぽんに豊富なビタミンB2は、皮脂の分泌を調整する作用があり、肌荒れを防ぎ、肌の健康を守ります。

健康的な体を作りたい人

健康的な体を作るには肥満の解消が必要

健康的な体を維持するには、運動などで筋肉を維持し、生活習慣病の原因となる肥満を解消する必要があります。
筋肉が低下すると、それに伴い基礎代謝※5が低下し、肥満になりやすくなります。
肥満になると、血液がドロドロになる原因の中性脂肪や悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが増え、血糖値を下げるインスリンの効果も低下し糖尿病になりやすくなります。
さらに放置しておけば、動脈硬化を発症し、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全など命に係わる症状を発症するリスクが高くなります。

※5 基礎代謝とは、運動などしなくとも体の機能を維持するために消費される熱量のこと。

すっぽんで筋肉を作る

運動で筋肉を作るには、たんぱく質の合成に必要な成長ホルモンの分泌が必要で、すっぽんに豊富なアルギニンは成長ホルモンの分泌を促進します。

筋肉を作るにはアミノ酸が必要

筋肉の肥大化には各種アミノ酸が必要で、特に必要なのがアルギ二ンとBCAA(分岐鎖アミノ酸)のバリン、ロイシン、イソロイシンです。
これらのアミノ酸は運動中に体内でエネルギーが不足した際に、最初に分解されエネルギーとして消費されます。
そのため、これらのアミノ酸を運動前後に補給しないと逆に筋肉が減少します。

すっぽんはアルギニンとBCAAが豊富なので、運動前後に摂取すると筋肉の肥大化をサポートします。筋肉量が増えれば基礎代謝も増えるので、生活習慣病のリスクも軽減します。

すっぽんで肥満を解消する
肝臓のエネルギー代謝の低下は生活習慣病を招く

肝臓のエネルギー代謝が低下すると、食事で摂取した三大栄養素がエネルギーに代謝されず、逆に脂肪として肝臓に蓄積され、中性脂肪やLDLコレステロールの分泌が増えます。
血中に中性脂肪やLDLコレステロールが増えると血液がドロドロになり、血管内壁に付着し血栓となって血流を阻害します。さらに活性酸素の影響で血栓が過酸化脂質化します。
過酸化脂質は自らも活性酸素を放出し、周囲の血管の細胞を傷つけ炎症を起こし、やがて繊維化して硬くなり、動脈硬化を引き起こします。

すっぽんに豊富なビタミンB群は、肝臓のエネルギー代謝を促進し、肝臓への脂肪の蓄積を防止します。
また、すっぽんに豊富なビタミンEは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質で、肝臓の脂肪や血栓の過酸化脂質化を防ぎ、脂肪が燃焼しやすいように保つ役割があります。
さらに、すっぽんに豊富なEPA・DHAは、脂肪細胞内で脂肪燃焼を行う褐色細胞を増やす効果があります。
すっぽんは、これらの栄養素の相乗効果で肥満解消を助けて、生活習慣病のリスクを軽減します。

貧血を改善したい人

貧血とは

貧血は生理のある女性に多い症状で、月経のある女性の10人に1人は貧血に悩まされ、60歳以上になると男女を問わず5人に1人が貧血に悩んでいると言われています。
貧血になると、頭がぼーっとし、めまいや動悸、肩こり、倦怠感など体の不調が多くなり、女性の場合は冷え性や肌荒れの原因にもなります。

貧血の原因

貧血は、体内で酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの生産量が低下しているために起こります。
ヘモグロビンの合成には鉄をはじめ、各種たんぱく質、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12が必要です。

すっぽんは鉄が豊富な上、ヘモグロビンの合成に必要な他の栄養素も全て揃っています。
特に、他の食材では含有量が少ないビタミンB12が豊富なので、ヘモグロビンの合成が促進され、貧血解消に役立ちます。

骨に不安がある人

骨の主成分はカルシウム

骨は私たちの骨格を支える重要な器官で、体重の約18%が骨の重量です。
その骨の主成分がカルシウムで、体内には体重の1~2%のカルシウムが存在しています。
カルシウムは日本人の食生活で不足しがちな栄養素で、カルシウムが不足すると骨が脆くなります。
特に女性の場合、更年期障害で骨粗しょう症のリスクが高まるので、骨に不安がある人はカルシウムを如何に補給するかが、健康維持に必要となります。

すっぽんのビタミンDでカルシウムの吸収を促進

カルシウムは体への吸収率が悪く、体調によっても異なりますが、食事で摂取しても全体の良くて5割程度しか吸収されません。
すっぽんに豊富なビタミンDは、骨の吸収に効果を発揮する栄養素です。
ビタミンDは他のビタミン類と異なり、体内のコレステロールを原料に皮膚が紫外線を浴びることでも生産が可能ですが、生産量が微量なので食物で補う必要があります。
すっぽんでビタミンDを摂取すると、カルシウムの吸収率が高まり、血中のカルシウムが尿と共に排泄されることを防ぎます。
その結果、体内に蓄積されるカルシウムの量が増え、骨を丈夫にします。

成分含有量

すっぽんはビタミンDを100gあたり3.6μg含有し、これは成人男子が1日の摂取の目安量の65%に相当します。

すっぽんのサプリメントならカルシウムも補える

成人男子の場合、厚生労働省が定める2015年度版の「日本人の食事摂取基準」では、1日に推奨されるカルシウムの摂取量は650mgとされています。
すっぽん料理で提供されるすっぽんの肉自体には、カルシウムは殆どありません。

一方、すっぽんのサプリメントの中には、すっぽんを骨まで丸ごと粉末にして配合しているものもあり、このようなサプリメントであればカルシウムも補給できます。
さらに、すっぽんに含まれる豊富なビタミンDの効果でカルシウムの吸収率が高まり、骨の不安を解消してくれます。

まとめ

すっぽんは滋養強壮や疲労回復に効果があることが知られ、疲労や性機能の低下に悩む人に効果的な健康食品です。
また、コラーゲンが豊富なので美肌を実現し、豊富なアミノ酸やビタミンB群で健康的な肉体を作るサポートとなります。
さらに、貧血や骨に悩む人にとっても、すっぽんに豊富な鉄がヘモグロビンの合成に、ビタミンDがカルシウムの吸収に効果を発揮し、その悩みを解決してくれます。

すっぽんは調理が難しく、料亭など専門店で食べることがほとんどで毎日の摂取は難しいですが、すっぽんの栄養素を凝縮したサプリメントであれば、毎日摂取が可能です。
すっぽんの栄養素は相乗効果で体の悩みを徐々に解決するので、手軽に摂取できるすっぽんのサプリメントを上手に活用し、健康回復に役立ててください。

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