※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

すっぽんと相乗効果のある栄養素

すっぽんの健康効果を高める栄養素はあるの?

すっぽんは古くから滋養強壮や精力増進に効果があり、漢方薬としても用いられる栄養豊富な健康食品です。
漢方薬の世界では、複数の生薬を混ぜて相乗効果を狙う処方があります。
すっぽんも漢方薬に使われる生薬ですから、相乗効果が狙える成分はあるのでしょうか?
今回は、すっぽんと相乗効果のある成分についてお話します。

すっぽんの栄養素

すっぽんは低カロリー高たんぱくな食品で、9種類の必須アミノ酸が全て揃い、非必須アミノ酸も11種類中9種類が揃うほどアミノ酸が豊富です。
また、ビタミンB群をはじめとした各種ビタミン、鉄や亜鉛といったミネラル、ω-3系脂肪酸の必須脂肪酸も多く含有しています。
すっぽんはこれらの栄養素の相乗効果で、疲労回復や滋養強壮などの健康効果を発揮します。

すっぽんと相乗効果のある栄養素

すっぽんは様々な栄養素を含有していますが、一方で他の食品より少ない栄養素も存在します。
健康を保つには、本来一つの食品に頼るのではなく、多くの食材から満遍なく栄養素を摂取するのが理想です。
すっぽんが不足している栄養素の中には、すっぽんが含有している栄養素と相乗効果を発揮し、すっぽんの健康効果を高める栄養素も存在しています。
すっぽんの健康効果を高める栄養素にどのようなものがあるのか、詳しく見てみましょう。

すっぽんの疲労回復効果を高める栄養素

クエン酸・酢酸

すっぽんに豊富なビタミンB群や非必須アミノ酸のアスパラギン酸は、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアのクエン酸回路で作用する栄養素です。

ビタミンB群とアスパラギン酸のクエン酸回路での作用

ビタミンB群は糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素をエネルギーの代謝※1する際に補酵素として作用します。
また、アスパラギン酸は糖質や乳酸をクエン酸回路に運搬する役割を担います。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

柑橘類などの酸味の成分であるクエン酸や、お酢の主成分である酢酸は、このクエン酸回路でエネルギーを生産する際に順番に生成が繰り返される成分です。
クエン酸や酢酸を摂取すると、クエン酸回路が活性化してエネルギー生産力が向上します。
すっぽんとクエン酸や酢酸を一緒に摂取すると、相乗効果でエネルギー生産力が増え、疲労回復が早まります。

アリシン

アリシンとは

アリシンはニンニクや長ネギ、タマネギなどに含まれる二次代謝産物※2で、硫黄を含む化合物です。

※2 二次代謝産物とは植物特有の栄養素で、生体の維持には必要ないが、継続して摂取することで体に何かしらの効果をもたらす物質のこと。

アリシンはすっぽんに豊富なビタミンB1と関係が深く、疲労回復効果を高める作用があります。
すっぽんとアリシンを一緒に摂取すると、すっぽんのビタミンB1と結合してアリチアミンになり、小腸からの吸収率が高まります。

ビタミンB1は、主に糖質をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用する栄養素ですが、水溶性のため体内に長く留まることなく、必要量以外は数時間で体外に排泄されます。
ビタミンB1がアリシンでアリチアミンになると、油に溶ける脂溶性に変化し、長く体内に留まることができるようになります。
その分、糖質をより多くエネルギーに代謝でき、疲労回復効果が長続きします。

また、アリシンは血管を詰まらせる血小板の凝固作用を抑制する作用があり、血液をサラサラにします。
すっぽんのビタミンB群やビタミンE、EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)もドロドロの血液をサラサラにする効果があります。
そのため、すっぽんとアリシンの相乗効果は、動脈硬化などの生活習慣病のリスクも軽減します。

すっぽんの美肌効果を高めるビタミンC

すっぽんはビタミンCが少ない

すっぽんはビタミンB群をはじめ、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどの各種ビタミンが豊富です。
すっぽんはビタミンCも含有していますが、他のビタミン類に比べる非常に低い水準です。
ビタミンCは水溶性のビタミンで、体内で抗酸化物質として作用します。
一方、体内でコラーゲンを合成する際にも必要な栄養素です。

すっぽんとビタミンCでコラーゲンの合成が活性化

コラーゲンの再合成にはビタミンCが不可欠

すっぽんは、皮膚の真皮にハリと潤いを与えるコラーゲンの宝庫で、コラーゲンを合成する際に必要なビタミンB6や鉄も多く含有します。
食物で摂取したコラーゲンは、消化で一度アミノ酸に分解され、体内に吸収されます。
コラーゲンを体内で再合成するには、ビタミンCの作用も必要不可欠です。

すっぽんが含有しているビタミンCだけでは、コラーゲンの再合成には心もとないのが正直なところです。
そのため、すっぽんと一緒にビタミンCを摂取すると、体内でコラーゲンが再合成される確率が高まります。

すっぽんの更年期障害緩和に相乗効果のあるイソフラボン

イソフラボンはエストロゲンに似た働きをする

イソフラボンは大豆などに多く含まれる二次代謝産物で、植物エストロゲンの一種です。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、細胞にあるエストロゲン受容体と結合すると、エストロゲンが結合した時と同じ反応が起こります。

歳を取るとエストロゲンが減少する

女性は45歳を過ぎる頃になるとエストロゲンの分泌が急激に減少し、更年期障害に悩まされるようになります。
また、閉経してしまうと卵巣でエストロゲンの生産ができなくなるので、体がその状態に慣れるまで体調の不具合が続きます。

すっぽんはエストロゲンの分泌を促すアルギニンや亜鉛、更年期障害で自律神経の乱れを鎮静化する脳内ホルモンの原料となるアミノ酸やビタミンB6が豊富です。
また、更年期障害で怖い骨粗しょう症のリスクを軽減し、カルシウムの吸収を高めるビタミンDも豊富です。
すっぽんと一緒にイソフラボンを摂取すると相乗効果を発揮し、更年期障害で起こる様々な症状を緩和できます。

すっぽんで骨粗しょう症対策に有効なカルシウム

すっぽんはカルシウムの吸収率を上げるビタミンDが豊富ですが、一方、すっぽんの肉にはカルシウムが殆どありません。
すっぽん料理を食べる際は、カルシウムが豊富な食品と一緒に摂取すると丈夫な骨が作れます。
すっぽんのサプリメントの場合、すっぽんを骨まで丸ごと粉末にして配合しているものもあり、そのようなサプリメントであればすっぽんのビタミンDの効果を有効に使えます。

成分含有量

すっぽんはビタミンDを100gあたり3.6μg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取の目安量の65%に相当します。

まとめ

すっぽんはアミノ酸やビタミンB群をはじめとした各種栄養素が豊富です。
一方で含有量が少ない栄養素もあり、そのような栄養素の中にはすっぽんの栄養素を高めたり、相乗効果を発揮したりする成分も存在しています。
すっぽんと一緒にクエン酸や酢酸、アリシンを一緒に摂取すると、すっぽんの疲労回復効果を高める作用があります。
また、すっぽんに不足しているビタミンCを摂取すると、体内でコラーゲンの生成力が向上します。
更年期障害に悩んでいる方は、すっぽんと一緒にイソフラボンを摂取すると更年期障害の諸症状を緩和し、さらにカルシウムを摂取すると骨粗しょう症のリスクが軽減します。

あなたにオススメのコラムRecommend