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すっぽんのエキスの抽出法は?

すっぽんのエキスはどうやって取り出すの?

滋養強壮や疲労回復、或いは美容効果を狙って、すっぽんのサプリメントを愛用している方も多いと思います。
「すっぽんのエキスを凝縮した」などの謳い文句があると、ついついその効果を期待したくなります。
ところで、すっぽんのエキスはどのように抽出されるのでしょうか?
今回は、すっぽんのエキスの抽出方法についてお話します。

すっぽんエキスの抽出法

すっぽんサプリメントの中には、「●●エキスを濃縮」という表示が多く見られます。
食物のエキスの抽出方法はほとんどの製造元で企業秘密なので、よほど抽出法に自信がある場合に限り明記されることはありません。
食物からエキスを抽出し濃縮する方法は様々ですが、抽出法は主に以下の方法が採用されます。

加水抽出法

たんぱく質は水で分解され溶ける性質があり、熱を加えると分解が促進されます。
また、ビタミンB群やビタミンCなど水溶性ビタミンや、水に溶けるナトリウムやカルムなどのミネラルも抽出できます。
材料費も時間もかからないため、安いサプリメントに採用されます。
一方、ビタミンB群の一部やビタミンCなど栄養素の中には加熱に弱い成分もあり、加熱抽出するとそれらの成分は失われてしまいます。

アルコール抽出法

薬用酒などに使われるエタノールで、栄養素を抽出する方法です。
加水抽出法とは異なり、ビタミンAやビタミンEなど脂溶性のビタミンなども抽出できます。
すっぽんは脂溶性の栄養素が多いので、アルコール抽出法はとても有効です。

酵素抽出法

プロテアーゼなどの酵素を用いて、たんぱく質を分解する方法です。
酵素は特定の温度を超えると不活性になるので、加熱による栄養素の消失は抑制されます。
ただし、酵素で分解すると時間がかかるので、加水抽出法やアルコール抽出法に比べその分コストもかかります。

すっぽんを丸ごと配合したサプリメント

化学的な方法でエキスを抽出した場合、すっぽんの全ての成分を余すことなく抽出することは難しく、カルシウムが豊富な骨などは廃棄されてしまう場合がほとんどです。
一方、すっぽんのサプリメントの中には、すっぽんの骨まで丸ごと粉末状にして配合しているのを謳い文句にしているものもあります。
すっぽんを丸ごと粉末にするには、どのような方法があるのでしょうか?

蒸し焼き乾燥

漢方薬としてすっぽんを販売している製造元で古くから行われている製法で、すっぽんを丸ごと蒸し焼きにし、乾燥させた後に粉砕します。
すっぽんの健康効果の多くが、アミノ酸によるものです。
たんぱく質は焦げて炭化しなければ、加熱しても体内でアミノ酸に分解され栄養素として吸収されます。
一方で、加熱に弱い一部のビタミンB群やビタミンCは、本来の含有量より少なくなります。

凍結粉砕

すっぽんを丸ごと使用するために、液体窒素を使って一気に凍結し粉砕する方法を採用しているサプリメントもあります。
瞬間凍結した物質は非常に脆いので、粉砕しやすくなります。
また、加熱による栄養素の消失もありません。
使用する窒素も、私たちの大気の主成分なので気化すれば残留しないので、比較的に安全な製法と言えます。

フリーズドライ

フリーズドライは、水を真空状態まで減圧すると、氷のまま気化する「昇華」の物理現象を利用した乾燥法です。
食品を-30℃で急速冷却し、真空乾燥機で乾燥させ食品の水分を昇華させます。
そのため、すっぽんの栄養素を損なわず、すっぽんを丸ごと粉末にできます。
ただし、大規模な加工施設が必要なため、その分コストも高くなります。

まとめ

すっぽんのエキスを抽出する場合、加水抽出、アルコール抽出、酵素抽出が主に採用されます。
これらの抽出法は一長一短で、加水抽出はコストが安い反面、抽出される栄養素が限られ、酵素抽出は抽出される栄養素の喪失は少ないものの、時間とコストが掛かります。

すっぽんを丸ごと粉末にしたものを採用しているサプリメントでは、蒸し焼き乾燥、凍結粉砕、フリーズドライである場合が殆どです。
蒸し焼き乾燥は漢方薬の製法として用いられますが、熱に弱い栄養素は減少します。
凍結粉砕、フリーズドライは凍結を利用して粉砕する原理は同じで、栄養素の喪失が非常に少ない製法ですが、コストが掛かります。

サプリメントの価格が高ければ、必ず効果も高いとは言えませんが、値段が高いのは抽出法のコストも影響している場合が多くあります。
すっぽんのサプリメントを購入する際は、価格も栄養素の質に反映されている場合があることを念頭に入れる必要があります。

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