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すっぽん料理はメリットが豊富

すっぽん料理はメリットが豊富

スタミナの付く高級料理として知られる、すっぽん。
すっぽんは爬虫類で普段見慣れない食材なので、その姿からグロテスクに感じ、食べるのをためらう方もいるかもしれません。
しかし、その美味しさと健康効果の豊富さを知れば、病み付きになること請け合いです 今回は、すっぽん料理のメリットについてお話します。

すっぽん料理は食欲を増進

すっぽんの味は鶏肉に似ている

すっぽん料理の最大のメリットは、何と言っても美味しいことです。
すっぽんの肉は鶏肉に似て、比較的あっさりとしており、さらにすっぽんの皮や甲羅はコラーゲンの塊なので濃厚な出汁が出ます。
すっぽんの出汁の味はコンソメスープに似て万人受けし、すっぽん鍋のシメの雑炊は絶品です。

すっぽんは旨味成分が豊富

すっぽんが美味しいのは、私たちが舌で感じる味覚のうち、旨味として感じられる非必須アミノ酸のグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富だからです。
舌でグルタミン酸を感知すると胃酸の分泌量が増え、食欲が増します。
また、グルタミン酸は胃や腸の迷走神経を介して食物の情報を伝え、内臓の消化や代謝※1を促進する作用があります。
夏バテなど食欲不振の時は、美味しいすっぽん料理が最適です。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

疲労回復に効果がある

エネルギー代謝を促進するビタミンB群が豊富

すっぽん料理が疲労回復に効果があると言われるのは、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用するビタミンB群が豊富だからです。
特にすっぽんは、主に糖質をエネルギーに代謝するビタミンB1が豊富です。

ビタミンB群は水溶性なので、出汁のスープに大量に溶け込んでいます。
すっぽん鍋のシメの雑炊に使われるお米は糖質の宝庫なので、すっぽんの疲労回復効果を高める合理的な調理法です。

成分含有量

すっぽんはビタミンB1を100gあたり0.91mg含有し、これは成人男子が1日に推奨される摂取量の65%に相当します。

すっぽんのアミノ酸も疲労回復に効果あり

すっぽんはアミノ酸が豊富で、疲労回復効果の高い非必須アミノ酸のアスパラギン酸、アルギニン、グルタミン酸を多く含有しています。

アスパラギン酸、アルギニン、グルタミン酸の働き

アスパラギン酸は、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアのクエン酸回路に、糖質や疲労物質の乳酸を運搬する役割があります。
また、アルギニンは、体内で発生した疲労物質で有害なアンモニアを尿素回路で無毒化する際に、アスパラギン酸と共に必要不可欠な物質です。
さらに、グルタミン酸は体内で発生したアンモニアと結合してグルタミンになり、尿素回路にある肝臓へ安全に運搬する役割があります。

すっぽん料理を食べると、豊富なアミノ酸の効果でエネルギー代謝や疲労物質のアンモニアの処理機能が向上し、疲労が回復します。

精力が増す

アルギニンが男性機能を向上する

アルギニンが精子を作りやすくする

すっぽんに豊富なアルギニンは遊離アミノ酸※2として作用すると、脳下垂体を刺激し成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
成長ホルモンは、たんぱく質の合成や細胞分裂に必要な化学物質で、精巣で精子を作る際に必要です。
脳下垂体が刺激されると性腺刺激ホルモンの分泌も促進され、精巣で男性ホルモンのテストステロンの分泌が増えます。

※2 遊離アミノ酸とは、他のアミノ酸と結合せず、単独で体の機能に作用するアミノ酸のこと。

その他のアルギニンの働き

アルギニンは精子を卵子まで運ぶ精液の主成分です。
さらに、アルギニンは勃起時に海綿体に血液を送り込む際に、血管を拡張させる一酸化窒素の原料となります。

成分含有量

すっぽんは100gあたり1,036mgのアルギニンを含有しているので、すっぽん料理を食べると男性機能が高まります。

セックス・ミネラルの亜鉛も豊富

亜鉛不足は精力減退を招く

亜鉛はたんぱく質の合成や各種ホルモンの生成、細胞分裂と密接な関わりがあり、細胞分裂が盛んな精巣に多く存在しています。

また個人差がありますが、1回の射精で精液と共に1~3mgが体外に放出されます。
そのため、栄養不足や性行為で精巣内の亜鉛が不足すると、精子やテストステロンの生産力が減少し、精力減退を招きます。

すっぽんは別名「セックス・ミネラル」と呼ばれる亜鉛も豊富です。
すっぽん料理で亜鉛を補うと、体内の亜鉛の量が増え、男性機能を回復できます。

成分含有量

すっぽんは100gあたり1.6mg含有し、これは成人男子が1日に推奨される摂取量の16%に相当します。

美容によい

すっぽんはコラーゲンが豊富

すっぽん料理を食べると、翌朝肌がプルプルになる実感が湧きます。
すっぽんは、皮膚の真皮にハリと潤いを与える保湿成分のコラーゲンが豊富です。

すっぽんはコラーゲンを作る栄養素も豊富

また、すっぽんの肉自体にも、コラーゲンの原料となるグリシン、アラニン、プロリン、リジン、アスパラギン酸、アルギニンなど各種アミノ酸が豊富です。
さらに、すっぽんはコラーゲンを体内で合成する際に必要なビタミンB6、ビタミンC、鉄も含有しています。

コラーゲンは量が多いほど体内で再合成される

すっぽんのコラーゲンは、摂取すると一度アミノ酸に分解されてから体内に吸収され、必要に応じて他のアミノ酸と結合したり、遊離アミノ酸として単独で体に作用したりします。
そのため、コラーゲンが豊富なすっぽんを摂取したからと言って、すっぽんのコラーゲンが全て体内でコラーゲンに再合成されるわけではありませんが、量が多い分だけ確率は高まります。

すっぽん料理は、潤いとハリのある肌を実現するのに最適です。

すっぽんの抗酸化物質で美白を実現

ビタミンEでシミを抑制
活性酸素がシミの原因になる

皮膚は本来、紫外線で体内に発生する活性酸素※3の害から、皮膚の内側の組織を守るために存在しています。
紫外線は、肌細胞内の酸素の電子を弾き飛ばし活性酸素を生み出すため、皮膚はメラニン色素を合成して紫外線を吸収しますが、メラニン色素が残るとシミの原因になります。

※3 活性酸素とは電子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

すっぽんに豊富なビタミンEは、脂に溶ける脂溶性の抗酸化物質です。
すっぽん料理でビタミンEを補うと、活性酸素による肌のダメージを抑制し、美白を保てます。

すっぽんのアミノ酸でシミを抑制
抗酸化物質グルタチオンは加齢で減少する

細胞内には体内で生産される抗酸化物質のグルタチオンが大量に存在します。
しかし、グルタチオンは加齢で生産量が低下します。

グルタチオンは非必須アミノ酸のグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸で構成され、すっぽんはこれらのアミノ酸が豊富です。
すっぽんを摂取すると、これらのアミノ酸の量が増え、グルタチオンが生産される確率が高まります。
その結果、細胞内にグルタチオンが増え、肌を活性酸素によるシミから予防できます。

貧血が改善する

貧血はヘモグロビンの合成不足で発症する

貧血は、体内で酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの合成が不十分なために発症します。
ヘモグロビンの合成には鉄が必要で、すっぽんは100gあたり0.9mgの鉄を含有し、これは成人男子が1日に推奨される摂取量の12%に相当します。
また、ヘモグロビンの合成にはたんぱく質やビタミンB6、葉酸、ビタミンB12の作用が必要で、すっぽんはこれらの栄養素も多く含有しています。

すっぽんを摂取すると、体内でヘモグロビンの合成が可能になるため、貧血改善に役立ちます。

まとめ

すっぽん料理は単に美味しいばかりはなく、豊富なアミノ酸やビタミン、ミネラルなどの効果で食欲増進や疲労回復、精力増進、美容、貧血の改善に効果を発揮します。
すっぽんの栄養素は、お互いに影響しあって健康効果を発揮します。
すっぽん料理は高額なのでたまにしか食べられませんが、その高い健康効果を知って食べると、とてもお得に感じられることでしょう。

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