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すっぽんと黒酢の相乗効果

黒酢入りのすっぽんサプリの効果は?

すっぽんのサプリメントの中には、黒酢を配合している商品もあります。
黒酢は健康効果が高いと言われていますが、すっぽんに酢を配合するとどのような効果があるのでしょうか?
今回は、すっぽんと酢の相乗効果についてお話します。

酢とは

酢とは酢酸を3~5%ほど含有する酸味のある調味料の総称です。
酢は穀物や果実などを原料とした醸造酒を、酢酸菌で酢酸発酵させて製造されます。
日本では米を使って作った米酢が主流ですが、原料とする材料によって日本はもとより世界各国で様々な種類の酢が存在します。

酢の成分

酢は酢酸以外に、クエン酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸などの有機酸類や各種アミノ酸、アルコールや糖類などを含有していますが、酢の種類で含有されている成分は異なります。

一般に健康に良いとされている黒酢はもち米ともみ殻を加えて発酵させたものです。
他にも葡萄酒を発酵させたバルサミコ酢や、リンゴ果汁を発酵させたリンゴ酢などもあります。
これらの酢には、通常の酢の10倍以上ものアミノ酸が含有されていると言われ、各種ミネラルや二次代謝産物※1が豊富です。
今回は、健康効果が高いとされる黒酢をもとに話を進めます。

※1 二次代謝産物とは植物特有の成分で、生体の維持には必要ないが、継続して摂取すると体に何かしらの効果がある栄養素のこと。

すっぽんと黒酢の相乗効果

すっぽんは古くからスタミナ食として親しまれているばかりではなく、万能の漢方薬としても使用されています。
すっぽんは各種アミノ酸が豊富で、ビタミンB群をはじめとした各種ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸も多く含有しています。
すっぽんと黒酢を一緒に摂取すると
(1)疲労回復
(2)血流促進
(3)尿酸値の低下
(4)二日酔いの予防
(5)美肌効果
(5)ミネラルの吸収促進
に効果を発揮します。
すっぽんと黒酢がどのように相乗効果を発揮するのか、詳しく見てみましょう。

疲労回復

エネルギー生産の仕組み

エネルギーの生産は、細胞内のミトコンドリアにあるクエン酸回路で行われます。
クエン酸回路は糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素を取り込みエネルギーに代謝※2します。
クエン酸回路はその名前が示す通り、柑橘類に含まれるクエン酸を構成成分とします。

私たちがレモンをかじると、疲労が回復するのは、中に含まれるクエン酸によりクエン酸回路が活性化するためです。
回路という名前が示す通り、クエン酸回路は栄養素を回転しながら8種類の酸に分解し、その過程でエネルギーを生産します。

※2 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

すっぽんと酢でクエン酸回路を活性化
クエン酸回路の活性化には酢酸とビタミンB1が必要

酢酸もクエン酸回路を活性化する作用があり、酢を摂取すると疲労回復効果が高まります。
また、クエン酸回路に栄養を運んだり、クエン酸回路を機能させたりする栄養素がすっぽんに豊富なビタミンB1です。
クエン酸回路はエネルギーを生産する過程で、ビタミンB1を必要とします。

すっぽんと酢を一緒に摂取すると、クエン酸回路が活性化し、エネルギー生産力が向上するので疲労回復効果が高まります。

成分含有量

すっぽん100gあたりビタミンB1を0.91mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の75.8%に相当します。

血流促進

酢は血液の凝固作用を抑制する

酢は傷を負った際に傷口を塞ぐ血小板の凝固作用や、白血球の粘着作用を抑制する作用があります。
また、酢はクエン酸回路のエネルギー生産力を活性化するので、ドロドロの血液の原因である血中の糖質を早くエネルギーに代謝し、高血糖を抑制する作用があります。

すっぽんのビタミンB群で中性脂肪やコレステロールを減らす

すっぽんに豊富なビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンといったビタミンB群は、肝臓で三大栄養素をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用する栄養素です。
過食やストレスなどで肝臓の機能が低下し、三大栄養素がエネルギーに代謝されないと肝臓に脂肪が蓄積し、ドロドロの血液の原因となるコレステロールの分泌が促進します。
すっぽんでビタミンB群を補給すると、肝臓に蓄積した脂肪が燃焼し、血中のコレステロールが減少するので血液がサラサラになり、血流が促進されます。

すっぽんのビタミンEやEPA・DHAも血行を促進

すっぽんは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質のビタミンE、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などのω-3系不飽和脂肪酸が豊富です。
ビタミンEは血中の中性脂肪や悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの酸化を防ぎ、血管内に血栓ができないようにする作用があります。

また、EPA・DHAは他の脂肪酸に比べて融点※3が低いため、常温で脂肪のように個体になることはありません。
そのため、血液中にEPAやDHAが増えると血栓ができなくなり、血液がサラサラになります。
さらに、ビタミンEやEPA・DHAは、共に肝臓の脂肪を燃焼させる効果があり、血液をドロドロにする中性脂肪やLDLコレステロールの分泌を抑制します。

※3 融点とは、個体が溶けて液体になる温度のこと。

尿酸値の低下

黒酢はアルカリ食品

酢は、アルカリ食品と言われています。
酢の主成分の酢酸は、確かに酸性を示す物質です。
しかし、その食品が酸性かアルカリ性かを決めるのは、体内に取り込まれた際に酸性物質として残るかどうかで判断されます。

酢酸は体内に吸収されるとクエン回路でエネルギーとして代謝され、酢酸は残りません。
残るのは酢に含まれる、カリウムやマグネシウムなどのアルカリ性の物質なので、酢はアルカリ性の食品とされます。

尿酸は体が酸性に傾くと結晶化する

痛風の原因の尿酸は、血中の尿酸値が正常の範囲内なら血液中に溶け、悪さをすることはありません。
尿酸は中性の水溶液には溶け難く、アルカリ性の水溶液に僅かに溶ける性質があります。
人の体は弱アルカリ性に保たれていますが、疲労で血中に乳酸が放出されたり、肉類など体を酸性にする食品を摂取したりすると血液が酸性に傾きます。

その結果、血液中の尿酸が飽和※4状態となり、余った尿酸が結晶化します。
尿酸は針状の結晶で比重が重く、足の指先など抹消の関節に付着して神経を刺激し、風が吹いただけでも激痛が走ると言われる痛風を発症します。

※4 飽和とは、ある物質が水溶液にそれ以上溶けない状態になること。

黒酢とすっぽんで体を弱アルカリ性に戻す

酢はアルカリ性の食品なので、酸性に傾いた血液を再び弱アルカリ性に戻す作用があります。
一方すっぽんは、体を酸性にする乳酸の代謝に必要なビタミンB1が豊富です。
ビタミンB1の作用で乳酸が血液中から減少すると、血液が弱アルカリ性に戻ります。
血液が弱アルカリ性に戻ると、結晶化した尿酸が再び血液に溶けだし、腎臓で漉し摂られ尿と共に排泄されます。

二日酔いの防止

二日酔いは肝機能の疲弊が原因

アルコールは体内に入ると毒としてみなされます。
アルコールを代謝する過程で、アセトアルデヒドという猛毒が生産されます。
アセトアルデヒドは肝臓のたんぱく質と簡単に結合して変質化し、肝臓の細胞を線維化してしまいます。

そのため、アルコールを摂取すると肝臓はその無毒化に専念し、肝臓の他の機能がおろそかになるばかりではなく、膨大なエネルギーも消費します。
その結果、倦怠感や疲労感など二日酔いの諸症状となって現れます。

黒酢とすっぽんは肝臓を活性化する

黒酢に含まれる酢酸やクエン酸は、肝臓の細胞内にあるクエン酸回路を活性化し、アルコールの代謝に必要なエネルギーの生産力を向上させます。

一方、すっぽんに豊富なビタミンB1やナイアシンも、肝臓でアルコールを代謝するエネルギーを生産する際に補酵素として作用します。
また、アルコールの代謝にはアルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素が必要ですが、これらの酵素が不足するとビタミンB1やナイアシンが代用として使用されます。
その結果、アルコールの無毒化が促進され、二日酔いを予防します。

美肌効果

すっぽんはコラーゲンの材料が豊富

コラーゲンは、肌に潤いを与える保湿成分です。
しかし、加齢や栄養不足などでコラーゲンの生産力が低下すると、肌の潤いが失せ、シワが増えます。

すっぽんはコラーゲンの原料となるグリシン、アラニン、プロリン、アルギニン、アスパラギン酸など各種アミノ酸が豊富です。
また、コラーゲンの生成で補因子になる鉄や、補酵素となるビタミンCも含有しています。

すっぽんが肌の新陳代謝を正常化
肌の新陳代謝には成長ホルモンが必要

肌の若々しさを保つには、肌の新陳代謝が必要です。
表皮は本来、外の環境やウィルス、紫外線などから表皮の内側の組織を保護するために存在し、損傷しやすいので他の組織に比べ新陳代謝※5が活発です。
しかし、加齢と共に新陳代謝は低下するので、肌の損傷に比べ新しい細胞の入れ替えが追い付かなくなるので、徐々に肌が老化していきます。

※5 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

肌の新陳代謝には、細胞分裂でたんぱく質の合成を促す成長ホルモンの分泌が必要です。
成長ホルモンは傷の修復や新陳代謝で必要な化学物質なので、生涯に渡り分泌されますが、加齢と共に分泌が低下します。

すっぽんが豊富に含有する非必須アミノ酸のアルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
すっぽんを摂取すると成長ホルモンの分泌が増え、新陳代謝が活性化します。

また、細胞分裂の際にたんぱく質の合成を促進し、細遺伝子情報を正確に転写する作用がある必須ミネラルの亜鉛も豊富です。
すっぽんを摂取すると、加齢で低下した肌の新陳代謝が正常化するので、若々しい肌を実現できます。

成分含有量

すっぽんは100gあたり1,036mgのアルギニンを含有しています。
また、すっぽんは100gあたり1.6mgの亜鉛を含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の16%に相当します。

黒酢が肌の組織を活性化
D-アミノ酸コラーゲンの生成を促進する

アミノ酸はL-アミノ酸とD-アミノ酸の2種類が存在しています。
L-アミノ酸とD-アミノ酸の分子構造は同じですが、鏡のように左右対称で、体のたんぱく質として使用されるのは、なぜかL-アミノ酸だけです。
通常、私たちが栄養素でアミノ酸と呼ぶのは、このL-アミノ酸の方だけです。

しかし、最近の研究でD-アミノ酸も遊離アミノ酸※6として体に作用することが分ってきました。
例えば、アスパラギン酸はコラーゲン繊維を構成する成分として体のたんぱく質になります。
これはL-アスパラギン酸の方です。
一方で、D-アスパラギン酸は遊離アミノ酸としてコラーゲンの生成を促進し、コラーゲンの酸化を抑制する作用があります。

※6 遊離アミノ酸とは、他のアミノ酸とは結合せず、単体で体に作用するアミノ酸のこと。

また、L-アラニンはコラーゲンを構成するアミノ酸の一つですが、D-アラニンは皮膚の基底層の構成成分のラミニン5という細胞同士を接着する生体接着剤の生産を促進します。

黒酢はこのD-アミノ酸が豊富なので、すっぽんが豊富に含有するコラーゲンの原料となる各種アミノ酸の作用を促進し、コラーゲンの生産力を向上させます。

ミネラルの吸収促進

すっぽんはミネラルが豊富
ミネラルとは

カルシウムやナトリウム、鉄などのミネラルは、骨格や細胞を作ったり、体の生理現象を正常に保ったりするのに必要な栄養素です。
これらのミネラルの中には、体内への吸収が悪く日本人に不足している栄養素もあり、それがカルシウム、鉄、亜鉛です。

すっぽんは鉄、亜鉛が豊富で、すっぽんのサプリメントの中でも骨も砕いて配合している製品はカルシウムも豊富です。

酢はミネラルの吸収を高める
胃酸で溶けるミネラルはごく一部

これらのミネラルは胃酸で溶かされ、小腸で吸収されます。
しかし、胃酸で溶けるのはごく一部であり、溶けなかったミネラルは腸壁の穴を通過できず、そのまま糞便と共に体外に排泄されます。

酢は、胃酸と同様に酸性の溶液です。
酢はカルシウム、鉄、亜鉛を溶かすので、酢の物などで一緒に摂取するとミネラルが酢に溶けだすので、小腸での吸収量が増えます。

まとめ

酢は酢酸を主成分とする調味料で、他にもクエン酸やリンゴ酸などの有機酸、各種アミノ酸やミネラルを含有し、特に健康効果が高い黒酢などはアミノ酸の含有量も豊富です。
黒酢の酢酸は体内でエネルギーを生産するクエン酸回路を活性化するので、すっぽんの栄養素を一緒に摂取すると、疲労回復や二日酔い防止に効果を発揮します。

また、コラーゲンの生産や肌の新陳代謝を活性化する作用や、尿酸値を低下させる作用もあります。
さらに、酢の酢酸などの有機酸はすっぽんに含まれる各種ミネラルを溶かして体内への吸収率を高める作用もあるので、効率よくすっぽんの栄養素を摂取できます。
黒酢入りのすっぽんのサプリメントは、あなたの疲労回復や健康をサポートするとても良い組み合わせです。

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