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すっぽんはアルカリ性食品

すっぽんはアルカリ性食品?

食物にはアルカリ性食品と酸性の食品があり、酸性の食品は控えるべきという話をよく聞きます。
特に肉類などたんぱく質の多い食品は酸性とされ、体に疲労が蓄積する原因とされます。
すっぽんは疲労回復に効果を発揮し、たんぱく質が豊富ですが、アルカリ性の食品であると言われています。
今回は、なぜすっぽんがアルカリ性の食品なのか、詳しくお話します。

酸性食品とアルカリ性食品の違い

一般にたんぱく質の多い肉類は酸性食品、野菜や果物はアルカリ性食品と認識されています。
しかし、果物の中に中にはオレンジなど酸っぱいものがあり、酸っぱい食品の代名詞である梅干しもアルカリ性食品に分類されます。
これらの食品にはクエン酸や酢酸などの酸性物質が含まれているも関わらず、アルカリ性食品に分類されるのはなぜでしょうか?

酸性食品かアルカリ性食品かはミネラルの量で決まる

私たちは体の機能を維持するため、食事で様々な栄養素を摂取します。
その中にはエネルギーとなる糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素や、体内で補酵素として作用する必須ビタミン、そして体の生理機能を調整する必須ミネラルなどが存在します。

三大栄養素やビタミン類はエネルギーの代謝※1やたんぱく質の合成などに使用され、やがて消費されてなくなります。
すっぱい食物に多く含まれるクエン酸や酢酸も、エネルギーを生産するクエン酸回路でエネルギーに代謝されるので体内に残ることはありません。
実は酸性やアルカリ性を測るpH(ペーハー、水素イオン濃度)は、体に残るミネラルのうち酸性物質とアルカリ性物質のどちらが多いかで判断されます。

※1 代謝とは、体内の化学反応で、性質の異なる物質に変わること。

必須ミネラルのpH

必須ミネラルは体液に溶け、体の生理機能を調整するため体内に長く残留します。
ミネラルは水に溶けると、水溶液のpHを酸性やアルカリ性に変えます。
主要な必須ミネラルで酸性、アルカリ性を示すのは以下の表の通りです。

酸性 塩素、硫黄、リン
アルカリ性 ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム

これらのミネラルの多寡によって、体液のpHが決まります。 そのため、食物を燃やし、残った灰の中にこれらのミネラルがどれだけ残っているかで、食品の酸性、アルカリ性が決められます。

肉類はなぜ酸性?

動物性のたんぱく質には、硫黄を含む含硫アミノ酸で必須アミノ酸のメチオニンや、非必須アミノ酸のシステインが含まれています。
また、細胞を囲む細胞壁はリン脂質でできているため、リンも多く含有しています。
動物性たんぱく質が消化で分解されたり、体内で代謝されたりすると、ミネラルの硫黄やリンが多く残るため、動物性のたんぱく質は酸性に分類されます。

すっぽんはアルカリ性食品

すっぽんの肉は、動物性のたんぱく質です。
しかし、すっぽんはアルカリ性の食品と言われています。
すっぽんのたんぱく質はコラーゲンが豊富で、コラーゲンにはメチオニンやシステインがほとんどありません。

そのため、他の動物のたんぱく質に比べ硫黄の量が少なく、また全体的にリンも少ないため、残ったカリウムやカルシウムなどのミネラルと比較してアルカリ性食品に分類されます。
また、すっぽんのサプリメントなどではすっぽんの骨まで配合しているため、よりアルカリ性の高い食品になります。

なぜ酸性食品が良くないのか

ところで、なぜ酸性食品が体に良くないのでしょうか? それにはいくつか理由があります。

体は弱アルカリ性

体は本来、弱アルカリ性に保たれています。
しかし、酸性の食品を多く摂ると血液がドロドロになり、細胞の末端まで栄養や酸素が届かず疲労が蓄積します。
その結果、自律神経が乱れ、免疫力が低下するので体の調子が悪くなります。

尿酸が結晶化し痛風が発生する

尿酸は、細胞の核にある核酸に含まれるプリン体を代謝する際に生じます。
尿酸は酸性や中性の溶液には溶けず、アルカリ性の溶液に僅かに溶ける性質があり、体が弱アルカリ性に保たれていれば血液に溶け、尿と共に排泄されます。
しかし、酸性食品の摂取などで体が酸性に傾くと、血液中に針状の尿酸の結晶が形成され、これが足の指先などの関節部に蓄積して神経を刺激し、痛風独特の激痛を生み出します。

骨を脆くする

2002年のWHO(世界保健機関)の見解では、酸性のミネラルである硫黄は、骨のカルシウムと結びつき、体外へカルシウムを流出させる作用が指摘されています。

すっぽんは体を弱アルカリ性に改善する

すっぽんはアルカリ性食品で、酸性の体を弱アルカリ性に変える作用があります。
実は、すっぽんの他の栄養素も、酸性に傾いた体質をアルカリ性に変える成分があります。

乳酸は体を酸性にする

疲労が蓄積すると、筋肉から疲労物質と言われる乳酸が放出されます。
実は乳酸自体は疲労物質ではなく、肝臓で代謝され疲労回復に必要なグリコーゲン(ブドウ糖)に代謝されます。
しかし、「酸」という文字が示す通り、乳酸が放出されると体が酸性に傾き、血液がドロドロになり疲労が蓄積します。

すっぽんのビタミンB1とアスパラギン酸が乳酸を除去

この乳酸を代謝する際に必要なのがすっぽんに豊富なビタミンB1と、非必須アミノ酸のアスパラギン酸です。
ビタミンB1は、乳酸をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用する栄養素です。
またアスパラギン酸は、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアのクエン酸回路に乳酸を運ぶ役割を担います。
すっぽんを摂取すると、体を酸性に傾ける乳酸の代謝を促進し、酸性に傾いた体質をアルカリ性に戻す効果を発揮します。

まとめ

食物が酸性やアルカリ性に分類されるのは、食物に含まれるミネラルによって決まります。
動物性のたんぱく質は硫黄やリンなどの酸性物質を多く含むので酸性食品に分類されますが、コラーゲンが豊富なすっぽんは硫黄やリンが少なくアルカリ性食品に分類されます。
体は本来弱アルカリ性ですが、酸性に傾くと疲労が蓄積し、痛風や骨が脆くなるリスクが高まります。
すっぽんは体の酸性物質である乳酸を除去するビタミンB1やアスパラギン酸が豊富なので、体を弱アルカリ性に保てます。
すっぽんの骨まで配合したサプリメントを活用すると、カルシウムがアルカリ性なので弱アルカリ性の健康的な体を保てるようになります。

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