すっぽんで心臓病のリスクを軽減

すっぽんは心臓病対策になる

心臓は私たちの命を支える重要な臓器。
しかし、年を重ねると心筋梗塞や心不全などのリスクが高まり、テレビや雑誌などでもしばしば心臓病の特集が組まれているほど関心が高い問題です。
滋養強壮や疲労回復に効果があるスタミナ食としてばかりでなく、万能の漢方薬としても愛用されているすっぽんは、心臓病のリスクを軽減する栄養素が豊富です。
今回は、すっぽんがなぜ心臓病のリスクを軽減するのかをお話します。

心臓とは

心臓は収縮を繰り返すことでポンプの機能を果たし、私たちの体全体に血液を送り、酸素や栄養を送り届ける循環器系の中枢器官です。
心臓は心筋と呼ばれる特殊な筋肉でできており、他の臓器と違い生体が作り出す電気刺激を受けて休むことなく働きます。
そして、心筋は他の臓器の細胞とは異なり、新陳代謝※1で入れ替わることはありません。
心臓の健康を維持するには、心臓の負担を軽減することが重要になります
※1 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

心臓病とは

心臓病は、心臓に何らかの異常が生じている状態のことです。
一般に心臓病と呼ばれるのは、以下の症状です。

・虚血性心疾患
心臓の冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなり、心臓に酸素や栄養が十分に送られなくなる狭心症や、血管が詰まって心臓の一部が壊死する心筋梗塞がこの症状に相当します。
心筋梗塞は突然発症し、処置が間に合わないと死に至ります。

・弁膜症
心臓には血液の逆流を防ぐ弁があり、弁膜症はこれらの弁に障害が起こる症状です。
主に弁が硬くなって開き難くなる「狭窄症」と、弁が閉じきらずに血液が漏れる「閉鎖不全症」に大別されます。
弁膜症は先天性で30~40代で顕著化する場合と、動脈硬化が原因で発症する場合があります。

・不整脈
心臓は、ナトリウムイオンとカリウムイオンを用いて生体が発生する電気刺激で動きます。
不整脈は何らかの原因で電気刺激が乱れたり、断絶したりすることで、心臓が不規則に収縮すると生じます。
殆どの場合無症状ですが、時に動悸や失神などを引き起こします。

・心不全
心不全は、心臓のポンプ機能に異常が生じている状態全般を表す言葉です。
心不全の場合は、心臓以外にも原因がある場合があります。

心臓に負担をかける原因はドロドロの血液とストレス

ドロドロの血液が心臓に負担をかける

過食や運動不足などで体内に脂肪が蓄積すると、血液中に中性脂肪や悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが増え、血液がドロドロになります。
また、糖分の摂り過ぎでインスリンの分泌や効果が低下し、高血糖の状態が続くと、同じく血液がドロドロになります。
血液がドロドロになると、サラサラな状態よりも血液を送り出す圧力を強くする必要が生じ、心臓に大きな負担がかかります。

ストレスが心臓に負担をかける

私たちの心の動きは本来脳で起こりますが、心臓は血液を送り出す器官であるにも関わらず感情を表す「心」が宛がわれています。
実は、感情と心臓には密接な関係が有ります。
トーマス・ホルムズとリチャード・レイが行った精神的ストレスの大きさと心臓病のリスクの調査では、ストレスが大きいほど心臓病のリスクが高いという結果が出ています。
心臓のコントロールは自律神経で行われ、ストレスで自律神経が乱れることが知られています。
ストレスで自律神経が乱れると心臓に余計な負担が掛かり、心臓病のリスクが高まります。

すっぽんの栄養素で心臓病のリスクを軽減

すっぽんは低カロリー高たんぱくの食品で、良質な各種アミノ酸を豊富に含有しています。
また、ビタミンB群をはじめとした各種ビタミン類、ミネラル、必須脂肪酸も多く含有しています。
すっぽんのどの栄養素が心臓病のリスクの低下に役立つのか、詳しく見てみましょう。

すっぽんでドロドロ血液を解消

ドロドロの血液は虚血性心疾患や弁膜症の原因となる動脈硬化を引き起こし、心不全の原因にもなります。
すっぽんは心臓の負担を増大させるドロドロの血液をサラサラにし、心臓のポンプ機能の負担を減らす栄養素が豊富です。

ビタミンB群で脂肪を減らす
肝臓脂肪が血流を悪くする

血液中にドロドロ血液の原因となる中性脂肪やLDLコレステロールが増えるのは、その原料の脂肪が肝臓に蓄積するからです。
肝臓は三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに代謝※2する器官です。
加齢や運動不足、ストレスなどで肝臓の機能が低下すると、過剰に摂取した三大栄養素がエネルギーに代謝されずに、逆に脂肪として体内に蓄積されます。

※2 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、異なる性質を持つ物質に変えること。

三大栄養素をエネルギーに代謝する際に補酵素として作用するのが、すっぽんに豊富なビタミンB群です。
すっぽんは主に糖質を代謝するビタミンB1、主に脂質を代謝するビタミンB2、三大栄養素を代謝し体内のエネルギー生産の6割に関与するナイアシンが特に豊富です。
すっぽんでビタミンB群を摂取すると、肝臓のエネルギー代謝力が向上し、肝臓の脂肪が減少します。
その結果、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールが減少し、ドロドロの血液がサラサラになります。

ビタミンEで血栓を防ぐ
LDLコレステロールが心臓病につながる

血液中に増えた中性脂肪やLDLコレステロールは血管内壁に付着すると、血栓を作り血液の流れを阻害します。
血液内壁に付着した中性脂肪やLDLコレステロールは、体内で発生した活性酸素※3により過酸化脂質に変質し、自らも活性酸素を放出するようになります。
その結果、周囲の血管を傷つけ炎症を起こし、血管が繊維化して動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化は虚血性心疾患や弁膜症、心不全を引き起こします。

※3 活性酸素とは電子が欠損し物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して部物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

すっぽんが豊富に含有するビタミンEは、油に溶ける性質のある脂溶性の抗酸化物質です。
ビタミンEが血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの中に侵入すると、活性酸素による過酸化脂質化を抑制します。
また、体内に蓄積した脂肪の中に取り込まれると、脂肪の過酸化脂質化を防ぎ、エネルギーとして代謝されやすい状態に保つ役割があります。
すっぽんでビタミンEを摂取すると、血栓や動脈硬化を防ぎ、肝臓の脂肪も減少するので血液がサラサラになり、心臓の負担を軽減します。

成分含有量

すっぽんは100gあたり1mgのビタミンEを含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の15.4%に相当します。

EPA・DHAで血流を促進する
EPA・DHAの働き

EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、ω-3系脂肪酸に属する必須脂肪酸です。
ω-3系脂肪酸は他の脂質に比べて融点※4が低く、固まり難い性質があります。
そのため、血中にEPA・DHAが増えると、血栓を作る中性脂肪やLDLコレステロールが減少し、血液がサラサラになります。
また、EPA・DHAは脂肪細胞内で脂肪の燃焼を行う褐色細胞を増やす作用があるので、脂肪減少効果を発揮します。

※4 融点とは、溶液が固体化する温度のこと。

EPA・DHAは青魚に多い脂肪酸ですが、すっぽんは動物性の食品であるにも関わらずEPA・DHAが豊富です。 すっぽんでEPA・DHAを摂取すると、血液がサラサラになり、ドロドロの血液の原因となる血中の中性脂肪やLDLコレステロールも減少します。

成分含有量

すっぽんは100gあたりEPAを630mg、DHAを860mgも含有しています。

アルギニンでインスリンの分泌を促進
インスリンの分泌量が少なくなると高血糖になる

食物で糖質を摂取すると、血液中に糖質が増え、血液がドロドロになる高血糖の状態になり、血流が悪くなります。
そのため、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンを分泌し、細胞内に糖質を取り込ませ血糖値を下げます。
しかし、自律神経が乱れるとインスリンの分泌が少なくなり、高血糖の状態が長くなります。

すっぽんに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
成長ホルモンが分泌されると、肝臓でインスリン様成長因子が分泌され、すい臓のインスリンの分泌を促進します。
その結果、血中の糖質が細胞内に取り込まれ、糖質でドロドロになった血液をサラサラにします。

亜鉛でインスリンの生産量を増やす

すい臓でインスリンを生産するには、β細胞内に亜鉛が必要で、亜鉛が少ないとインスリンの生産が低下し、細胞内に糖質を取り込めなくなります。
また、すっぽんは亜鉛が豊富な食品です。 亜鉛は日本人に不足しがちな栄養素なので、すっぽんで亜鉛を補うとインスリンの生産が向上し、ドロドロの血液の原因となる高血糖が解消し、心臓の負担が軽減します。

成分含有量

すっぽんは亜鉛を100gあたり1.6mg含有し、これは成人男性が1日に必要な摂取基準の16%に相当します。

すっぽんでストレスを緩和

脳内ホルモンとストレスの関係

ストレスは心臓に負担を掛けます。
人は様々なストレスから身を守るために、脳内で20種類にも及ぶ脳内ホルモンを分泌し、日々ストレスに対抗しています。
脳内ホルモンが分泌されると、人は特定の感情に支配され、それと同時に身体機能が向上したり、低下したりします。

しかし、これらの脳内ホルモンは加齢と共に代謝が減少するので、その生産に必要な栄養素を補う必要があります。

すっぽんは、心臓の負担を増やすストレスを緩和する脳内ホルモンの分泌を増やす栄養素が豊富で、以下の脳内ホルモンの分泌を増やします。

セロトニン

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれる化学物質です。
セロトニンが分泌されると人は幸せな心地になり、ストレスが緩和されます。
同時にストレスで興奮した神経を抑制する作用もあるので、自律神経の乱れが改善し、心臓への負担が軽減します。

セロトニンの生産には必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6が必要で、すっぽんはどちらの栄養素も含有しています。

GABA

GABA(ギャバ)はセロトニンと同様に、神経を抑制する作用のある脳内ホルモンです。
GABAが分泌されると、人は心が落ち着き、興奮状態にある神経も沈静化します。
GABAの生産には、非必須アミノ酸のグルタミン酸が必要です。

成分含有量

すっぽんはグルタミン酸が豊富で、100gあたり2,466mgも含有しています。

エンドルフィン

エンドルフィンは別名「脳内麻薬」と呼ばれる脳内ホルモンで、強い鎮痛作用があります。エンドルフィンは、鎮痛剤として使用される麻薬のモルヒネの数倍の効果があります。
エンドルフィンが分泌されると、幸福感が得られ、悲しい気分などを緩和する作用があります。

成分含有量

すっぽんはエンドルフィンと似た作用のある必須アミノ酸のロイシンが豊富で、100gあたり1,043mg含有しています。

まとめ

心臓病は血液がドロドロになって血流が悪くなったり、ストレスなどで自律神経が乱れて心臓に負担を掛けたりすることで発症リスクが高まります。
すっぽんのビタミンB群、ビタミンE、EPA・DHAは、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを下げ、心臓病につながる動脈硬化を抑制する作用があります。
また、すっぽんのアルギニンと亜鉛は、ドロドロの血液の原因となる高血糖を解消するインスリンの分泌を高めます。
さらに、すっぽんはストレスを緩和する脳内ホルモンの原料となるトリプトファンとビタミンB6、グルタミン酸、ロイシンも豊富に含有しています。

すっぽんは高級食材なので毎日の摂取は困難ですが、すっぽんの栄養素を凝縮したサプリメントなら、心臓病を予防する栄養素を毎日手軽に摂取できます。
すっぽんのサプリメントを上手に活用し、死の危険を伴う心臓病のリスクを軽減してください。

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