すっぽんの食べ過ぎは太る?

スタミナ料理のすっぽんは太る?

滋養強壮や疲労回復に効果があり、スタミナが付く高級料理として親しまれているすっぽん。
また、すっぽんを食べると翌日お肌がプルプルになり、美容にも効果を発揮します。
このように様々な効果を発揮するすっぽんですが、焼き肉をはじめとした肉類のスタミナ食は、どうしても高カロリーなため、食べると太るのではないかという懸念があります。
今回は、すっぽんの摂り過ぎは太るのかを検討します。

すっぽんのカロリー

カロリーとは

わたしたちが一般にカロリーと呼ぶのは、糖質、脂質、たんぱく質を燃やした時に生じる熱量のことです。
糖質、脂質、たんぱく質は体内でエネルギーに代謝※1が可能で、体内でエネルギーを生産するクエン酸回路でグルコース(ブドウ糖)に変換できます。
これを、糖新生と言います。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質の物質に変えること。

すっぽん100gあたりのカロリーと三大栄養素の含有量は、以下の表の通りです。

エネルギー 197kal
たんぱく質 16.4g
脂質 13.4g
炭水化物 0.5g

ごはんお茶碗1杯140gのカロリーが235kalなので、すっぽんの肉100gのカロリーはご飯御茶碗1杯より低いことになります。
また、同じ肉類であれば、鶏の胸肉が100gあたりの191kalなので、すっぽんは鶏の胸肉並みのカロリーといえます。

また、三大栄養素の中で一番多いのは、たんぱく質です。
たんぱく質はエネルギーになりますが、消化の際にアミノ酸に一度分解され、体内に吸収されると、生体に必要な他のたんぱく質や酵素などに再合成されます。
そのため、実際は全てがエネルギーになるわけではありません。

すっぽんは脂質が多いけれど...

一方、すっぽんは脂質が13.4gもあるので、太りそうな予感がします。
脂質は体内に吸収されると、エネルギーとして使用されたり、脂肪として蓄積されたりします。
しかし、脂質はウィルスから細胞を守る細胞壁の、皮膚を乾燥から守る皮脂の原料となるので、全てが肥満の原因となる脂肪になるわけではありません。

さらに、すっぽんの脂質の中には、脂肪燃焼効果を高める必須脂肪酸で、ω-3系脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含有しています。
EPA・DHAは、脂肪細胞内にある脂肪を燃焼させる褐色細胞を増やす作用があり、逆に脂肪減少に効果を発揮します。
脂質は全てが脂肪になるわけではなく、体に必要な組織の維持にも使用されるので、脂質が多いからと言って忌み嫌う必要はありません。

摂取カロリー以上に食べればすっぽんでも太る

私たちは生体を維持するために、三大栄養を摂取してエネルギーに代謝します。
しかし、1日に必要な摂取カロリー以上の食事を続ければ、余分なエネルギーは脂肪に変換され肥満になります。
年齢、性別、体格、運動量などで1日に必要な摂取カロリーは人により異なりますが、激しい運動などしない場合、成人でおよそ1,800~2,200kalが標準になります。

すっぽんだけであれば、1kg以上食べなければならない計算になります。
毎日余程の量のすっぽんを食べなければ1日に必要な摂取カロリーをオーバーしないので、高級食材のすっぽんでは現実的に無理な話です。

適度なすっぽんの摂取はダイエット効果がある

すっぽんは低カロリー高たんぱくな食品で、すっぽんの栄養素の中にダイエット効果を高める栄養素もあります。
すっぽんは肝臓で三大栄養素をネルギーに代謝する際に補酵素として作用するビタミンB群が豊富で、肝臓のエネルギー生産量を増やすので脂肪の減少を促進します。

また、体内で発生する有害で疲労物質のアンモニアの影響で肝機能が低下すると、肝臓でのエネルギー生産力が低下します。
すっぽんに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンとアスパラギン酸は、アンモニアを処理する尿素回路を活性化し、肝機能を改善する効果があります。
これらの栄養素の作用で肝臓に蓄積する脂肪が減少し、ダイエット効果を発揮します。

まとめ

すっぽん100gのカロリーは、ヘルシーな食材とされる鶏の胸肉と同程度で、お米お茶碗1杯より低いため、とてもヘルシーな食材です。
すっぽんはたんぱく質と脂質の割合が多いのですが、脂質も体の機能の維持に必要で、すっぽんに含まれる必須脂肪酸のEPA・DHAは脂肪を減らす効果があります。
また、すっぽんはエネルギー代謝を促進するビタミンB群や、エネルギーを生産する肝臓の機能を高めるアルギニンやアスパラギン酸が豊富なので、ダイエット効果があります。
余程食べ過ぎない限りすっぽんで太ることは無いので、高級料理のすっぽんをたまに食べる分には、ぜひ存分に味わってください。

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