しじみと牛乳を使ったレシピで健康に
しじみと牛乳の相性
しじみは、多くの種類のアミノ酸やビタミン、ミネラルがバランス良く含まれていますから、健康に良い食材です。
しじみを使った料理というと味噌汁、佃煮など和風料理のイメージがあるかと思います。
ですが、牛乳を使った洋風料理にもしじみは相性が良いです。
しじみと牛乳を使ったレシピにはクラムチャウダーが有名ですが、味的に相性が良いだけではなく栄養の面でも相性が良い料理です。
しじみと牛乳はカルシウムが豊富
しじみと牛乳に共通して含まれているのは、カルシウムです。
牛乳は、カルシウムが豊富に含まれている食品として有名です。
しじみと牛乳を使った料理を食べることで、しっかりとカルシウムを摂取することができます。
一日あたりのカルシウムの推奨摂取量は、18歳以上の男性で650mg~800mg、18歳以上の女性で650mgとされています。
これに対し、一般食品からのカルシウム摂取量の平均は513.7mg(平成27年国民健康・栄養調査)となっていて、カルシウムは不足しがちな栄養素であると言えます。
牛乳に含まれるカルシウムの量は1本(200g)あたり220mgです。
これに対してしじみのカルシウムの含有量は、50gあたり120mgです。
こうしてみると、牛乳よりもしじみの方がカルシウムの含有量は多いのです。
カルシウムとは
カルシウムとは、ミネラルの一種で私達が生命活動を行う上で必要不可欠な栄養素です。
カルシウムの働きは以下のとおりです。
体内のカルシウムのほとんどは、骨や歯を構成する成分として存在しています。
骨は、カルシウムの貯蔵庫としての役割もあり、カルシウムが不足すると骨から溶け出して使われます。
カルシウム不足の状態が長く続くと骨からカルシウムが失われていきますので、骨粗しょう症の原因になります。
血液中に含まれるカルシウムは、神経や筋肉の興奮を抑えるという働きをします。
怒っている人がカルシウム不足などと言われるのはこのためです。
カルシウム不足の状態が長く続くと、カルシウムパラドックスと言われる症状を引き起こします。
カルシウムパラドクスとは、カルシウム不足が逆に血液中にカルシウム過剰な状態を作り出すことです。
過剰なカルシウムが血管の壁に溜まり動脈硬化を引き起こすこともあります。
また、血管が硬くなるので高血圧になりやすいです。
なぜ、カルシウムが不足することで逆に血液中のカルシウムが過剰になるのでしょうか?
カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨からカルシウムを取り出すようになるのですが、カルシウム不足の状態が長く続くことで副甲状腺ホルモンが常に分泌されている状態になって、骨から常にカルシウムが取り出される状態になります。
これが、カルシウムパラドックスの仕組みです。
カルシウムパラドックスにならないためには、カルシウム不足を防止することが重要です。
カルシウムの健康的効果は?
カルシウムをしっかりと摂取することで
- 骨粗しょう症の予防
- 精神安定効果
- 高血圧の予防
が見込めます。
しじみと牛乳を一緒に摂ればこのような健康的効果に対して相乗効果が期待できます。
しじみのクラムチャウダーの作り方
- しじみを砂抜きします。
- 野菜(人参、玉ねぎ、じゃがいも)を1~2センチ程度に角切りにします。
- フライパンにしじみを入れて酒蒸しにします。
- 野菜をバターで炒めます。
- そこにコンソメと水を入れて野菜を煮込みます。(10分程度)さらに、しじみの煮汁を加え、その後、しじみの身と牛乳を加えて温めます。
- 最後に塩とコショウで味を整えて完成です。