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一度は食べるべき?希少種セタシジミとは?

セタシジミとはどんなシジミ?

栄養素が豊富であることで有名なシジミですが、日本で採れるシジミは3種類あります。
ヤマトシジミ、マシジミそしてセタシジミです。
市場に出回っているシジミはヤマトシジミがほとんどです。

セタシジミは、琵琶湖近辺にしか生息していない固有種です。
琵琶湖に流れる瀬田川で採れるシジミということでセタシジミと名付けられました。
見た目は、3センチ程度の大きさが多く、茶色に黄色や赤みがかかった色をしていることが多いです。

セタシジミは流通が少ない?

セタシジミの流通は非常に少なく、私達が食べているシジミはほとんどヤマトシジミです。
(琵琶湖がある滋賀県では、スーパーなどで多少は流通しているようです。
なぜなら、セタシジミは琵琶湖近辺でしか採れませんし、漁獲量自体が年々減っているからです。

セタシジミの漁獲量

最盛期は、琵琶湖で昭和32年に6000トン以上あったセタシジミの漁獲量は、平成27年では36トンの漁獲量になっています。
同じ平成27年のヤマトシジミの全国漁獲量が9819トンですから、セタシジミがいかに希少なシジミであるかがわかりますね。
セタシジミが減少した原因は、水質、底質(湖などの水底を構成する堆積物や岩質)の悪化や乱獲などです。

減少傾向にあるセタシジミですが、琵琶湖の水質改善のシンボルとして取り上げられ、セタシジミを増やすための研究や環境改善が行われています。

セタシジミの砂抜きは真水で

シジミを調理する際には、砂抜きが必須です。
砂抜きは非常に面倒ですが、砂抜きをしないと「ジャリッ」と砂を噛んでしまうことになります。

ヤマトシジミの砂抜きは塩水で

一般的なヤマトシジミの砂抜きは、濃度1%の塩水に1~2時間つけおきします。
ヤマトシジミは汽水域(塩分濃度0.5%程度)に生息しているため、それよりも少しだけ塩分濃度の高い1%の塩水につけることで、余分な水分が抜けて旨味成分が凝縮するからです。

セタシジミの場合は真水で砂抜きをした方が良いです。
セタシジミは淡水域に生息しているため塩水につけると死んでしまう危険性があるからです。
シジミが死んでしまうと砂を吐き出すこともできなくなりますし、死んだシジミは腐敗が早いので食べることができなくなります。

「セタシジミは真水で砂抜きする」
これだけは覚えておいた方が良いです。

セタシジミは、美味しい?

セタシジミが、珍しい食べ物であることはわかりましたが、肝心の味はどうなのでしょうか?
淡水で育つセタシジミは、クセがなくコクがある美味しいシジミであることで有名です。
ヤマトシジミが夏に旬を迎える「土用シジミ」であるのに対して、セタシジミは冬に旬を迎える「寒シジミ」です。
冬になると、セタシジミは最も身が肥えて美味しくなりますから、セタシジミは冬に食べるのがオススメです。

まとめ

セタシジミは、琵琶湖に生息する古来種です。
琵琶湖でのセタシジミの漁獲量は、最盛期に比べると100分の1以下になり現在では、中々食べることのできない希少種になりました。
現在は、セタシジミの研究や琵琶湖の環境改善が進んでいます。
何とか滋賀県には頑張ってもらいたいです。
どうしてもセタシジミを食べたい人は、インターネットの通販でも手に入りますので購入してみてはいかがでしょうか?

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