スポーツをする人にしじみがおすすめな3つの理由
しじみには、疲労回復効果があるからスポーツに効果的
スポーツをするデメリットのひとつに翌日の疲労感があります。
疲労が蓄積すると、仕事に支障が出ることもありますし、慢性疲労になってしまうこともあります。
ですから、スポーツをする人こそ疲労回復効果がある食事を摂ることが重要です。
そこで疲労回復に効果的な食材がしじみです。
しじみには、以下のような理由から疲労回復効果に期待ができます。
オルニチン回路を構成する成分オルニチン
オルニチンは、肝臓で行われるオルニチンサイクルを構成する成分です。
オルニチンサイクルとは、体内で発生した有害なアンモニアを無害な尿素に変換する回路です。
体内で発生するアンモニアは有害な物質であり、肝細胞のミトコンドリア内にあるエネルギー産生回路の働きを阻害します。
アンモニアによってエネルギー産生能力が低下することで、エネルギー不足になり疲労が蓄積しやすくなりますから、疲労を蓄積させないためにはオルニチン回路を正常化させてアンモニアの蓄積を防ぐことが重要です。
そのためには、体外からオルニチンを摂取し、オルニチン不足を防止することが大切なのです。
しじみにはオルニチンが豊富に含まれているため、しじみからオルニチンを摂取することでオルニチンサイクルを活性化させることができます。
アセトアルデヒドの分解を促進するタウリン、アラニン
アンモニアと同様、エネルギーの産生を阻害する成分がアセトアルデヒドという物質です。
アセトアルデヒドは、肝臓でアルコールを分解することで産生される物質で、人体に有害な物質です。
しじみに含まれるタウリンやアラニンには、アセトアルデヒドの分解を促進する働きがありますから、疲労回復にも効果があるというわけです。
このように、しじみに含まれる成分が肝臓で行われる解毒作用を助けることで、疲労の蓄積を防ぎます。
しじみには筋肉を作る栄養素が豊富に含まれている
スポーツでパフォーマンスを向上させるためには、筋肉を鍛えることや筋肉の疲労をとることが重要です。
しじみには、筋肉を成長させる成分が含まれています。
しじみに含まれるアミノ酸が筋肉を作る
筋肉を鍛えるためには、筋肉の材料となるタンパク質の摂取が重要です。
そして、タンパク質の材料となるのがアミノ酸です。
そのアミノ酸の中でも体内で合成することができず、体外から摂取するしかないアミノ酸を必須アミノ酸と言います。
食品に含まれる必須アミノ酸のバランス評価を表す指標にアミノ酸スコアというものがあります。
しじみのアミノ酸スコアは90以上ですから、必須アミノ酸をバランスよく摂取することができます。
必須アミノ酸の中でも、筋力アップに効果的なのは、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つです。
しじみには、BCAAと呼ばれるこの3つの必須アミノ酸もしっかりと含まれています。
このように、しじみには筋肉を作る材料であるアミノ酸がバランスよく含まれていますから、筋肉を鍛えスポーツのパフォーマンスを向上させるのに効果的な食材です。
しじみは貧血予防に効果的だからスポーツのパフォーマンスを向上させる
スポーツをする上で気をつけなければならないのは、スポーツ性貧血と呼ばれる貧血です。
スポーツ性貧血は、スポーツをして大量に汗をかくことで鉄が外に出てしまう鉄欠乏性貧血や、激しい運動によって酸素を消費してヘモグロビンの濃度が薄くなることで起こります。
このようなスポーツ性貧血にならないようにするためには、貧血に効果的な栄養素を摂取することが重要です。
しじみに含まれるビタミンB群、鉄分が貧血予防に効果的
基本的に貧血は、体内に十分な酸素が行きわたらなくなることで起こります。
酸素を運搬するのは、赤血球の中にあるヘモグロビンです。
そしてこのヘモグロビンを作るために必要な栄養素が鉄分です。
ビタミンB群のうち、ビタミンB6、B12、葉酸はヘモグロビンの合成に重要な役割を果たします。
しじみに含まれるビタミンB群、鉄分が貧血を予防し、スポーツのパフォーマンスを向上させます。
まとめ
しじみには、
- 疲労回復効果があるオルニチン、タウリン、アラニン
- 筋肉を作る材料となるアミノ酸
- スポーツ性貧血を予防する鉄分、ビタミンB群
が含まれていますから、スポーツをする人にオススメの食材です。