シジミに含まれるカルシウム
カルシウムの効果 不足するとどうなる?
カルシウムとは?
カルシウムとは、人間の体に必要なミネラルの一種であり、
- 骨や歯を形成する
- 血液凝固作用
- 精神安定作用
- タンパク質の代謝
- ホルモンの分泌
などの働きをします。
カルシウムは、現代人が不足しがちな栄養素であると言われ、厚生労働省の調査(平成15年)によると成人の一日あたりの摂取推奨量が、600㎎~800㎎であることに対して、平均で500㎎と目標量に達していません。
これは、カルシウムが通常の食事からは吸収しにくいということが原因と考えられています。
カルシウムが不足すると・・
カルシウムが不足すると、
- 歯や骨がボロボロになる、骨粗しょう症のリスクが高まる
- 精神面が不安定になる(イライラしやすくなる)
- 動脈硬化・高血圧症・心筋梗塞のリスクの増大
- 出血した時に血が止まりにくくなる
などの症状が出る危険性が高まります。
シジミに含まれるカルシウムの量
シジミにはどれくらいカルシウムが含まれている?
シジミには、100gあたり130㎎のカルシウムが含まれています。
この数字は、食品全体で考えると特別にカルシウムが多く含まれているとまではいきませんが、貝類の中ではトップクラスのカルシウム含有量があり、シジミにはアサリの4倍のカルシウムが含まれています。
また、食品全体の中でも多い部類には入ります。
シジミはカルシウムの吸収率が良い
上記のように、シジミに含まれるカルシウムの量自体は食品全体の中では多い方ではありますが、突出して含有量が多いわけではありません。
ただし、シジミに含まれている栄養素は豊富でありその中でもカルシウムの吸収率を上げるマグネシウムというミネラルも多く含まれています。
カルシウムの特徴として、体内に吸収されにくいという点がありますが、シジミにはカルシウムの吸収率を上げるマグネシウムが含まれていますから効率的にカルシウムを吸収できます。
シジミのカルシウムを効率良く吸収する方法は、シジミ汁にお酢を入れる?
東京農業大学名誉教授(生物資源学)の小泉幸道さんの研究によると、水1カップに対して小さじ一杯半のお酢を入れて8分間シジミを煮込んだところ、3倍以上のカルシウムが検出されたというデータがあります。
これは、お酢の酸の作用でシジミの貝殻からカルシウムが溶け出すからです。
カルシウムの摂取を目的としてシジミを摂取する人は、試してみて下さい。
まとめ
カルシウムは体内に必要不可欠な成分でありながら、通常の食事から必要量を摂取することが難しく、不足しがちな栄養素です。
シジミには、貝類の中ではトップクラスのカルシウムが含まれており、更にシジミに含まれるマグネシウムなどの働きにより効率的にカルシウムを吸収することが出来ます。