しじみに含まれるメチオ二ン
メチオニンとはどんな成分?
メチオニンとは、必須アミノ酸の一種です。
必須アミノ酸は、体内で作ることができず外部から摂取しなければならない栄養素です。
必須アミノ酸は、9種類ありますがメチオニンはその中の1つです。
メチオニンの効果は?
メチオニンには、以下のような働きと効果があります。
メチオニンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを始めとし、ドーパミンやノルアドレナリンという三大神経伝達物質の材料となります。
神経伝達物質の減少は、うつ病の原因となりますからメチオニンはうつ病の改善効果があると言えます。
抗うつ剤にもメチオニンが使われている場合が多いです。
メチオニンはセレンという抗酸化ミネラルを運搬する働きがありますから、抗酸化作用があります。
メチオニン不足は、薄毛や抜け毛の原因となります。
アレルギーの原因のひとつにヒスタミンという成分がありますが、メチオニンはヒスタミンの働きを抑える働きがあります。
肝機能の働きをサポートする栄養素としてタウリンが有名ですが、メチオニンは、タウリンの材料となります。
また、メチオニン自身も肝臓の代謝を良くする働きがあります。
しじみにはメチオニンがどれくらい含まれている?
メチオニンは体重60kgの成人男性で一日あたり約600㎎が推奨されている必要量です。
しじみには、100gあたり170㎎のメチオニンが含まれています。
しじみだけで一日あたりのメチオニンの推奨量を摂取することは、難しいですが、しじみは魚介類の中ではメチオニンが豊富に含まれています。
他にメチオニンが豊富に含まれている食材には、かつお節、しらす干し、豚ロースなどがあります。
かつお節には2200㎎、しらす干しには1100㎎、豚ロースには510㎎のメチオニンが含まれています。
例えば、豚ロースを使った料理としじみの味噌汁などしじみをメインではなくサブの料理として使うことで補助的にメチオニンを摂取することができます。
まとめ
メチオニンが不足すると、
- 睡眠障害
- 動脈硬化
- 抜け毛
- 利尿機能の低下
などのリスクが高まりますから、メチオニン不足には注意が必要です。
しじみだけでは、一日に必要なメチオニンの量を摂取することはできませんが、しじみを補助的な食品としてメチオニンの摂取のために利用すると良いでしょう。
また、しじみにはメチオニン以外にも多くの栄養素が含まれていますから、健康に関する悩みを抱えている人にはオススメの食材です。