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シジミに含まれるトリペプチド「アコルビン」は肝臓に良い?

ペプチドとは2~50個のアミノ酸が結合したもの

ペプチドとは、2~50個のアミノ酸が結合したものです。
アミノ酸が結合したものというとタンパク質が思い浮かびますが、ペプチドとタンパク質では結合したアミノ酸の数が違います。
一般的には、アミノ酸が50個まで結合したものをペプチドと呼び、51個以上のアミノ酸が結合したものをタンパク質と呼びます。
大きさを簡単に表わすと、
アミノ酸<ペプチド<タンパク質
このように表現できます。
ペプチドは、タンパク質よりも大きさが小さい分、体内に吸収しやすいという特徴があります。

シジミに含まれるペプチドはアコルビン

シジミに含まれるペプチドは、トリペプチドであるアコルビンです。
トリペプチドとは、アミノ酸が3個結合したペプチドです。
アコルビンは、β―アラニン、オルニチン、オルニチンという並びでペプチド結合したトリペプチドです。

β-アラニンとは?

β-アラニンは、天然由来のアミノ酸の一種です。
体内でヒスチジンと結合してカルノシンというペプチドを構成する働きがあります。
カルノシンの働きは以下のようなものがあります。

糖化を防止する効果

糖化とは、脂質やタンパク質が糖と結びつくことです。
血液中の余分な糖と脂質やタンパク質が結びつくことで、AGEと呼ばれる老化を促進する物質を作り出してしまうので、糖化を防ぐことは老化防止に効果があります。

活性酸素を除去する効果

活性酸素は、私達が体内でエネルギーを作り出す過程で発生します。
活性酸素自体、免疫機能としての大切な役割があるのですが、活性酸素が過剰になると私達の体を酸化させます。
酸化とは、体をさびさせることで、老化の促進や病気の進行が早くなります。

オルニチンとは?

オルニチンとは、遊離アミノ酸の一種で、肝臓においてオルニチン回路を構成する成分です。
オルニチン回路は、有害なアンモニアを無害な尿素に分解する回路です。

オルニチン回路が乱れると

アンモニアは、タンパク質を分解してエネルギーに変える過程で産生されます。
オルニチン回路においてアンモニアの解毒が滞るとアンモニアが体内に蓄積し、疲労感の増加や脳や神経機能の低下を引き起こしますから、オルニチン回路が正常に働くことは、健康的な生活を送る上で非常に大切です。

アコルビンの効果は?

アコルビンを構成するアミノ酸であるオルニチン、β-アラニンの働きを簡単に説明しましたが、アコルビンを摂取することで得られる効果はどのようなものなのでしょうか?

アコルビンは新しく発見された成分

アコルビンは、比較的新しく発見された成分で、青森県産業技術センターと福島商店の共同研究によって発見されました。
まだ動物実験の段階ですが、アコルビンには、以下のような効果があることがわかっています。

ALTやASTという肝機能数値の改善効果

ALTとASTは、トランスアミナーゼと呼ばれる酵素で、肝機能検査に使われる数値です。
ALTは肝臓に存在し、ASTは肝臓以外の組織にも多く存在します。
一般的にA LTと ASTの数値が両方高い場合、ALTの数値だけ高い場合には肝機能障害が疑われます。

脂肪肝の予防効果

脂肪肝とは

脂肪肝とは、脂質や糖質の摂りすぎなどが原因で肝臓に余分な脂肪が蓄積した状態のことです。
脂肪肝は「万病の元」と言われていて、肝硬変や肝臓ガンなどの重篤な病気へ進行する可能性がありますから、日頃から脂肪肝を予防することが重要です。

アコルビンは、肝臓に良い効果があるということですが、青森県産業技術センターと福島商店は、「しじみに特有の栄養アコルビンが肝臓を保護する」という特許をとっています。

まとめ

しじみに含まれるペプチドは、アコルビンです。
アコルビンには、動物実験の結果から、

  • ALTやASTという肝機能数値の改善効果
  • 脂肪肝の予防効果脂肪肝の予防効果

があることがわかっています。
しじみが、肝臓に良い理由としてオルニチンやタウリンが挙げられることが多いですが、アコルビンも肝臓の機能向上に貢献しているのです。

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