NASHの予防にしじみが効果的である理由

NASHとはどんな病気？

NASHとは、非アルコール性脂肪性肝炎と呼ばれる肝臓に脂肪が蓄積することで起こる肝炎です。

アルコールが肝臓に悪く、アルコール性の肝炎になることがあるのは有名ですが、お酒を全く飲まない人でも患う可能性があるのが、NASHです。
実は、NASHは、放置しておくと肝硬変や肝臓がんになる危険性のある怖い病気なのです。
そして、肝炎の怖いところは、自覚症状がないことです。
肝臓は、痛みなどが出にくいため、医療機関等の検査によって診断された時には、かなり病状が進んでしまっていた・・などというパターンが多いのです。

重要なことは、定期的に医療機関での検査(肝機能検査)を受けることと、日常の食生活に気を付ける(脂肪肝にならないようにする)ということです。

しじみは、NASHの原因である脂肪肝を予防する

脂肪肝とは？

脂肪肝とは、食べ過ぎや飲み過ぎなどカロリーオーバーの食生活を続けることで肝臓に内臓脂肪やコレステロールが溜まってしまう症状です。
NASHの原因となる脂肪肝ですが、脂肪肝自体も動脈硬化など生活習慣病の原因となりますから、健康な体を維持するためには、脂肪肝を予防することは重要です。
話は戻りますが、NASHの原因は、脂肪肝と肝臓へのストレスであると言われています。
その中でも大きな原因は脂肪肝です。
肝臓は、肝臓に蓄積した内臓脂肪を燃やそうとします。
その過程で、体に有害である活性酸素が発生し、細胞を攻撃し、肝臓が炎症を起こします。
これが、NASHです。
ですから、NASHを予防するためには、脂肪肝を予防することが重要です。
そして、脂肪肝は現代人が患いやすい病気であり、その割合は何と4人に1人と言われていますから、日常的に脂肪肝を予防するという意識が必要です。

しじみには、脂肪肝の予防に効果的な成分が多く含まれている

しじみには、脂肪肝の予防効果があります。
その理由は、しじみには、脂肪肝に効果がある以下の成分が含まれているからです。

このように、しじみには、脂肪肝を予防するために効果的な栄養素が多く含まれていますから、脂肪肝を予防するためには、しじみを摂取することが効果的です。

既にNASHを患っている人はしじみを控えた方が良い？

脂肪肝の予防には、しじみの摂取が効果的です。
脂肪肝の予防＝NASHの予防になりますから、しじみを摂取することでNASHを予防することができます。

ただし、注意が必要です。
既にNASHや脂肪肝を患っている人に対しては、しじみを摂取することで病状が悪化する危険性があります。

その理由は、しじみに含まれている鉄分にあります。
鉄分は、体内に酸素を送ってくれるヘモグロビンの材料になりますから、人の体には必要な成分です。
ただし、余った鉄分は肝臓に蓄積されます。
そして、脂肪肝やNASHを患っていて、肝機能が低下している人は、この鉄分が蓄積しやすいと言われています。
肝臓に過剰に鉄が蓄積されると、活性酸素が発生し、肝臓を老化させます。
更に、活性酸素は肝臓に炎症をもたらします。
このように肝機能が弱っている人が、鉄分を多く摂取すると、更に肝機能を低下させ、時には炎症が発生したり、炎症が強くなったりする危険性があります。

しじみは鉄分を多く含む代表的な食品です。すでに肝機能の低下を医師から指摘されている人は、まずは医師に相談をしましょう。積極的な摂取を控える必要があるかもしれません。

まとめ

結論を言えば、「しじみは、NASHの予防には効果的であるが、既にNASHを患っている人は病状を悪化させる危険性があるのでしじみの摂取を控えた方が良い」ということです。
肝機能の数値などが悪い人は、しじみの摂取を控えた方がよいでしょう。
肝機能の数値に問題がなければ、しじみを日常的に摂取することで脂肪肝の予防になりますから、同時にNASHの予防にもなります。

ただし、脂肪肝は、

• 高カロリーな食生活
• 運動不足
• 不規則な生活

など、日常的な生活に原因がある場合が多いので、しじみの摂取と同時に適度な運動や、食生活の改善を考えた方がより効果的にNASHを予防することができます。