魚介類とコエンザイムQ10

魚介類とコエンザイムQ10

コエンザイムQ10はエネルギー生産効率を高めるだけでなく、活性酸素を除去する抗酸化作用も持ち合わせています。
しかし、体内で生成されるコエンザイムQ10は年齢とともに減少していきます。
コエンザイムQ10が減少するとエネルギー生産効率が落ちて、疲れやすくなったり、太りやすくなったり、やる気や気力が低下します。
また、コエンザイムQ10が減少すると抗酸化作用も低下しますので、活性酸素の増加によって肌のハリやツヤが失われたり、シミやしわが悪化したり、生活習慣病のリスクが上がったりと老化現象が進行します。
このような症状を抑制するためには、失われゆくコエンザイムQ10を補充することが重要です。
コエンザイムQ10は様々な食品に含まれていますが、その中でも比較的コエンザイムQ10の含有量が多いのが「魚介類」です。
では、魚介類でコエンザイムQ10を摂るとどんなメリットがあるのでしょうか?

魚介類でコエンザイムQ10を摂るメリット

血流促進

食事から摂取した栄養素は体内に吸収された後、血管を通って全身を巡ります。
血管には太い血管と細い血管があります。
細い血管は「毛細血管」と呼ばれています。毛細血管は血管が細い分、太い血管(動脈)の1000分の1程度の早さで血液が流れているといわれています。
つまり、毛細血管は血液が滞りやすいのです。
毛細血管の血流が滞ると、冷え性やむくみが生じたり、動脈硬化を引き起こすリスクを高めます。
健康のためにも美容のためにも、毛細血管の血液循環を良くして、食事から摂った栄養や酸素を身体の細部にまで届けることが重要です。
そのために活躍するのが魚に含まれるDHAです。
DHAはドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸の一種で、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。
DHAは赤血球と毛細血管を柔らかくして血液の通りをスムーズにするだけでなく、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすことで、血栓の形成を抑制する働きを持っています。
この働きによって太い血管から細い血管まで、体の隅々に血液が行き届くことで、栄養や酸素が全身に届けられます。
魚介類でコエンザイムQ10を摂ると、血液循環が良くなります。

新陳代謝UP

上記でも述べたように、魚に含まれるDHAには全身の血液循環を良くする働きがあります。血液循環が良くなると、新陳代謝も活発になりますので、古い細胞と新しい細胞の入れ替わりもスムーズに行われます。
細胞の生まれ変わりが滞ることなく行われることで、胃や腸、肝臓や腎臓などの内臓の働きが活性化します。
内臓が元気になると、疲れにくくなったり、太りにくくなったり、ストレスに強くなったり、やる気や集中力がUPしたりします。
また、新陳代謝が活発になると古い肌細胞と新しい肌細胞の生まれ変わりもスムーズに行われますので、シミやそばかすなどの色素沈着を防ぎます。
魚介類でコエンザイムQ10を摂ると、新陳代謝もUPします。

細胞の老化を予防

鮭やエビ、カニなど、主に赤い魚介類には「アスタキサンチン」という色素成分が含まれています。
アスタキサンチンはトマトに含まれるリコピンなどと同じカロテノイドの仲間で、強い抗酸化作用を持っています。
その作用の強さは、同じく抗酸化作用を持つビタミンEのおよそ1000倍ともいわれています。
本来、活性酸素は体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃してくれる免疫なのですが、増え過ぎると健康な細胞までも酸化させます。
健康な細胞が次々と酸化すると、ガンや生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、シミやそばかすの原因をつくったり、肌のうるおい成分を破壊してシワやたるみを悪化させます。
人の身体には活性酸素を除去する抗酸化作用が備わっていますが、年齢とともに抗酸化力が低下していきますので、細胞の老化を防ぐためには抗酸化作用を持つ食べ物を積極的に摂ることが重要です。
魚介類に含まれるアスタキサンチンは増え過ぎた活性酸素を除去するだけでなく、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する働きもありますので、老化現象が気になる方だけでなく美肌・美白を目指している方にも効果的です。
魚介類でコエンザイムQ10を摂ることは、細胞の老化を予防することに繋がります。

うつ病のリスクを軽減

国立がん研究センターの発表によると、魚介類を1日100g程度食べている人は、そうでない人に比べてうつ病になりにくいことが判ったそうです。
その要因は、魚介類に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDPA(ドコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸にあると考えられています。
魚介類の中でもとくに青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、中性脂肪を減らしたり動脈硬化の進行を防いだりといった働きが有名ですが、他にも抗炎症作用や免疫調整作用、神経伝達物質の調整作用、神経保護作用などもあります。
魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸がうつ病を防ぐメカニズムはハッキリと解明されてはいませんが、オメガ3脂肪酸が神経系に働きかけることでうつ病のリスクが下がったのではないかと考えられています。
魚介類でコエンザイムQ10を摂るとうつ病のリスクを軽減します。

コエンザイムQ10は魚介類+サプリメントがおすすめな理由

コエンザイムQ10は主に動物性食品に多く含まれていますので、魚介類にも比較的多くのコエンザイムQ10が含まれています。
とくにイワシはコエンザイムQ10が含まれる食品の中でも100gあたりおよそ6.4mgと、最も多くのコエンザイムQ10が含まれています。
また、サバには100あたりおよそ4.3mg、イカには100gあたりおよそ2.4mgのコエンザイムQ10が含まれています。

1日に必要なコエンザイムQ10の量は人によって違いますが、健康維持のために必要な目安摂取量はおよそ60~100mg、身体機能の向上や不調の改善のために必要な目安摂取量はおよそ100mg~300mgといわれています。
つまり、1日に必要なコエンザイムQ10を摂るためには、最低でもイワシなら900g以上、サバなら1kg、イカなら2kgを毎日食べなければなりません
魚介類はカロリーが低いというイメージがありますが、イワシ100gあたりのカロリーはおよそ170kcalですので、1日900g食べたとしたら1530kcalものカロリーを摂取することになります。
上記でも述べたように、魚介類は血流を促進したり、新陳代謝をUPしたり、細胞の老化を防いだりといった働きがありますが、摂り過ぎると健康被害を及ぼす可能性もあります。
例えば、腎臓に石ができて尿管を流れるときに激痛がする「尿管結石」という病気があります。腎臓に石ができるのは、カルシウムやミネラルが結晶化してしまうからです。
その一因に、イワシやカツオなどのプリン体を多く含む魚の食べ過ぎがあるのです。
また、カニやエビなどはコレステロールの含有量が多いので食べ過ぎると太りますし、イワシやサバなどEPAやDHAを多く含む青魚は体内で酸化されやすい性質を持っていますので、食べ過ぎると活性酸素を増やしてかえって老化を促すこともあります。

魚介類だけでコエンザイムQ10を摂ろうとすると、せっかく魚介類でコエンザイムQ10を摂るメリットがデメリットになってしまいますので、魚介類だけでコエンザイムQ10を補おうとするのはおすすめしません。
減少してゆくコエンザイムQ10を補うためには、魚介類だけで摂ろうとするのではなく、食事+サプリメントでコエンザイムQ10を上手に摂ることがおすすめです。
サプリメントであれば、調理の必要もありませんし、カロリーオーバーになることなく一定のコエンザイムQ10を摂取することができます。
コエンザイムQ10は脂溶性ですので、オメガ3脂肪酸が多く含まれた魚介類を食べた後に摂取することで、吸収率が高まるというメリットもあります。
魚介類だけでなく、サプリメントをプラスすること魚介類のメリットを損なうことなく効率よくコエンザイムQ10を摂取しましょう。

あなたにオススメのコラムRecommend