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自宅ですっぽんを美味しく食べる

現在は自宅でもすっぽん料理が楽しめる時代

滋養強壮や精力増進に効果があり、スタミナの付く食品として親しまれているすっぽん。
古くからすっぽんは高級料理として認知され、多くの方が老舗の料亭や専門店でその味を堪能しています。
最近ではすっぽんの養殖場や、加工、流通システムが発展したこともあり、インターネットではすっぽん鍋のセットや、生きたすっぽんがそのまま売られています。
そのため、自宅ですっぽん料理を楽しむ方も徐々に増えています。
自分ですっぽんを料理する場合、どのように食べるのが美味しいのでしょうか?
今回は、すっぽんの美味しい食べ方についてお話します。

生すっぽんの価格

一昔前まで、すっぽんの入手ルートなど素人では分かりませんでしたが、インターネットの普及に伴い、生のすっぽんの入手も可能になっています。
インターネット上では、すでにすっぽん鍋用に捌かれた生のすっぽんが、2~3人前で安いいと3000円前後で販売されていています。
また、生きたままのすっぽんであれば、1kgあたり5000円が相場のようです。
もちろん、生そのものが心配であれば、半処理されて真空パックに加工しているものもあるので、自宅ですっぽん料理を楽しみたい場合は活用しても良いでしょう。

食べられるすっぽんの部位

すっぽんは薄皮、骨、臭みの源になる胆のうと膀胱以外の全ての部位が食べられます。
ただし、胆のうは漢方薬にも使われるため、強烈な苦味を覚悟すれば食べられます。
一般的にカメ類は堅い甲羅がありますが、すっぽんの甲羅は柔らかくエンペラと言い、コラーゲンの塊なので食べられます。

家庭でできるすっぽん料理

すっぽんは爬虫類に属するので馴染みが無く、人によっては見た目がグロテスクに感じます。
しかし、肉として考えれば良質な動物性たんぱく質の宝庫で、加熱した時の味は鶏肉に似ています。
そのため見た目を気にしなければ、鶏肉のレシピを応用することで美味しく食べられます。
ここでは、自宅でできるすっぽん料理をご紹介します。

すっぽん鍋

すっぽんと言えば、だれでも真っ先に頭に思い浮かべるのがすっぽん鍋でしょう。
「月とすっぽん」の例えがあるように、すっぽんの甲羅が満月ように丸いため、すっぽん鍋を「丸鍋」と呼ぶことがあります。
すっぽんの臭みを取るために、しょうがの使用をお薦めします。

すっぽんは旨味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富で、すっぽんの甲羅はコラーゲンの塊なのでよい出汁がでます。
すっぽんの出汁は濃厚なコンソメスープに似てクセが無く、誰でも美味しくいただけます。
また、この出汁で作ったシメの雑炊は、すっぽん料理の定番と言えるでしょう。

すっぽんの血酒

精を付けるために、すっぽんの生き血を使った血酒を試したい方も多いでしょう。
生きたすっぽんを購入すれば、自分でも血酒が楽しめます。
養殖物が主流とはいえ、すっぽんの生き血には寄生虫がいる可能性があるため、そのまま飲むことはオススメできません。
比較的アルコール度の高い、日本酒やワインなどで割って飲むのが一般的です。
正直、お酒で割っても生臭さは残りますが、すっぽんの醍醐味ともいえる料理です。

すっぽんの刺身

すっぽんが新鮮であれば、刺身にして食べられます。
すっぽんの刺身はクセが無く、コリコリした歯触りはフグや馬刺しに似ています。

すっぽんの唐揚げ

すっぽんの肉は加熱すると、鶏肉の味に似てジューシーです。
唐揚げにして肉汁を閉じ込めると、鶏肉より濃厚な味を楽しめます。

すっぽんの煮凝り

煮凝りは、ゼラチン質の多い魚や肉類で作ります。
ゼラチンとはコラーゲンを加水分解※1した時にできる物質なので、コラーゲンが豊富なすっぽんは煮凝りを作るのに最適な食材です。
煮凝りは、すっぽんの出汁を煮詰め、冷却するとできるので、すっぽんの濃厚な味を楽しめます。

※1 加水分解とは、物質が水と反応して分解されること。

すっぽん料理の効能

すっぽんは低カロリー・高たんぱくな食材です。
すっぽんの肉は体に必要な必須アミノ酸が全て揃い、9種類の非必須アミノ酸を含有しています。
また、ビタミンや、鉄や亜鉛といったミネラルも豊富で、脂質も必須脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)・DPA(ドコサヘキサエン酸)を多く含みます。
これらの栄養素が、すっぽんを食べた際に巷で言われる滋養強壮や精力増進に効果を発揮します。

疲労回復

すっぽんは、出汁の旨味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸、また体内でエネルギーを生産する際に補酵素として作用するビタミンB群が豊富です。
これらの栄養素は、疲労回復に効果を発揮する栄養素です。
すっぽん鍋のシメを雑炊にすると、コメの糖質がビタミンB1やアスパラギン酸の作用でエネルギーに代謝※2され、疲労回復効果を高めます。

※ 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、性質の異なる物質に変えること。

精力増進

すっぽんに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンと亜鉛は、男女ともに生殖器の機能を高める作用があります。
また、アルギニンは陰茎に血流を送り込んで勃起させる際に、血管を拡張させる一酸化窒素の原料となり、勃起力を高めます。

美容効果

すっぽんを食べると、翌朝お肌がプルプルに感じるのは、すっぽんに豊富なコラーゲンの影響です。
コラーゲンは、皮膚の真皮に存在し、肌にハリと潤いを与える保湿成分です。
コラーゲンは消化の際に一度アミノ酸に分解されてから体内に吸収され、体内で他のたんぱく質の合成などに使われるため、摂取したコラーゲン全てがコラーゲンに再合成されるわけではありません。
しかし、コラーゲンの材料を多く摂取していることになるので、体内で再合成される確率が高まり、プルプルの美肌を実現できます。

まとめ

養殖場の増加や加工、流通の発展で、最近は一般人でも生のすっぽんを入手できる環境が整っています。
すっぽんは一部の部位を除き全て食用にでき、その味は鶏肉に似ているので鶏料理をベースに考えれば、家庭でも美味しく料理できます。
また、コラーゲンが豊富なので濃厚な出汁が出て、煮凝りも作れます。

さらに、すっぽんは栄養価が高く、疲労回復や精力増進、美容効果も得られます。
すっぽんは一般的な食材ではないので調理に手こずるかもしれませんが、料亭で食べる価格の半分以下ですっぽんの美味を堪能でき、豊富な栄養も得られます。

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