コエンザイムQ10はコラーゲンも生成促進
コラーゲンの役割
コラーゲンは肌のハリや弾力をつくる美容成分という認知度が高いですが、実は身体のあらゆる部位に存在して健康を維持しています。
ここからはコラーゲンの主な役割をご説明します。
コラーゲンは肌の真皮層に網目のように張り巡らされています。
コラーゲンが張り巡らされていることで肌の弾力とハリを維持しています。
しかし、加齢とともにコラーゲンが減少するとハリや弾力が失われ、シワやたるみなどを引き起こします。
骨をつくっているのはカルシウムだと思われがちですが、実は骨の20%はコラーゲンで構成されているのです。
骨が脆くなる理由は単純にミネラル不足ではなく、コラーゲン不足も影響しているのです。
関節は骨と骨を繋ぐ大切な組織です。
とくに骨を接合している軟骨は水分とコラーゲンでできていますので、コラーゲンが不足すると骨と骨の摩擦が大きくなり、ひざ痛などの関節痛を招きます。
このように、コラーゲンには私たちが健やかに過ごすための大切な役割があります。
コエンザイムQ10はコラーゲンの生成を促進
コエンザイムQ10にはコラーゲンの生成を促進する働きがあります。
ここからは、コエンザイムQ10がコラーゲンの生成を促す理由を2つご説明します。
細胞を活性化
コエンザイムQ10は、脂質や糖質、タンパク質などのエネルギー源をもとに、体内のエネルギーとなるATPを生み出すミトコンドリアの働きをサポートします。
つまり、コエンザイムQ10がミトコンドリアの働きをサポートすることで、ATPの生産効率を高めます。
エネルギーであるATPがたくさんつくられると、細胞が活性化します。
細胞が活性化すると新陳代謝も活発になりますので、コラーゲンの生成も促されます。
ビタミンCの消費を抑制
活性酸素はウイルスや細菌から細胞を守る大切な役割を担っていますが、その反面タンパク質や脂質、DNAを酸化させることで肌老化を促したり、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こします。
そんな活性酸素ですが、体内で大量に発生すると酸化から体を守るために抗酸化作用を持つビタミンCを消費します。
ビタミンCはコラーゲン繊維をつくるために欠かせない材料ですので、活性酸素によってビタミンCが消費されるとコラーゲンが作られにくくなります。
コエンザイムQ10には活性酸素を除去する抗酸化作用がありますので、ビタミンCの消費を抑えて、間接的にコラーゲンの生成をサポートします。
また、活性酸素自体もコラーゲン線維にダメージを与えたり、新陳代謝を滞らせますので、コエンザイムQ10の抗酸化作用によって酸化ダメージを軽減します。
コエンザイムQ10のこのような働きにより、コラーゲンの生成を促進します。
コラーゲンは美容にも健康にも重要な成分ですので、コエンザイムQ10を摂ってコラーゲン不足を防ぎ、生成を促進しましょう。