ローヤルゼリーとプロポリスの違いを知ろう！

ローヤルゼリーとプロポリスの違い

ローヤルゼリーもプロポリスもどちらも蜂がつくったものですが、様々な違いがあります。
では、ローヤルゼリーとプロポリスには具体的にどのような違いがあるのでしょうか？

作られた目的

ローヤルゼリーは働きバチが花粉などを食べて分泌した分泌物です。
乳白色で酸味が強いのが特徴です。
ローヤルゼリーは女王バチの食事のために作られています。
女王バチは働きバチよりも身体が２倍も大きく、寿命も働きバチの４０ 倍ほどあり、毎日１５００ 個以上の卵を産み続けるという使命があります。
そんな女王バチの使命を支えているのがローヤルゼリーなのです。

プロポリスはミツバチが樹木から集めてきた樹脂などを自身の唾液とともに噛み続けた混合物です。
見た目は炭のような塊で、独特の苦みがあります。
プロポリスの語源は外敵からの侵入を防ぐ「城壁」です。
その名前の通り、湿度や温度を安定させることで蜂の巣を真菌や細菌などの感染から守る役割があります。

含有成分

ローヤルゼリーにはタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれています。
特有成分として、デセン酸、類パロチン、ビオプテリンなどが含まれています。

プロポリスにはポリフェノールなどのフラボイド類が２０種以上も含まれています。
また、アミノ酸、ビタミン、ミネラルも含まれています。

ローヤルゼリーとプロポリスの効果

ローヤルゼリーの効果

ローヤルゼリーには、傷ついた筋肉の修復を早めることで疲労回復を促すアミノ酸「ＢＣＡＡ（バリン、ロイシン、イソロイシン）」が含まれています。
また、ローヤルゼリーに含まれるアスパラギン酸は筋肉疲労の原因である乳酸の分解を促すことで、筋肉疲労を回復へと促進します。
さらに、ローヤルゼリーには摂り入れたエネルギー源をエネルギー変換する際に必要なビタミンＢ１、ビタミンＢ２、ナイアシンなどが含まれていますので、エネルギー生産効率を高めます。
エネルギー生産効率を高めることで、疲労回復を促し、体力ＵＰをサポートします。

ローヤルゼリーに含まれるアミノ酸やタンパク質は免疫細胞であるリンパ球や顆粒球などの原材料です。
また、ローヤルゼリーには、免疫細胞のマクロファージを活性化するアルギニン、免疫機能を正常に維持する鉄、銅、亜鉛などのミネラル、免疫システムを正常に保つビタミンも含まれています。
ローヤルゼリーを摂ることで免疫力の低下を防ぎ、免疫力の強化を導きます。

ローヤルゼリーに含まれるアセチルコリンは神経伝達物質として働くことでストレスによって乱れた自律神経を整えます。
また、ローヤルゼリーの特有成分であるデセン酸にも乱れた自律神経を正常に整える働きがあります。
さらに、ローヤルゼリーに含まれるトリプトファンは、幸せホルモン「セロトニン」の材料になります。
セロトニンは精神を安定させる働きがあり、不足すると自律神経が乱れやすくなり、うつ病を引き起こすリスクを高めます。
ほかにも、ローヤルゼリーには緊張や興奮を鎮めるカルシウムや神経の情報伝達を正常に保つマグネシウムなど、ストレスの軽減に役立つミネラルが含まれています。

ローヤルゼリーに含まれるアルギニンは一酸化窒素を生成することで血管を拡張し、血液の流れを促す働きがあります。
さらに、ローヤルゼリーに含まれるビタミンＢ２、ナイアシン、パントテン酸などは脂肪代謝を促すことで、増え過ぎると血流を悪くする悪玉コレステロールを減らします。
ほかにも、ローヤルゼリーに含まれるアセチルコリンは自律神経の副交感神経を活性化し、乱れた自律神経を整える働きがあります。
自律神経が乱れて交感神経ばかりが優位になると筋肉が収縮し、血流が悪くなります。
アセチルコリンで副交感神経を刺激することで、筋肉を弛緩し血液の流れを促進します。
ローヤルゼリーのこれらの働きによって血行を促進します。

ローヤルゼリーには糖代謝をサポートするビタミンＢ１、マグネシウムが含まれています。
糖代謝を促して血糖値の上昇を抑えることで糖尿病を予防します。
また、ローヤルゼリーの特有成分であるデセン酸は、血糖値を下げるインスリンと似た作用を持っています。
デセン酸で血糖値の上昇を抑えることで糖尿病の予防・改善をサポートします。

ローヤルゼリーにはビタミンＢ２、メチオニン、タウリンなど脂肪代謝を促す働きがあります。
脂肪代謝を促し、血中の悪玉コレステロール値を下げることで、血流の悪化を予防します。
また、上記でも述べたようにローヤルゼリーには血流を促す働きがありますので、動脈硬化を予防します。

ローヤルゼリーに含まれるビタミンＢ１、ビタミンＢ２、ナイアシン、パントテン酸などはエネルギー源となる糖質、脂質、タンパク質のエネルギー変換を支えるビタミンです。
これらのビタミンによって摂り入れたエネルギー源を積極的にエネルギー変換することで、脂肪の蓄積を防ぎます。

また、ローヤルゼリーには身体の中で最も代謝が大きい筋肉の材料となるバリン、ロイシン、イソロイシンが含まれています。
筋肉量を維持、向上することで代謝エネルギー量を高め、脂肪燃焼効果を上げることでダイエットを促します。

ローヤルゼリーに含まれるグリシンは毛細血管を拡張する作用があります。
グリシンは入眠時に毛細血管を拡張し、体の熱を放出することで体温を下げ、質の良い睡眠を促します。
また、ローヤルゼリーに含まれるトリプトファンは、深い睡眠をもたらす睡眠ホルモン「メラトニン」の生成材料であるセロトニンの材料となります。
ローヤルゼリーのこれらの働きによって質の高い睡眠を促します。

ローヤルゼリーの特有成分であるデセン酸はエストロゲンと似た作用をもっていますので、エストロゲンの働きを補うことで、ホルモンバランスの乱れを整えます。
・更年期症状の緩和
更年期障害は、閉経前後女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少し、女性ホルモンが乱れることで起こります。
ローヤルゼリーでホルモンバランスが整うことで、更年期症状を緩和します。
・ＰＭＳの緩和
ＰＭＳ（月経前症候群）は月経前に起こる心身の不快症状のことです。
原因は人によっても異なりますが、女性ホルモンのバランスが崩れることが一因です。
ローヤルゼリーで女性ホルモンのバランスを整えることでＰＭＳを緩和します。
・不妊治療のサポート
女性不妊の一因は月経周期の乱れにあります。
月経周期が乱れる要因はストレス、身体の冷え、ホルモンバランスの乱れなどがあります。
ローヤルゼリーにはホルモンバランスを整えるだけでなく、ストレスを緩和したり、血行を促すことで身体の冷えを予防したりする働きがあります。
ローヤルゼリーは月経周期の乱れを予防・改善することで、不妊治療をサポートします。

ローヤルゼリーには成長ホルモンの一種であるパロチンに似た働きを持つ「類パロチン」が含まれています。
パロチンは肌の新陳代謝を活発にする働きを持つことから「若返りホルモン」とも呼ばれています。
ほかにも、ローヤルゼリーには肌のハリや弾力を維持しているコラーゲンやエラスチンの材料のアミノ酸が豊富に含まれています。
ローヤルゼリーは健やかで美しい肌づくりをサポートします。

ローヤルゼリーには血行を促す働きがあります。
血行が良くなると、栄養や酸素がしっかりと頭皮へ行き渡りますので、髪の毛を生み出す毛母細胞を活性化します。
また、ローヤルゼリーには睡眠の質を高める働きもあります。
睡眠の質が良いと新陳代謝を活発にする成長ホルモンが十分に分泌されますので、健やかな頭皮環境を維持します。
毛母細胞を活性化し、頭皮環境を整えることで、薄毛や抜け毛を予防します。

プロポリスの効果

プロポリスは天然の抗生物質と言われるほど強い殺菌、抗菌作用があります。
細菌やウイルスの侵入を防ぐだけでなく、侵入してきた病原菌を攻撃することで、風邪やインフルエンザなどを予防します。
また、プロポリスには免疫細胞の材料であるアミノ酸も含まれていますので、免疫力の強化を促します。

上記でも述べたようにプロポリスには高い殺菌、抗菌作用があります。
歯肉炎や歯周病の主な原因はプラークに発生した細菌です。
プロポリスの殺菌、抗菌作用によってプラークの増殖を抑制することで、歯周病や歯肉炎を予防・改善へと促します。

口内炎は頬の内側や歯ぐきなど、口内の粘膜に炎症が生じることです。
口内は呼吸や食事などによって細菌やウイルスが侵入しやすい場所です。
プロポリスには殺菌、抗菌作用だけでなく、抗炎症作用もありますので、口内炎を予防するだけでなく、出来てしまった口内炎の早期改善にも有効です。

プロポリスには２０種類以上ものフラボノイドが含まれています。
フラボノイドはポリフェノールの仲間ですので、非常に強い抗酸化作用があります。
増え過ぎた活性酸素は健康な細胞までも酸化させ、肌のシワ、シミ、たるみ、ほうれい線などを悪化させます。
フラボノイド類が持つ抗酸化作用によって活性酸素の増加を抑えることで、肌老化を防ぎます。

このように、ローヤルゼリーにもプロポリスにも様々な効果が期待されています。

どちらを選べばいいか迷ったら

ローヤルゼリーにもプロポリスにも得意な働きがあります。

• 不規則な食習慣の方
• 体調を崩しがちの方
• 健康を強化したい方
• 体力の低下を感じている方
• 疲れやすい方
• キレイを維持したい方

などはローヤルゼリーの摂取がおすすめです。

一方、

• 口内炎や歯周病を予防したい方
• 花粉症やアレルギー症状に悩まされている方
• 免疫力を強化したい方

はプロポリスがおすすめです。

また、効果だけでなく、摂りやすさ、価格などを比較して自分が継続しやすいものを選ぶことも大切ですよ。