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コエンザイムQ10の効果

目次

  1. 健康に役立つ主な効果
    1. 疲労回復
    2. 体力増加
    3. 血行促進
    4. 代謝アップ
    5. 免疫力向上
    6. 睡眠の質を高める
    7. 脳機能の向上
  2. 病気などの予防・改善効果
    1. 高血圧
    2. 糖尿病
    3. 動脈硬化
    4. メタボ
    5. 心臓疾患
    6. 歯周病
    7. ドライマウス
    8. 関節痛
    9. リウマチ
    10. がん
    11. 老人性難聴
    12. 白内障
    13. パーキンソン病
  3. 女性特有の症状への効果
    1. 冷え性・肩こり
    2. 骨粗しょう症
    3. 更年期障害
    4. 不妊
    5. 貧血
  4. 男性に役立つ効果
    1. 加齢臭
    2. 男性不妊
  5. 美容効果
    1. 美肌効果
    2. 白髪・薄毛の予防
    3. ダイエット効果
  6. まとめ

1.健康に役立つ主な効果

コエンザイムQ10は、体内で酵素の働きを助ける補酵素として機能する物質で、身体の健康に役立つ数多くの効果があります。 まずは、コエンザイムQ10がもつ主な健康効果について解説します。

1-1.疲労回復

コエンザイムQ10は、体内でエネルギーをつくるために必要な成分です。
コエンザイムQ10は、細胞の中にあるミトコンドリア内に多く存在しています。
ミトコンドリアは細胞のエネルギーをつくる発電所のような役割をもち、糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換します。
コエンザイムQ10は補酵素として機能し、このミトコンドリアの働きを活性化する作用があります。
エネルギー不足は筋肉や内臓の疲労を生み、疲労回復を妨げます。
コエンザイムQ10が体内に多く存在していると、栄養素が効率よくエネルギーに変換されます。
この働きにより筋肉や内臓に十分なエネルギーが供給され、疲労回復が促進されます。

コエンザイムQ10が不足して糖がうまくエネルギーに変換されないと、乳酸などの疲労物質として体内に残ります。
自転車競技訓練生を対象にした実験で、コエンザイムQ10の摂取により、運動時の乳酸の血中値が低下したとの実験報告があります。
コエンザイムQ10は疲労物質の生成を抑えて、運動時のスタミナ維持や疲労回復に役立ちます。

また、コエンザイムQ10には強い抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素の悪影響から身体を守る作用もあります。
活性酸素は激しい運動によって大量に発生し、増えすぎると筋肉の細胞を傷つけて疲労の原因になります。
コエンザイムQ10の抗酸化作用は、こうした活性酸素による筋肉の損傷を防ぎ、運動後の疲労回復に役立ちます。

疲労回復が目的の場合は、還元型コエンザイムQ10を配合したサプリメントを選ぶのがポイントと言われています。
特にカネカの還元型コエンザイムQ10は、疲労回復に実感しやすい印象。
「一過性の身体的な疲労感の軽減に役立つ」ことから機能性表示食品として認められています。 疲労が気になる場合は選択肢に入れても良さそうなサプリメントです。

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1-2.体力増加

コエンザイムQ10には、筋肉に必要なエネルギーの産生を助ける働きがあるため、持久力の向上など体力の増加に役立ちます。

コエンザイムQ10の体力増加効果は実験でも確認されています。
中央大学水泳部の競泳選手を対象に、コエンザイムQ10を1日270mg、6ヶ月間にわたって摂取させたところ、血液中のコエンザイムQ10濃度が上昇し、70%以上の選手が自己記録を更新しました。
また、摂取終了後には、練習後の疲労感を訴える者が多く、95%がコエンザイムQ10の再摂取を望むなど、高い効果が確認されています。

高校野球部の生徒にコエンザイムQ10が配合されたサプリメントを1ヶ月間摂取してもらったところ、3000m持久走の平均タイムが12分20秒から11分50秒に短縮されたとの実験報告もあります。

このほかにも、複数の実験でコエンザイムQ10の体力増加効果が確認されています。
例えば、ラットを用いた実験で、コエンザイムQ10の摂取により走行距離が大幅に伸びることが確認されています。

このように、コエンザイムQ10には高い体力増加効果があるため、スポーツ選手向けのサプリメントにも配合されています。

体力の増加は日々の活力や体調維持に役立つため、スポーツ以外の場面でも、コエンザイムQ10の摂取は効果的です。
体内のコエンザイムQ10の量は、20歳前後に最も多くなり、40歳代以降急激に減少する傾向にあります。
老化による体力低下の予防のためにも、体力増加効果のあるコエンザイムQ10の摂取は重要です。

1-3.血行促進

コエンザイムQ10は、身体の血行を促進する働きがあります。
血行は、身体の組織への酸素や栄養素の運搬、老廃物の体外への排出に関わり、健康維持にとても重要です。

血液中の悪玉コレステロールが活性酸素の働きなどにより酸化すると、粘度の高い過酸化脂質となって血管の内側にこびりつきます。
この結果、血管が狭くなって血行が悪化します。
コエンザイムQ10には強い抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素を中和することで過酸化脂質の増加を抑えます。
これにより、血管の健康が保たれ、血流がスムーズになります。

コエンザイムQ10には、同じく抗酸化作用を持つビタミンEの働きを助ける作用があります。
ビタミンEとコエンザイムQ10が一緒に存在していると、コエンザイムQ10が先に消費され、その後にビタミンEが使用されます。
このため、コエンザイムQ10にはビタミンEを保護する効果があります。
また、コエンザイムQ10は酸化したビタミンEの再利用を促す働きもあり、体内のビタミンEの有効活用を助けます。

ビタミンEには、も抗酸化作用があるほか、血管の収縮を促す神経伝達物質の生成を抑制して、毛細血管を拡張する作用があります。
コエンザイムQ10には、こうしたビタミンEの血管拡張作用を助ける働きがあり、身体の血行を促進します。

1-4.代謝アップ

1-1.疲労回復で記載の通り、コエンザイムQ10の働きは、ミトコンドリアの働きを活性化して、糖・脂質・タンパク質がエネルギーに変換されるのを助けます。
これにより、身体の栄養素を代謝する能力が向上します。
エネルギー源となる糖・脂質・タンパク質は、摂りすぎると、エネルギーとして使われなかった分が脂肪として蓄積されます。
コエンザイムQ10の働きで、栄養素がエネルギーに変換されやすくなることで、身体に脂肪がつきにくくなり、太りにくい体質になります。

1-3.血行促進に記載した血行促進効果は、身体の各組織の活動を活発にして、体温の上昇にも役立ちます。
厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇するごとに身体のエネルギー代謝量が13%増加します。
コエンザイムQ10は血行を促進することで、代謝エネルギー量の向上に役立ちます。

1-5.免疫力向上

エネルギー産生を促し、強い抗酸化作用をもつコエンザイムQ10は、免疫力を高める効果もあります。
コエンザイムQ10の抗酸化作用は、増えすぎた活性酸素を中和して、免疫細胞や組織を活性酸素の害から守ります。
細胞膜を構成する脂質を酸化から守る作用もあるため、細胞膜を保護してウイルスの侵進入を防ぐ効果もあります。
コエンザイムQ10の摂取により、免疫機能を支える抗体の量や、マクロファージやT細胞といった免疫細胞の数や働きが高まることも知られています。

コエンザイムQ10は、インフルエンザに対する予防効果があることも実験で確認されています。
インフルエンザに感染させたマウスを使った実験で、コエンザイムQ10の摂取によってインフルエンザウイルスの増殖が大幅に低下したことが確認されています。
ウイルス増殖の抑制効果は、高用量のコエンザイムQ10を摂取した場合に特に大きいことも報告されています。

子供のインフルエンザに関する調査で、血中のコエンザイムQ10濃度が低くなるほど、インフルエンザにおける肺炎の症状が重いとする報告もあります。

また、後天性免疫不全症候群と呼ばれるAIDS患者の免疫機能を向上させるのに、コエンザイムQ10が有効とする研究報告があります。

1-6.睡眠の質を高める

コエンザイムQ10の睡眠に対する効果も確認されています。
慢性疲労を感じている被験者にコエンザイムQ10を3ヶ月間摂取させた実験が行われ、睡眠の途中で起きる回数が減少するなどの睡眠改善効果が確認されました。
摂取の後では作業テストのスコアも改善しており、睡眠の改善による集中力の増加も示唆されています。

また、コエンザイムQ10には睡眠を妨げるいびきを改善する効果があるとされ、いびきの改善を目的としたサプリメントにも配合されています。

1-7.脳機能の向上

コエンザイムQ10の脳機能に対する効果についても研究が行われています。
愛媛県上島町に住む成人を対象にした実験で、コエンザイムQ10を1日100mg、6ヶ月間継続摂取させたところ、65歳以上の被験者に認知機能の向上がみられたとの報告があります。

コエンザイムQ10は、エネルギー供給に役立つことで細胞や組織を活性化させ、抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎます。
このため、コエンザイムQ10の濃度が高い身体の部位は、その働きが活性化すると考えられています。
マウスを使用した実験が行われ、コエンザイムQ10の継続摂取により、脳の情報や記憶に関する部位や、運動に関係する部位でコエンザイムQ10の濃度が特に高まることが明らかになっています。
この実験により、コエンザイムQ10には、情報・記憶・運動に関する脳機能を向上させる働きがあると考えられています。

2.病気などの予防・改善効果

高い健康効果をもつコエンザイムQ10は、病気などの予防・改善にも効果的です。

2-1.高血圧

1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には過酸化脂質の発生を抑えて、血液の流れをスムーズにする効果があります。
この効果により、コエンザイムQ10は高血圧の予防・改善に役立ちます。

高血圧に対するコエンザイムQ10の効果は実験でも確認されています。
高血圧患者96名に1日100-120mgのコエンザイムQ10を摂取させる実験を行った結果、最高血圧と最低血圧の両方が低下しました。
最低血圧が高い被験者83名に対して、コエンザイムQ10を1日60mg、12週間摂取させたところ、最低血圧の低下が確認されました。

高血圧が続くと血管に負担がかかり、動脈硬化の原因になります。
動脈硬化が進行すると、心筋梗塞など重大な病気の危険性が高まります。
コエンザイムQ10は高くなりすぎた血圧を抑えることで、こうした病気の予防にも役立ちます。

2-2.糖尿病

コエンザイムQ10には糖がエネルギーに変換されるのを助ける作用があり、糖尿病に対しても有効とする研究報告があります。

生活習慣によって発症する2型糖尿病患者に、コエンザイムQ10を1日200mg摂取させたところ、糖尿病の指標となる糖化ヘモグロビンの血中量が低下しました。
これにより、コエンザイムQ10の糖尿病を予防する効果が確認されています。

2-3.動脈硬化

動脈硬化は、身体の各組織に血液を運ぶ動脈が硬くなる症状です。
高血圧や糖尿病、血液中の脂質が過剰になる脂質異常症などが原因で起こります。

2-1.高血圧2-2.糖尿病に記載した通り、コエンザイムQ10は高血圧と糖尿病の予防・改善に役立ちます。
1-3.血行促進で述べたように、血管を狭くする過酸化脂質の発生を抑える効果もあるため、コエンザイムQ10は動脈硬化の予防にとても効果的です。

動脈硬化の原因のひとつとして、血液中でコレステロールを運ぶ役割をもつリポタンパク質が酸化することが挙げられます。
コエンザイムQ10には、このリポタンパク質の酸化を抑制する抗酸化作用があり、動脈硬化予防に役立ちます。

2-4.メタボ

ぽっこりしたお腹が気になるメタボに対しても、コエンザイムQ10は有効です。
メタボはメタボリックシンドロームの略称で、代謝異常症候群という和名もあります。
内臓に脂肪がついた内臓肥満に加えて、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上の症状がある状態をいいます。

コエンザイムQ10は高血圧や糖尿病の改善に効果的です。
1-4.代謝アップで記載した通り、栄養素を効率良くエネルギーに変換して、身体に脂肪がつきにくくする効果もあり、内臓肥満の予防に役立ちます。

慢性肝機能障害患者に、コエンザイムQ10を1日に20-50mg、100日間投与したところ、肝機能が改善傾向を示したという研究報告もあります。
肝機能は脂肪の代謝に深く関係しており、肝機能を高めるコエンザイムQ10の効果は、メタボ改善に役立ちます。

これらの効果により、コエンザイムQ10はメタボ改善にとても効果的です。
メタボは、糖尿病や脳卒中、心臓病などの重大な病気の危険性を高めます。
メタボ改善に役立つコエンザイムQ10は、健康的な身体の維持に役立ちます。

2-5.心臓疾患

コエンザイムQ10は、身体全体の細胞に存在していますが、特に心臓の細胞に多く含まれています。
心臓病患者にはコエンザイムQ10が欠乏する傾向がみられたことから、過去には心臓疾患の治療薬としてコエンザイムQ10が利用されてきいました。

現在の日本では医薬品としての利用は行われていませんが、心臓疾患をもつ患者がコエンザイムQ10を摂取した結果、運動機能の向上や生活の質の改善がみられたとの研究報告があります。

抗がん剤として用いられるドキソルビシンと呼ばれる薬があり、この薬には心筋障害や心不全など心臓に関係する副作用があります。
コエンザイムQ10は、このドキソルビシンの副作用から心臓を守る効果があることが臨床試験から確認されています。

こうしたいくつかの研究報告があるものの、心臓疾患に対するコエンザイムQ10の効果は明確には確認されておらず、未だ研究段階です。
コエンザイムQ10を心臓疾患の予防に利用したい場合は、必ず医師の指導の下で行うようにしてください。

2-6.歯周病

コエンザイムQ10が歯周病に対して効果的とする実験報告があります。
慢性的な歯周病と診断された患者に、コエンザイムQ10を50mg含む錠剤を1回1錠、1日3回、食後に8週間摂取させた実験を行ったところ、歯石の付着や歯茎からの出血が減少し、口臭も改善されました。

飲用だけでなく、コエンザイムQ10を歯茎に塗布しても効果的で、歯周病の進行を抑制するという研究報告があります。
歯周病が進行して、歯周病菌が歯を支える歯槽骨まで到達すると、骨吸収と呼ばれる歯槽骨が溶解ける現象が起こります。
この骨吸収には、細胞の酸化が関係していることがこれまでの研究で分かっており、抗酸化作用をもつ成分が有効と考えられていました。
岡山大学の研究グループは、ラットを使用した実験を行い、コエンザイムQ10を含んだ軟膏を2ヶ月間、歯茎に塗布しました。
その結果、塗布したラットは塗布していないラットと比べて歯周病が改善されました。
歯茎の細胞の酸化が抑えられており、骨吸収を促進する細胞の数が減少していることも確認されています。

こうしたコエンザイムQ10の歯周病に対する効果は、抗酸化作用によって細胞や組織が酸化から守られることや、コエンザイムQ10のエネルギー産生機能によって唾液腺の働きが活性化されることが理由だと考えられています。

2-7.ドライマウス

ドライマウスは、唾液の量が少なくなり、文字通り口の中が乾燥する症状です。
ドライマウスの原因のひとつとして、細胞の酸化による唾液腺の分泌障害があると考えられています。
コエンザイムQ10の抗酸化作用は、こうした細胞の酸化を抑えます。
コエンザイムQ10のエネルギー産生機能は唾液腺を活性化する働きもあり、唾液の分泌を促すことで、ドライマウスの症状改善に役立ちます。

ドライマウスに対するコエンザイムQ10の効果は実験でも確認されています。
ドライマウス患者に、コエンザイムQ10を100mg程度含んだガムやカプセルを摂取させる実験を行ったところ、コエンザイムQ10が含まれていないものを摂取した患者に比べて、唾液分泌量が増加していることが確認されました。
また、「口唇が荒れる」「口や歯の調子の悪いところが気になる」といった自覚症状に関しても改善がみられました。

2-8.関節痛

関節の軟骨部分はクッションのような働きをしています。
加齢や肥満によって関節の軟骨がすり減ると、関節の骨同士が直接接触して関節痛の原因になります。
エネルギー供給を助けるコエンザイムQ10には、軟骨の細胞を活性化させる働きがあり、軟骨の形成を促進することで関節痛の予防・改善に役立ちます。

コエンザイムQ10とコラーゲン、グルコサミン、ビタミンCを含んだサプリメントを摂取させたところ、関節痛の症状が改善されたとの実験報告があります。

2-9.リウマチ

リウマチについても、コエンザイムQ10が効果的とする研究があります。
関節リウマチ患者44名を2グループに分け、片方に1日100mgのコエンザイムQ10を摂取させたところ、摂取したグループでは関節の炎症や関節の細胞の酸化が改善されたとの実験報告があります。

全身の骨格筋に激しい痛みが生じるリウマチ性疾患に線維筋痛症があります。
東京工科大学と横浜市立大学の研究チームは、子供の線維筋痛症の原因がコエンザイムQ10の欠乏にあるとする研究報告を行っています。

こうした研究は現在も進行中で、コエンザイムQ10の摂取がリウマチ症状の予防・改善に役立つことが期待されています。

2-10.がん

1-5.免疫力向上に記載した通り、コエンザイムQ10には免疫力を高める効果があり、がんに関する研究も数多く行われています。
がん患者は血液中のコエンザイムQ10の濃度が低いことが知られており、コエンザイムQ10のがん予防に対する効果が期待されています。

乳がん患者を対象とした研究で、通常の治療に加えてコエンザイムQ10などのサプリメントを使用した結果、鎮痛剤の量が低下して生活の質の改善がみられ、治療による体重の減少も防げたとする報告があります。

乳がん患者32名に対してビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンに加えてコエンザイムQ10を含んだサプリメントを摂取させた結果、がんの範囲が6名で縮小したとの報告もあります。

細胞レベルの実験では、コエンザイムQ10が、がん細胞の転移に関わるタンパク質の量を低下させ、がんの進行を抑えるとの研究報告もあります。

しかし、これらの研究はあくまで症例報告のレベルで、比較実験などは行われていません。
がんに対するコエンザイムQ10の効果は、未だ医学的根拠が不十分であり、今後のさらなる研究が期待されます。
がん予防にコエンザイムQ10を活用したい場合は、必ず医師の指導の下で行うようにしましょう。

2-11.老人性難聴

老人性難聴は、聴覚に関わる細胞が老化・減少することによって聴覚が低下する症状です。
抗酸化作用があり、細胞を老化から守るコエンザイムQ10は、老人性難聴に対しても効果的と考えられており、マウスを使った実験でも効果が確認されています。

東京大学の研究グループは、人間にとって1日20mgにあたるコエンザイムQ10をマウスに与える実験を行いました。
人間の50歳にあたる15ヶ月の段階で、通常のマウスは45デシベル以上の音しか聞き取れないのに対し、生後4ヶ月からコエンザイムQ10を与えられ続けてきたマウスは、12デシベルの小さい音を聞き取れるようになることが報告されています。

このように、動物実験の段階ですが、老人性難聴に対するコエンザイムQ10の効果が確認されており、研究が行われています。

2-12.白内障

白内障は高齢者に多い眼科の疾患で、目の水晶体がにごり、物がかすんだりぼやけたりします。
根本的な原因は解明されていませんが、加齢によって身体の抗酸化作用が弱まり、細胞の酸化が進行することが原因のひとつと考えられています。

薬品を使って白内障にしたマウスを使った実験が神戸学院大学によって行われ、抗酸化作用をもつコエンザイムQ10には、白内障予防効果があることが確認されています。
現在は動物実験の段階ですが、人間の白内障の予防に関する効果も期待されています。

2-13.パーキンソン病

パーキンソン病は神経に関連した疾患で、手の震えや歩行が難しくなるなど、運動障害の症状があります。

初期のパーキンソン病患者80名に対して、コエンザイムQ10を1日1200mg、16ヶ月間摂取させたところ、神経症状の進行を抑制する効果が確認されました。
これにより、コエンザイムQ10にはパーキンソン病に対する予防効果があると考えられています。

病気の予防・改善に効果的にアプローチするには、還元型を配合した製品を選ぶのがセオリー。
また、CoQ10の働きをサポートする成分が配合されているかどうかもチェックポイントです。
この条件をクリアしている製品としては、ステラの贅沢コエンザイムQ10が挙げられます。
健康ケアに効果的に働きかけてくれるような印象のサプリメントです。

もちろん、デメリットもいくつかあります。
・代引きでの支払いが不可
・定期コースを選んだ場合でも初回以外は送料が発生する
などが主なデメリットです。

とはいえ、比較的使いやすいサプリメントであるのも事実です。
初回半額キャンペーンも実施されているため、気になる場合は試してみても良いかも知れません。

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3.女性特有の症状への効果

数多くの健康効果や病気の予防・改善効果をもつコエンザイムQ10は、女性特有の症状にも効果的です。

3-1.冷え性・肩こり

冷え性や肩こりといった女性を悩ませる症状に、コエンザイムQ10は効果的です。
これらは主に、血液の循環が悪化することで起こります。
1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には身体の血行を促進する効果があります。
血行促進効果をもつことで知られるビタミンEの働きを助ける作用もあるため、コエンザイムQ10は冷え性・肩こりの改善に役立ちます。

3-2.骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の密度が低下して、骨がもろく折れやすい状態になる症状です。
閉経後の女性に多くみられ、患者全体の約8割を占めます。

骨は、タンパク質のコラーゲンが絡み合っている隙間をカルシウムが埋める形で形成されています。
このため、丈夫な骨の形成には、カルシウムの摂取とともにコラーゲンの生成が重要です。
コラーゲンの量が十分でないと、骨にカルシウムが吸着せず、骨がもろくなります。

コエンザイムQ10はエネルギー産生を促すことで、コラーゲンを生成する細胞を活性化する働きがあります。
骨密度の向上に役立つコラーゲンの生成を促すことで、骨粗しょう症の改善に役立ちます。
コエンザイムQ10とカルシウムやコラーゲンを含むサプリメントを6ヶ月間摂取させた結果、骨密度が改善したという実験報告があります。

3-3.更年期障害

更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌が急激に減少することで起こります。
ホルモンバランスの乱れによって、身体の機能を調節する自律神経のバランスが乱れ、情緒不安、めまい、不眠、肩こり、手足のしびれなどの症状が起こります。

コエンザイムQ10がもつ血行促進効果や睡眠の質を高める効果は、肩こりや不眠といった更年期障害の症状改善に効果的です。

ビタミンEは女性ホルモンのひとつプロゲステロンの材料です。
このため、更年期の時期にビタミンEを多く摂取すると、更年期障害の症状を緩和することができます。
1-3.血行促進に記載の通り、コエンザイムQ10にはビタミンEを保護する働きやビタミンEの再利用を促す働きがあり、体内でのビタミンEの有効利用を助けます。
コエンザイムQ10はビタミンEの働きを助けることで、更年期障害の症状緩和に役立ちます。

3-4.不妊

コエンザイムQ10は、女性の不妊に対しても有効な成分です。

女性の不妊には、月経周期の乱れが深く関係しています。
月経周期の乱れの原因のひとつに体の冷えがあります。
1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には血行促進効果があり、冷え性の改善に役立ちます。

ビタミンEには「トコフェロール」という別名があり、「子供を生む(tocos)」という意味の単語が使用されています。
この名前の通り、ビタミンEは女性の生殖機能に深く関わっており、女性ホルモンの分泌に影響を与えて、不妊の原因となる生理不順を改善する効果があります。
また、ビタミンEと排卵誘発剤を併用すると妊娠の可能性が上がるという報告があり、不妊治療に使用されることもあります。
1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には、ビタミンEを保護し、体内でのビタミンEの再利用を促す働きがあります。
コエンザイムQ10はビタミンEの働きを助けることで、不妊の改善に役立ちます。

コエンザイムQ10は強い抗酸化作用をもつため、妊娠に重要な卵子の老化を防ぐ働きがあるといわれています。
コエンザイムQ10はエネルギー供給を促して身体の組織を活性化させるため、卵巣の機能を高めて卵子の成熟を助ける働きもあります。
これらの効果により、コエンザイムQ10は不妊の改善に効果的と考えられています。

3-5.貧血

女性に多い貧血は、血液中の赤血球の数や働きが低下して、血液の酸素運搬能力が低下する疾患です。
コエンザイムQ10がもつ抗酸化作用は、貧血の予防・改善にも効果的です。

慶応大学医学部の研究グループは、体内の活性酸素の濃度が高くなると、赤血球が減少し、貧血の原因になるという研究報告を行っています。
赤血球のもとになる幹細胞は、赤血球生成の際にふたつに分裂し、通常は一方が赤血球になり、もう一方は幹細胞のまま残ります。
増えすぎた活性酸素はこの幹細胞の機能を低下させ、分裂した幹細胞すべてを赤血球にしてしまい、新たな赤血球の生成を妨げることがこの研究で明らかになっています。
この実験はマウスを使って行われており、他のマウスが活性酸素の影響で貧血状態になる一方で、誕生直後から活性酸素を中和する抗酸化剤を投与したマウスは、血液中の赤血球の量が正常に保たれていたことが報告されています。

コエンザイムQ10には強い抗酸化作用があり、赤血球生成を妨げる活性酸素を中和します。
この効果により、酸素運搬に重要な赤血球の生成が促されるため、コエンザイムQ10は貧血の予防・改善に役立ちます。

4.男性に役立つ効果

コエンザイムQ10には、女性だけでなく男性に嬉しい効果もあります。

4-1.加齢臭

コエンザイムQ10は、男性を悩ませる加齢臭の改善に効果的です。

コエンザイムQ10を1日100mg、4週間摂取したところ、肌から放出されるノネナールと呼ばれる加齢臭の原因物質が2-3割減少し、加齢臭が大きく抑制されたという実験報告があります。

ノネナールは加齢臭の原因物質のひとつで、特定の脂肪酸が皮膚の常在菌や過酸化脂質によって分解されることでつくられます。
コエンザイムQ10には強い抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を防ぎます。
これによりノネナールの生成が抑えられ、加齢臭が改善されます。

体臭の対策としては、汗や皮脂を洗い流すほか、制汗剤を使用するなど身体の外側からのケアが中心でしたが、コエンザイムQ10を使えば身体の内側からのケアも可能です。

4-2.男性不妊

女性だけでなく、男性が原因の不妊に対しても、コエンザイムQ10が効果的です。
コエンザイムQ10はエネルギー供給を助けて、精子の動きを活発にする働きがあります。
活性酸素が過剰になると精子の動きが悪くなるため、活性酸素を中和するコエンザイムQ10の抗酸化作用は、精子の運動率向上に役立ちます。

イタリアの研究によれば、男性不妊に悩む患者にコエンザイムQ10を1日200mg、18週間摂取させたところ、精子内部や血液中のコエンザイムQ10濃度が高まり、精子の運動率が改善されました。

男性不妊患者にコエンザイムQ10を1日200mg、26週間摂取させる実験がイランで行われました。
この結果、精子濃度については62%の患者が、精子運動率は57%の患者が、正常精子形態率は52%の患者がそれぞれ改善し、男性不妊への効果が確認されたとの報告があります。

このほかにも、コエンザイムQ10を3-6ヶ月間継続して摂取したところ、精子の運動率の上昇など男性不妊の改善効果が得られたとする研究報告が多数あります。
このため、男性不妊の改善を目的とした多くのサプリメントにコエンザイムQ10が配合されています。

5.美容効果

コエンザイムQ10には健康に関する効果だけでなく、高い美容効果があることも知られています。
細胞の老化を防ぐ強い抗酸化作用があるため、「アンチエイジングの切り札」とも呼ばれています。

ステラの贅沢コエンザイムQ10は、COQ10以外にも美容に役立つ成分が配合されていました。
(配合されているのは紅参(高麗人参)・クリルオイル・ローヤルゼリーなど)
私も実際に使ってみましたが、確かに、年齢ケアには相性が良さそうな雰囲気でした。

ただし、短期間で実感にアプローチするのは難しそうです。
美容に活用するには、ある程度長期的に摂取することが必要になると思います。

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5-1.美肌効果

美しい肌に重要な成分にコラーゲンがあります。
コラーゲンはタンパク質の一種で、肌のハリと弾力に欠かせない成分です。
コエンザイムQ10には、このコラーゲンの生成を促進する働きがあります。

神戸学院大学などの研究グループは、線維芽細胞と呼ばれるコラーゲンを生成する皮膚の細胞を増殖させる働きや、この細胞のコラーゲン生成量を上昇させる働きがコエンザイムQ10にあることを、培養細胞を用いた実験で確認しています。

コエンザイムQ10がもつ強い抗酸化作用は、増えすぎた活性酸素から皮膚の細胞を守る働きがあり、皮膚の老化を予防して美しい肌の形成に役立ちます。

コエンザイムQ10は、皮膚組織へのエネルギー供給を助けます。
コエンザイムQ10の血行促進効果は、皮膚への酸素や栄養素の供給を促して皮膚細胞の新陳代謝を活発にします。
これらの効果は、若々しく美しい肌の形成を促進します。

1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には、ビタミンEの働きを助ける作用があります。
ビタミンEには血行促進効果のほか、紫外線による害から肌を守る働きがあり、シミやソバカスを防ぐ効果があります。
また、ビタミンEにも強い抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐため「若返りのビタミン」と呼ばれます。
コエンザイムQ10は自身の効果とともに、美肌に効果的なビタミンEの働きを助けることで、美しい肌の形成に役立ちます。

5-2.白髪・薄毛の予防

髪は皮膚の一部といわれ、美しい肌に役立つコエンザイムQ10は、美しい髪の形成にも効果的です。

1-3.血行促進で記載の通り、コエンザイムQ10には血行促進効果があります。
血行促進効果は、髪の毛を生み出す頭皮の毛母細胞の健康維持に役立ち、白髪や薄毛の予防に効果的です。

日々の呼吸で発生する活性酸素は、白髪の原因にもなります。
活性酸素のひとつ過酸化水素が増えすぎることが原因で白髪が発生するというアメリカの研究報告があります。
コエンザイムQ10には強い抗酸化作用があり、増えすぎた過酸化水素を中和することで、白髪の予防に役立ちます。

薄毛の原因のひとつに、頭皮のコラーゲンが不足することが挙げられます。
東京医科歯科大学の研究グループは、毛髪の幹細胞の保護にコラーゲンが重要な働きをもち、コラーゲンの不足による幹細胞の機能低下や死滅が薄毛の原因になるという研究報告を行っています。
5-1.美肌効果に記載の通り、コエンザイムQ10にはコラーゲンを生成する細胞の増殖を促す作用や、コラーゲン生成量を高める作用があります。
コエンザイムQ10はコラーゲン生成を促すことで毛髪の幹細胞の保護に役立ち、薄毛の予防に効果的です。

5-3.ダイエット効果

1-4.代謝アップに記載の通り、コエンザイムQ10には、身体の代謝エネルギー量を高める働きがあります。
コエンザイムQ10の摂取で身体の脂肪が消費されやすくなり、ダイエットに役立ちます。

1-1.疲労回復1-2.体力増加に記載したように、コエンザイムQ10は運動後の疲労回復に役立つほか、運動量の増加を助ける働きがあります。
これらの効果はダイエット時の運動を補助して、脂肪の燃焼を助けます。

6.まとめ

コエンザイムQ10の主な効果には、エネルギー供給を補助して細胞を活性化させる効果と、強い抗酸化作用が挙げられます。
これらを中心として、コエンザイムQ10には数多くの健康効果や美容効果があり、様々な病気の予防・改善にも役立ちます。
健康で若々しい身体の形成に役立つコエンザイムQ10を、いちど試してみることをお勧めします。

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