コエンザイムQ10とATPの関係
コエンザイムQ10はエネルギー産生に関与する
生命活動の基本となるのは、体内で作られるエネルギーです。
心臓などの臓器を動かしたり、呼吸したり、運動したり・・・何をするにしてもエネルギーが必要なのです。
このエネルギー産生に深い関係を持っている成分がコエンザイムQ10です。
ミトコンドリアがエネルギーを作る
エネルギーを作り出すミトコンドリアは、全身の細胞一つ一つに存在しています。
このミトコンドリアから作られるエネルギーは、私たちが生きていくために必要な全エネルギーの95%といわれています。
ミトコンドリア内でエネルギー物質ATP、アデノシン三リン酸を産生するためにコエンザイムQ10が必要なのです。
電子伝達系でATPが作られる
呼吸から得る酸素、食事から得られる栄養素の中でも特に炭水化物を利用しています。
炭水化物は体内でブドウ糖に分解され、血液に流れ込んだブドウ糖は必要な際に即エネルギーとして利用されます。
詳しく説明すると、ブドウ糖がビルビン酸に変換され、この時も量は少ないのですが、ATPが作られます。
ビルビン酸はTCA回路という回路に入り、少量のATPを作りながら電子を発生させます。
発生した電子は電子伝達系でATPが大量に作られます。
この時、電子伝達系の中で作り手として働くのがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10が不足するとATPが作られにくくなる
コエンザイムQ10が体内で不足した状態になると、エネルギーを産生する働き手が少なくなり、ATPがスムーズに作られなくなってしまうのです。
すると、エネルギー物質が少なくなり、疲れやすかったり、すぐだるくなったり、力のない体になってしまうのです。