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「土用しじみ」と「寒しじみ」とは

土用のしじみの由来は?

土用とは

土用とは本来、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指す言葉ですが、一般的には夏(7月20日~8月6日)くらいの時期を指します。

土用しじみの由来は、二つあります。
ひとつは、しじみの種類の中で最も多い種類であるヤマトシジミが一番出回る夏にしじみを食べるという習慣ができたということです。
ふたつ目は、「土用しじみは服薬」という言葉が昔から伝えられていて、つまり夏バテ防止に栄養満点であるしじみを食べることを推奨されていたからという理由です。

夏バテ対策には肝機能向上が大切

夏バテの特徴とは、強い疲労感や睡眠不足です。
そして、疲労感の回復には、肝臓の働きを良くすることが重要です。
肝臓と疲労は密接な関係にあります。
肝臓での解毒作用や代謝が滞ることで全身に疲労感が出てくるからです。

しじみに含まれているオルニチン、タウリン、メチオニン、グリコーゲンは肝機能を向上させる働きがあります。
また、しじみに含まれるトリプトファンやオルニチンには、安眠効果があるため睡眠不足にも効果があります。
しじみには、他にもビタミンB群、ミネラルなども多く含まれバランスの良い栄養を摂取できる食材です。

土用しじみは古くからの習慣

昔は、このようなしじみの栄養素については解明されていなかったと思いますが、経験や言い伝えから昔の人は、しじみを夏バテに効果のある食材として摂取してきたのです。
ちなみに、土用にしじみを食べるという習慣は、土用の丑の日で有名な土用にウナギを食べる習慣よりも古いと言われています。

寒しじみとは?

寒しじみとは、1月~2月など冬場に採れるしじみのことです。
寒しじみは、冬の寒さを乗り切るためにしじみの栄養が凝縮されているので、

  • 身が締まって美味しい
  • 栄養が豊富である

と言われています。

「土用のしじみは服薬」と呼ばれるのに対して、「寒しじみは風邪薬」などと呼ばれています。
風邪をひきやすい寒い冬を栄養素が多いしじみを食べて乗り切るという意味だと思います。

しじみの旬は夏と冬の二回 土用のしじみと寒しじみの違いは?

しじみの旬は、夏と冬の2回あります。
最も多く収穫されるのは夏です。つまり、土用のしじみです。
土用のしじみは、産卵期前なのでしじみの身が大きく美味しく食べることができます。
寒しじみは、しじみが冬を乗り切るために身は小ぶりですが、栄養素が凝縮されていると言われています。

では、土用のしじみと寒しじみはどちらが美味しいの? と思うかもしれませんが、このあたりは採れる場所によっても違いがありますし、諸説あるようですから何とも言えません。

まとめ

「土用のしじみは服薬」、「寒しじみは風邪薬」と言われるようにしじみは古くから疲労回復などに効果のある薬として重宝されていたようです。
土用のしじみと寒しじみは、比較されますが、しじみの旬は夏と冬で二回あるということです。
身の大きさでは土用のしじみ、栄養面では寒しじみと言ったところでしょうか。

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