しじみは血液にどんな影響を与える?
しじみには血液を作る栄養素が含まれている
血液が不足することはあまり考えられませんが、血液中のヘモグロビンが不足することはあります。
ヘモグロビン不足は、貧血などの症状が現れるので注意が必要です。
しじみには、血液の材料となる栄養素が含まれていますから、貧血の防止に効果的です。
しじみに含まれる鉄分とビタミンB12は、血液中で酸素を運搬するヘモグロビンの生成に必要な栄養素です。
鉄分やビタミンB12が不足すると、ヘモグロビンの生成が滞り、貧血などの症状の原因になります。
ビタミンB12は、葉酸と結びつき赤血球を生成することから、別名「造血ビタミン」と呼ばれることもあります。(しじみには、葉酸も含まれています。)
このように、しじみには血液の材料となる栄養素が豊富に含まれています。
しじみは、血液をサラサラにする?
当たり前のことですが、血液はドロドロよりもサラサラの方が良いです。
血液がドロドロになると、体内の細胞に栄養や酸素を運ぶことができなくなりますし、血液の流れが悪くなることで高血圧になります。
健康のためには、血液はドロドロよりもサラサラの方が良いのです。
しじみには、血液をサラサラにする効果のある栄養素が含まれています。
ビタミンB群が脂質を代謝する
血液中の脂質、特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えると、血液がドロドロになり、場合によっては動脈硬化の原因になります。
しじみに含まれるビタミンB群は、血液中の脂質代謝に関与し、LDLコレステロール値を下げる働きがあります。
タウリンが脂質代謝を促す
しじみに含まれているタウリンは、胆汁の分泌を促します。胆汁はコレステロールから生成されるので、タウリンは血液中の余分なコレステロールを体外へ排出する働きがあります。
ビタミンEの血液への効果
しじみに含まれるビタミンEには、
- 血液中のLDLコレステロール値を下げる
- 毛細血管の血行を良くする
- 血中のコレステロールの酸化を防止する
という効果がありますから、血液の健康を促進します。
肝臓と血液
肝臓は大量の血液が流れ込む臓器です。
肝臓には、
- 血液中の血糖値を調整する作用
- 血液中のコレステロールを合成・調整する作用
- 血液中の有害物質(アンモニアなど)を解毒する作用
があります。
肝機能が低下すると、これらの代謝機能も低下します。
しじみには、
- アンモニアを解毒するオルニチン回路の働きを助けるオルニチン
- アルコールの代謝を助けるタウリン、アラニン
- 脂肪肝の予防・改善効果があるイノシトール、メチオニン、ビタミンB12
など、肝機能の向上に効果がある栄養素が豊富に含まれています。
肝機能が向上することで、肝臓での血糖値やコレステロールのコントロールや有害物質の分解が正常に働きますから、結果的に血液の健康を促進します。
まとめ
しじみを摂取することで、
- 血液中のヘモグロビン不足を防止できる
- 血液をサラサラにする効果に期待できる
- 肝機能向上により血糖値・コレステロールのコントロール、有害物質の除去が正常に行われる
という効果が期待できます。
このように、しじみを摂取することで血液の健康を促進することができます。