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しじみは肝臓だけでなく腎臓にもいい?

オルニチンによって肝機能が向上すると、腎臓の負担も減る?

オルニチンはオルニチン回路を構成する成分

しじみに含まれているオルニチンは、アミノ酸の一種です。
タンパク質を構成するアミノ酸は20種類ありますが、オルニチンはその中には含まれません。タンパク質に合成されず、単独で体内に存在する遊離アミノ酸の一種で、肝機能の向上に効果があることで有名な成分です。

何故オルニチンが、肝機能の向上に効果的であるのかを簡潔に説明すると、オルニチンがオルニチン回路を構成する成分であるからです。

オルニチン回路はアンモニアを代謝する

オルニチン回路とは、肝細胞にある尿素を合成する代謝回路です。
体内で産生されたアンモニアは、血液によって肝臓に送られて、オルニチン回路によって無毒な尿素に代謝されます。
オルニチン回路の機能が低下すると、有害なアンモニアが体内に蓄積することで、エネルギー不足による疲労感の増加などの症状が出ます。
また、重度の場合は血液によってアンモニアが脳細胞まで送られ、脳細胞がアンモニアに侵されるとアンモニア性昏睡と呼ばれる意識障害になるリスクもあります。

ですから、オルニチンを摂取し、オルニチン回路を活性化させることで、

  • 疲労感の改善
  • アンモニア性昏睡のリスクの軽減

という効果があります。

このようにオルニチン回路が正常に働くことは、私達が健康的に生活するためには必要不可欠です。
そして、オルニチン回路の活性化は、腎臓の負担を減らすという役割もあります。

オルニチン回路の機能が低下すると、腎臓の負担が増える

アンモニアは腎臓に負担をかける

肝臓のオルニチン回路で有害なアンモニアを無害な尿素に合成した後は、腎臓に送られます。
腎臓では、送られてきた尿素を尿として体外に排出します。
肝臓のオルニチン回路が上手く機能しないとアンモニアを無毒化しきれず、そのまま腎臓に送られてきます。
アンモニアは腎臓にとっても有害物質ですから、腎臓の細胞を損傷します。
また、腎臓自体も、グルタミン酸デヒドロゲナーゼという酵素によって、アンモニアを代謝することができますが、これは本来の腎臓の仕事ではないため、腎臓の負担となります。

肝機能が低下してアンモニアの無毒化に支障が出ると、腎臓の負担が増え、腎臓の細胞も損傷されることで腎臓の機能も低下する、という悪循環に陥りやすいのです。
ですから、しじみに含まれるオルニチンを摂取することで肝臓のオルニチン回路を活性化させることは、腎臓の負担を減らし、腎臓の健康を保つことにつながります。

しじみに含まれる成分が高血圧を防ぐから腎臓病を予防できる

高血圧と腎臓は、密接な関係性がある

高血圧は腎臓の動脈硬化を引き起こす可能性がある

高血圧になると、動脈硬化になるリスクが高くなりますが、腎臓の中の血管も動脈硬化を起こします。
腎臓の中の血管は細いため、動脈硬化が起こることで血液の流れが極端に悪くなります。
その結果、腎臓に十分な血液が行き渡らなくなることで、腎臓に障害をもたらす腎硬化症という病気になるリスクが高くなります。
腎硬化症が続くと慢性腎臓病という腎臓の機能が低下する病気になります。
このように、高血圧と腎臓には密接な関係がありますから、腎臓を守るためには高血圧にならないようにしなければならないのです。

カルシウム不足は高血圧の原因になる?

カルシウム不足が高血圧の原因となるということをご存知でしょうか?
カルシウムが不足すると、カルシウム・パラドックスという現象が起こります。

カルシウム・パラドックスとは

カルシウム・パラドックスとは、カルシウムが不足することで逆にカルシウムが過剰になってしまうという不思議な現象です。
私達の体は、血液中のカルシウムの濃度を一定に保つようになっています。
血液中のカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを取り出すことで血液中のカルシウムを補充します。
慢性的に血液中のカルシウムが不足していると、副甲状腺ホルモンが常に分泌されている状態になってしまうのです。
これがカルシウム・パラドックスの仕組みです。

カルシウム・パラドックスによって過剰になったカルシウムが血管壁に溜まることで動脈硬化を引き起こします。
さらに、血管が硬くなることで高血圧になるリスクが高まるのです。
しじみには、カルシウムが含まれていますから、カルシウム不足を補うことができ、カルシウム不足による動脈硬化や高血圧を予防することに期待ができます。

タウリンが高血圧を予防する

しじみに含まれるタウリンには、血圧を下げる効果があります。
血圧が上がる理由に交感神経の活性があります。

交感神経の活性で血圧が上がる仕組み

私たちの無意識の生命活動(血管の拡張・収縮、食べ物の消化、体温調節など)を支配しているのは、自律神経です。自律神経には、体を緊張状態にする交感神経と、休息・リラックスさせる副交感神経の2つがあり、この二つがバランスよく働くことで健康を維持しています。

このうち交感神経は、日中に優位になりますが、過剰なストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位な状態が続きます。
交感神経が刺激されると、心臓の拍動が増え、血液量が多くなることため、この状態が長く続けば、高血圧の原因となります。

タウリンには、交感神経の興奮を抑える効果がありますから、高血圧の予防効果があります。
また、タウリンには血圧を上昇させるノルアドレナリンの分泌を抑制する効果もあります。
このような理由から、しじみに含まれるタウリンは高血圧予防に効果的であると言えます。

まとめ

腎臓は、

  • 老廃物の体外への排出
  • 血圧の調整
  • 造血作用
  • イオンバランスの調整

など生命活動を維持するためには大切な臓器です。
また、腎臓の細胞は一度損傷すると中々元に戻らないという特徴がありますから、腎臓のケアは重要です。

しじみには、

  • オルニチン回路を活性化させ、腎臓の負担を減らすオルニチン
  • 高血圧を予防するタウリン、カルシウム

が含まれていますから、腎臓に良い食材です。

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