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しじみの育つ環境と特徴

しじみは種類によって旬の時期が違う?

セタシジミ、マシジミは淡水域に生息

セタシジミは、琵琶湖水系にしか生息していない固有種です。
ただ、現在では、秋田県八郎潟や河口湖などにも移植されているようです。
セタシジミは、ヤマトシジミに比べると殻がぷっくりとしていて、形がいびつであるという特徴があります。

マシジミは、本州北部から九州南部の淡水域に生息しています。
セタシジミとマシジミの共通点は、淡水域に生息しているということです。
淡水域とは、川や湖などの海水が入り混じっていない場所です。

ヤマトシジミは汽水域に生息

ヤマトシジミは、日本全体のしじみの流通の90%以上を占めるしじみです。
ヤマトシジミは、海水と淡水の入り交じる汽水域に生息しています。

淡水域のしじみと汽水域のしじみは旬の時期が違う

マシジミは、現在食用としての流通はほとんどしていないようです。

セタシジミの旬の時期は、冬から春の時期にかけての1回です。
冬は寒しじみと呼ばれる時期で、湖底にいるしじみは、旨み成分を溜め込むため美味しくなります。
春は、産卵を迎える時期で春のセタシジミは、しじみの中でも最高の味であると言われています。

ヤマトシジミは一年を通して水揚げがあるしじみで、ヤマトシジミの旬は年2回、7月と1~2月が旬の時期です。

汽水域の環境によって同じヤマトシジミでも味が違う?

ヤマトシジミの産地
北海道 網走湖、天塩川、パンケ沼
青森県 十三湖、小川原湖
宮城・岩手県 北上川
茨城県 涸沼
愛知・三重県 木曽川河口
大阪府 淀川河口
島根県 宍道湖、神西湖

上記のようにヤマトシジミは、全国的に水揚げがあるしじみですが、産地によって味に違いがあります。

基本的には、「厳しい環境で育ったしじみは、味が肉厚で濃厚になる」といった特徴があります。

例えば、島根県の宍道湖のように潮の満ち引きが激しい環境で育ったしじみは、塩分濃度を調整するために内臓が発達し、グルタミン酸などの旨み成分が凝縮されるため、味が濃厚になります。
一方で、青森県小川原湖のように海から遠い環境で育ったしじみは、潮の満ち引きの影響をあまり受けないため、味がさっぱりとしていて、身が大きいしじみになります。

このように、同じヤマトシジミでも育つ環境によって多少の味や大きさの違いがあるのです。

しじみは生息域によって色が違う

しじみは、生息域によって色が違います。
基本的には、砂地に生息しているしじみは、殻が茶色になりやすく、泥地に生息しているしじみは殻が黒くなりやすいです。

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