しじみに含まれるイノシトール
イノシトールとはどんな成分?
イノシトールとは、糖アルコールの一種でビタミン様物質です。
なぜ、イノシトールは、ビタミンではなくビタミン様物質であるのかというと、かつてはイノシトールはビタミンB群のひとつとして分類されていたのですが、後に研究により欠乏症などがないことからビタミンではなく、ビタミン様物質として扱われるようになったようです。
イノシトールは、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれ、脂肪肝を予防する効果があります。
イノシトールには、脂質のエネルギー代謝を促す作用があるためです。
内臓脂肪だけではなく、血中のコレステロール値をコントロールする働きがあるため、動脈硬化を予防する効果もあります。
このように、イノシトールには、脂肪肝や動脈硬化という生活習慣病を予防する効果があるため、お酒が好きな方や、食生活が不規則な人には特に必要な成分です。
イノシトールは、他にも神経機能を正常に保つ働き、育毛、美髪、抜け毛の予防などの効果があります。
また、セロトニン代謝異常が原因であるパニック障害や強迫性障害にイノシトールの摂取が有効であるという報告もあります。
また、イノシトールは、多嚢胞性卵巣症候群というホルモンバランスが崩れることで発症する排卵障害に効果があると言われており、海外では特に注目されている成分です。
一日に必要なイノシトールの量は?
一日あたりに必要なイノシトールの推奨量は成人男女で250㎎~500㎎であると言われています。
しじみだけでは、一日の必要量を賄うことは難しいですが、他の食材と一緒に摂取することで一日の必要量を補うことは難しくありません。
イノシトールは、オレンジ、グリンピース、グレープフルーツなどに多く含まれています。
これらの食材と同時にしじみを摂ると良いかと思います。
イノシトールと相性の良い成分はコリン しじみの味噌汁がオススメ
脂肪肝の予防という点では、イノシトールは、コリンという成分と同時に摂取することで相乗効果が見込めます。
コリンとは、ビタミンではないけれどビタミンに似た働きを持つ栄養素です。
イノシトールは、コリンと一緒に摂取するとレシチンという成分を作り出します。
レシチンは脂質の代謝を促す作用があり、より脂肪肝の予防効果が上がります。
コリンは、味噌に多く含まれていますから、イノシトールが含まれているしじみとコリンが含まれている味噌を同時に摂取できるしじみの味噌汁がオススメです。
まとめ
脂肪肝や動脈硬化などの生活習慣病予防として大きな効果があるイノシトールは、不足しないようにしたいものです。
イノシトールは、味噌に含まれているコリンと同時摂取することで脂肪肝の予防効果が上がります。
しじみと味噌と言えば、しじみの味噌汁です。
脂肪肝の予防として、しじみの味噌汁などはいかがでしょうか?