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シジミとウコンは肝機能向上効果がある?

シジミもウコンも肝臓に良い?

シジミもウコンも肝臓に良い食材です。
肝臓は、体の中の化学工場とも呼ばれ私達が生命活動をする上で重要な役割をします。
肝臓の働きを簡潔に説明すると大きく分けて3つの働きがあります。

代謝

代謝とは、人が食事などから摂取した三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を人が生きていくために必要なエネルギーに変える一連の仕組みです。

解毒作用

私たちが生命活動をする際には、体内で有害物質が発生します。
例えば、アルコールを摂取してアルコールが分解される過程で発生するアセトアルデヒドや、体内のエネルギーを産生する際に発生するアンモニアなどです。
これらの有害物質は肝臓で分解され、無毒化されます。

胆汁の分泌

肝臓は、胆汁を分泌します。
胆汁は、体内の老廃物を流す働きや、脂肪の消化・吸収に関わります。

このように、肝臓は私達が健康的な生活をする上で重要な臓器ですから、ウコンやシジミなどの肝臓に良い食材を食べて肝臓をサポートすることが重要です。

ウコンが肝臓に良いとされる理由

ウコンとは

ウコンとは、ショウガ科の多年草です。
国内では、沖縄などで栽培されています。
ウコンには、1000種類以上の成分が含まれていると言われていますが、中でもクルクミンという成分が肝臓に良い効果があると言われています。

クルクミンの働き

クルクミンとは、ポリフェノールの一種で黄色い色素成分です。
クルクミンは、以下のような働きがあります。

胆汁の分泌を促す

胆汁は、肝臓の解毒作用を助けるという働きがあります。
ビリルビンやコレステロールなどの老廃物は、胆汁を介して体外へ排出されるからです。
また、胆汁の原料となる胆汁酸は、コレステロールからつくられます。胆汁の分泌が促進されれば、その分体内のコレステロールが使われますので、コレステロール値を下げる効果に繋がります。また、肝臓に脂肪が溜まってしまう脂肪肝の予防に効果的です。

アルコール分解の促進

さらに、クルクミンにはアルコールを分解する酵素を助ける働きがあります。
まだ動物実験の段階ですが、マウスを使った動物実験では、ウコンを摂取したところ、30分経過後には胆汁の量が通常の2倍以上になり、アルコールが分解される過程で発生する二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解速度が50%向上したという報告があります。

抗酸化作用がある

抗酸化作用とは、活性酸素を除去する働きのことです。
活性酸素とは、代謝をする過程で発生する物質であり、体内に侵入した細菌を取り除くなど身体を守る機能を持ちます。
一方で、活性酸素は毒性が強く、過剰発生することで細胞を酸化させ老化を促進します。
クルクミンは抗酸化作用があるため、肝臓で発生する活性酸素を除去し肝細胞を守ります。

このように、ウコンに含まれるクルクミンの

  • 胆汁の分泌の促進
  • アルコール分解の促進
  • 抗酸化作用

によって、ウコンには、肝臓を保護する効果があります。

ただ、厚生労働省の見解では、ウコンに関する臨床試験がほとんど行われていないことからウコンの効果を支持する信頼のおける根拠はほとんどないと言われています。

シジミが肝臓に良いとされる理由

シジミには、肝臓に良い成分がバランスよく含まれています。
中でもウコンに含まれるクルクミンと似ている成分がタウリンです。
なぜなら、ウコンの成分であるクルクミンと同様にタウリンも胆汁の分泌を促進するからです。
またタウリンには、肝細胞の再生を促す働きもあります。
シジミは、タウリンだけでなく他にも多くの肝臓に良い成分が含まれています。

メチオニン

メチオニンは、アミノ酸の一種で、肝臓にある毒素や老廃物を体外へ排出する働きがあります。
また、コレステロールを燃焼させる効果もありますから脂肪肝予防にも効果的です。

オルニチン

オルニチンは、肝臓の解毒作用において重要な働きをするオルニチン回路を構成する成分です。
オルニチン回路とは、体内のエネルギー産生の際に発生する有害物質であるアンモニアを無毒な尿素に分解する回路です。

ビタミンB2、B12

ビタミンB2やビタミンB12には、肝臓で行われる代謝をサポートする働きがあります。
脂質の代謝にも関わるので、脂肪肝予防としての効果もあります。

このように、シジミには肝臓に効果的な成分が豊富に含まれているため、総合的に肝臓をサポートすることができます。

シジミとウコンの共通の注意点

シジミとウコンは、肝臓に良い効果を期待できる点で共通していますが、注意点も共通しています。
シジミとウコンの共通の注意点は、「肝機能が低下している人がウコンやシジミを摂取すると、肝機能を悪化させる危険性がある」という点です。

鉄分が過剰になると肝機能障害につながる

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)やC型慢性肝炎を患っている人は、肝臓に鉄が溜まりやすいという傾向があります。
そして、肝臓に鉄が過剰に溜まると多くの活性酸素が発生し肝細胞を傷つけます。
場合によっては、肝硬変や肝臓ガンなどの重篤な症状に進行してしまうこともありますので注意が必要です。

シジミとウコンに共通しているのは、鉄分の量が多いことです。
ですから、既に肝機能が低下している人は、ウコンやシジミの摂取を控えた方が良いですね。

成分含有量

ウコンは種類によって違いがありますが、多いもので100gあたり41.8mgの鉄分が含まれています。
シジミは、100gあたり5.3gの鉄分が含まれています。
鉄分が豊富である食材として有名な鶏レバーの100gあたりの鉄分含有量が9mgであることを考えると、ウコンとシジミの鉄分含有量の多さがわかると思います。

まとめ

シジミとウコンは、肝臓をサポートする食材です。
シジミには、タウリンやオルニチンなどの肝臓に効果的な栄養素が含まれていて、ウコンにはクルクミンという肝臓に良い成分が含まれています。
特にシジミに含まれるタウリンと、ウコンに含まれるクルクミンは「胆汁の分泌を促進する」という共通の効果があります。

一方で、シジミもウコンも「鉄分の含有量が多い」という共通点があります。
肝機能が低下している人がシジミやウコンを摂取すると、鉄分が過剰になることで肝機能障害を起こし、場合によっては重篤な症状に進行することもありますから注意しましょう。

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